みんな見る目がねえなあ。 [新車未使用のフェラーリが600万円台のなぜ?「モンディアルt」はクーペでもカブリオレでも圧倒的な不人気車種でした|AUTO MESSE automesseweb.jp/2023/12/14/143 ] モンディアルT,いい車だぞう。

具体的にどうイイ車か。

・イマドキのペラいモノコックでなく,伝統の重厚な鋼管ラダーフレーム
・フィールに優れたパワステ!を 装備
・ちゃんと実用になるトランク
・大きすぎない車格。車幅1.8mでよけいな神経を使わない。前方の見切りも良好だから,狭い道も平気。
・「T」になって劇的に重心が下がった
・魅力的なV8フェラーリサウンドはそのまま,音量は小さいので周囲への気遣い不要

と,旅行のお伴には,実にいいと思う。字義通りの「GT」だね。

ヨクナイところも書いておかないとフェアじゃないか。

・クラッチは……残念ながら全然軽くないので渋滞は苦手。
・当時のアテにならない電装系ゆえ,くだらない電気トラブル多し。フェラーリの通弊で部品も工賃も高い。
・カブリオレの耐候性はあまり期待出来ない
・タイミングベルトを使ってるので定期交換不可避だが,エンジン縦置きなので大工事になる。

と,そんなところかな。まぁフェラーリだと思えば,どってことない部類である。

かつて私は,これを「ちょっと大きくなってミドシップになった124スパイダー」と言うたことがある。いや実際,そんな感じなのだ。

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なので私は思うに,これがフェラーリじゃなく,FIATから124スパイダーの後継として「X1/30」なんて名前で出ていたら,希代の傑作車と絶賛を浴びてただろうと思うものである。

(現実には,124Spider後継は,X1/20=ベータ モンテカルロとして出たのだが,これは2人乗りでトランクも小さく,124をリプレイスするような構成ではなかった)

[フェラーリ・モンディアル 2+2にV8エンジン 現代にはない上品さ|AUTOCAR autocar.jp/post/370560 "フェラーリの世界は/自己顕示欲を満たせるモデルが高い評価を得る傾向/その中で、実用性が高いモンディアルは、やや冷ややかな扱い/近年のフェラーリのスタイリングは/日常的な利用の面でも少し躊躇する/そんなフェラーリより、モンディアルの方が良く映っている/品よく運転するのが良い/長距離ドライブはこのクルマの得意とするところ。普通のクルマと同じように縦列駐車もでき/買い物にも使えます" ]

そう。そこがいいのだ。ドヤ顔なしで,サラリと着こなしたい。

色も本当は赤じゃなく,白銀や濃紺がいいね。

だいたい私は「スパルタンな車」というのが好きでない。フェラーリも例外ではない。スパルタンなのが望みなら二輪に乗る。125のオッサンバイクでもスーパー7と同等にはスパルタンである。

まぁ,フェラーリ モンディアルを女性に例えれば「浮世離れした育ちのいい,ちょっと美人だけれど,気に入りの安い立ち蕎麦屋に連れて行っても楽しんでくれる。古刹巡りでも古民家巡りでも,楽しい会話が出来る明るい人」という感じだろうか。

男に例えると,「中肉中背,スゴイ美男ではないけど目鼻立ちは整っていて,かなり筋力あって重い買物でも平然と持ち,すこしのんびりした坊ちゃん風だが,好奇心が強くて何でも楽しんで楽天的」という感じになる。

尤も,私に乗らせると,雨の日に真横にしたりして「やはりリアミドシップは限界域が扱いにくいなぁ」なんて,甚だ上品でないことを言うかもしれない。おとなげない。

@awajiya X1/30なんてなっていたら、出たときにはよさそうですけど、ほぼ40年後には人々から忘れられ、市場にもほとんど残っていない状態になりそうな気がします(笑

@inagakishiro なにより,その頃のFIATには130のV6しかないからなぁw 魅力半減以下。まぁ130クーペは今も名品と記憶されていて姿は優雅だけどねえ。クーペでも残存希少だから,ミドシップのX1/30版は「そんなのあったの?」状態になるんだろうねえ。

それを思えば,「腐ってもフェラーリ(防錆処理はチャンとしてるけど)」なので,FIATの旧車ほどぞんざいには扱われず,製造機数はともかく,残存機数は却って多くなってるかも。

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