日本がかつてナチスドイツの同盟国でいまだに海外では元枢軸国と見られているって自覚がない人、多いですよね。
とはいえ例えば欧州の保守色の強いブラックメタルバンドの日本版みたいなスタンスで「僕たちは令和の八紘一宇を目指す愛国グループです!」と言い切るならそれも一つのあり方(思想の自由はあるわけですし)だと思いますが、この言い訳の声明を見るとそこまでの覚悟もなさそうだし、アートやエンタメが戦争への動員に利活用されるロジックを自分たちから言っているようなものなので、もし無自覚なやっているとしたらむしろそちらの方がマズいのでは?と思います。
早川書房のnoteより。
【キム・チョヨプ来日決定! 記念企画第2弾】新刊『この世界からは出ていくけれど』より傑作短篇「ローラ」をWeb全文公開!【2カ月限定】
https://www.hayakawabooks.com/n/nc2de6647aa5d?sub_rt=share_sb
この一年続けてきた反インボイスのデモをはじめとする活動は大きな成果を残しました。
まず、インボイス事業者登録を迫る発注主が減りました。昨年は支払調書に登録が強制であるかのような文書を同封してきた出版社もありましたが、現在は免税事業者が引き続き消費税を請求できるという姿勢を明確にする出版社も増えてきましたし、インボイス番号登録フォームからも強制するニュアンスが減っています。
また事業者が勝手に消費税を支払わないと決められないことも周知されるようになりました。佐藤秀峰氏の記事のおかげでもありますが、インボイス反対運動がなければここまで拡散されなかったことでしょう。
また、仕入れ税額控除の減免措置が周知されるようになりました。昨年の時点ではその制度かあるにもかかわらずクライアントに伝えない税理士も多くいましたが(わかる、面倒だもんね)、今は請求側がその存在をクライアントに伝えることも増えています。
一年の活動は大きな実績を残しましたよ。
全米脚本家ギルドとスタジオで交わすMBA(Minimum Basic Agreement)の覚書が公開されてますね。
気になるAI関係の条項は4項。
- AI生成物をもって脚本家に代わることはできないし、脚本家の権利の全部または一部を侵害することもできない。
- 脚本家はスタジオの同意のもとでAIを利用できるが、スタジオはAIの利用を強制できない
- スタジオが脚本家に渡す資料がAIの寄与したものである場合は明示しなければならない
- ギルドは引き続き、トレーニングのために脚本家の素材を利用することを禁じよと主張できる。
脚本家側が大きく獲得したように見えますね。
https://www.wgacontract2023.org/the-campaign/summary-of-the-2023-wga-mba
ジャニーズとマスメディアの話
ジャニーズ関連の報道を見て、当の芸能事務所やジャニー喜多川の50年近くも続けてきた悍ましい犯罪のヤバさもさることながら、それを黙認していたテレビ局をはじめとする大手メディアが、結局あれだけのことが明るみに出ても「タレントに罪はない」の錦の御旗を掲げて対応を変えないあたりマジで狂ってるし貧すれば鈍するはこのことなのかなと思った。要はあの市場が捨てられない。
一方で広告業界やそのクライアントとなる企業は良くも悪くも実利主義なので、おそらく東京海上のジャニーズとの契約解除は最初の一歩に過ぎず、私が見聞きした感触からもこの先見切りをつける企業は次々と出てくると思う。
だってねえ、海外で言うならRケリーとか下手するとジェフリー・エプスタインレベルの犯罪を組織的かつ長期的にやってきた極めて反社会的な企業と取引するかって話なので、海外顧客の多い所ほど、リスマネ的にも契約を続ける選択肢はないだろうなと。
広告主が逃げていったらさすがにメディアも対応を変えるかもしれないけど、よりドメな企業とともにジャニーズと癒着していくルートもあるかもしれないなあ。
関東大震災の朝鮮人虐殺は、いまや官房長官まで公然と有耶無耶にしようとしている、寒心に堪えない状況です。確かに朝鮮人虐殺の実態には分からないことも少なくありませんが、それは「虐殺がなかった」ことにはなりません。細部が不明なことを以て全体を否定するのは、歴史修正主義の常套手段です。
ただ幸い、官房長官の妄言には批判も多く、また「福田村事件」を取り上げた映画も公開され、赤十字のAIごっこも取りやめになるなど、さすがにここまであからさまな歴史修正主義には、批判してくださる方も多くおられ、たいへん心強く思っている次第です。
批判の際に、2009年に内閣府によってまとめられた災害教訓の継承に関する専門調査会報告書のひとつ、『1923 関東大震災』の第2編が、はっきりと朝鮮人虐殺について述べている、と指摘される方も多くみられ、歴史研究が生かされていることは喜ばしいことだと思います。
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923_kanto_daishinsai_2/index.html
「底の浅い義憤」「余裕がないんだな」などと冷笑してみせる茂木健一郎にこそ余裕を感じない。
今のポジションを守るためにお上を擁護しなければならないのだろう。
女性の進出や子育て、プライドを妨害し続けている連中がパリで遊んでるのを見て「頑張ってますねー」なんて言えるような余裕があると思うのはどうかしてるよ。
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1686214960001798144?s=20
SFマガジン2023年10月号「SFをつくる新しい力」(2023年8月25日頃発売)を監修しました。
まず、翻訳小説3篇入りです。
キム・チョヨプ「マリのダンス」ユン・ジヨン訳
王侃瑜「隕時」大久保洋子
M・ショウ「孤独の治療法」鯨井久志訳
30歳未満のSF読者へのアンケート結果を公開します。主に日本から200人、中国から200人に回答いただきました。
今年ヒューゴ―賞のベスト・ファンライター部門とベスト・ファンジン部門にノミネートされた、新鋭SF文化研究家の河流さんの「中国大学SF研の歴史」(楊墨秋訳)を掲載します。
ベンガル語圏初のSFウェブジンを立ち上げたチームと現地で直接語らった難波美奈子先生には「最新インドSF状況」を寄稿していただきます。
SF小説入門作品ガイドは、前述の若手読者アンケートで人気だった作品や、挙がっていないけど独断で勧めたい作品を主に現役大学生~30代の書き手がレビューしたものです。これからもっとSFを読んでみようという方が、きっと年齢を問わず参考にできるはず。
その他、個人エッセイや大学SF研座談会も色々載ります。
寄稿者一覧など、詳しくは早川書房のnoteでご覧ください。
https://www.hayakawabooks.com/n/n539ea933024d
鉄血好き。ちとせ&千夜P。
Gunsta http://gumpla.jp/author/perinor
Insta https://instagram.com/perinor1p84/?hl=ja
政治に対してはとにかく【インボイス制度断固反対!!】且つレイシストも認めない!