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ITの文脈(というかデザインパターン)のアレグザンダー受容はちょっと歪んでいたとは聞くけど、実際どうなんだろう。この時代の実学と哲学が入り混じったような書物と真面目に向き合うと学べるところはたくさんありそう。
例えば会計とかファッションとか自分の全然知らない分野の名著いっぱいあるんだろうなあ。

実家の本棚を物色していたらカビだらけのアレグザンダー『パタン・ランゲージ』が置いてあることに今更気づいた。みんなちゃんと古典を読んでいたんだなあ、となんだか感動。自分も読んでみよう。

「『飛べないMRJ』から考える日本の航空産業史」めちゃくちゃおもしろい。4年前の連載記事だけど公開してくれてるのはありがたいなbusiness.nikkei.com/atcl/opini

最近はデスストをやり直しながら改めて感動したりしている

長寿なゲームの根幹のゲーム性というとモンスターハンターシリーズに言及したくなる。
このゲームは暗黙の了解としてターン制バトルの要素を内包しているというのはよく言われることで、実際それを意識するとかなりスムーズにプレイできるようになる。ところがインフレとともに(特に上級者のプレイなんかを見ると)そういう要素が失われてしまったように一見思えるのだが、なんだかんだで根幹の部分は揺らいでいなかったりする。パラメーターがとにかく増えていてKeep it simpleからは程遠いが、それでもリスクとリターンの導線は変わらず巧妙に張られている。

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あとは雛形になっているデュエル・マスターズという対戦ゲームの形式がめちゃくちゃよくできている。リスクとリターンのバランスがうまい具合にランダムネスと組み合わされているし、基本的に相手ターンには身動きができない(割り込んで即時発動するようなカードが非常に限定的にしか実装されていない)のがゲーム性をシンプルに保っている。そしてそのゲーム性も根幹の部分は保ちつつ、インフレと共に変化しているのがまたおもしろいところ。

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ここ一年くらいデュエル・マスターズ プレイスというDCGを軽く触る程度にプレイしており、この手のコンペティティブな対戦ゲームをやっている人がよく言う"メタが回る"と言うのをようやく初めて理解できた気がする。子どものころは「なんでこんな限定的な効果対象のものをわざわざ入れるんだよ、もっとシンプルに強いカード入れようぜ」と思っていたが、刺さるカードは刺さるのである。それと同時にシンプルに強いカードはやっぱりシンプルに強いということも改めて実感できる。

まあランド云々はともかく、他民族・多宗教国家であるインドにおいて無神論者でありそれを公言している、というのはかなり自分のよく知らない文脈がありそう。先のインタビューでは自分の思想と自分の作品は全く別物だとも言っていて、そのあたりも若干もやっとすると言うか一筋縄ではいかない感じ。

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2023映画初めは『RRR』から。改めて見直した今回の方が余計なことをあまり考えず集中して観れておもしろかった。
この映画は終わった後の劇場の空気がとにかくいい感じなのが心地よい。老若男女みんな笑顔でガヤガヤしながら席を立っていく。

実はS. S. ラージャマウリ監督はアイン・ランド好きということをちょくちょく言っているらしく、例えばこのインタビュー(firstpost.com/entertainment/ss )の中盤では無神論者になったキッカケとして、映画業界の知人にFountainheadを薦められて読み大きく影響を受けたと述べている。
"熱心なフォロワーではない"と断りを入れているが、無神論者でランド好きな映画作家が神話的構造を持った強烈な自己実現型のストーリーの映画を作って大ヒットさせた、と乱暴にまとめてしまうと、なんというか、しっくりきてしまうというか、合点がいくような感覚がする。
そうしたちょっと危ういようなところまで含めて、やっぱりおもしろい映画、おもしろい作家だと思う。

『このテープ持ってないですか?』についてネタバレ含む雑感 

『このテープ持ってないですか?』は自分は1話の質感が一番好みで、「観てはいけないものを観てしまってるのでは……」の感覚がちょうど良かった。3話では自分は完全に謎解きをする姿勢になってしまい、小道具とか演出に目がいくようになってしまった(もちろんそれでも十分おもしろかったけど)。
"架空のバラエティ番組で紹介される過去の架空のバラエティ番組に送り付けられてくるビデオ映像に映っているテレビに映り込む影"といったようにメタのレイヤーが多いわけだけど、これの塩梅はけっこう難しい。異なる階層をつなぐ窓であるところのワイプをわざと消したりと色々工夫は見て取れて、だからこそ細部の粗い部分にも目がいってしまったかも。

今年はソダーバーグ『KIMI サイバー・トラップ』で映画納め。いかにもソダーバーグっぽい変なテンポで変なキャラクターのたのしい映画。今年はぜんぜん映画観られなかったけど来年はもうちょっと映画館行ったりしたいな

広研の池内恵と岩間陽子対談がおもしろかった。後半のグローバルサウス云々はちょっと納得いかない感じがかなりあったけど、中盤はかなり興味深かった。

「私が見ている20数年の間でもイスラーム教が英語で伝達される領域が格段に広がったし、英語の規範的な序列も上がりました。(…) グローバルなイスラーム教徒の共同体への帰属意識を高め、礼拝からジハードまで、基本的な規範を共有するには、次第に英語でも十分と思われるようになってきたんですね。実際にイスラーム教徒同士の交流や情報の流通がしやすくなって、そこで英語で話が通じれば、教義の深いところはともかく、政治的な意思疎通は英語でやろうということになる。」とか。

koken-publication.com/archives

コーヒー豆買うつもりが忘れてたので明日買わねば

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