雑誌の告知を始めてからとてもうれしいことのひとつが、ロシア、フランスなど英米以外(自分の大学時代の専攻)の文学研究者、翻訳家の方が何人も興味を示してくださって、やりとりが始まったりしていることです。文学を愛する気持ちに国境はないか、あるにしても恣意的なものだと思います。

クリスティン・ブルック=ローズ「関係」
ロバート・クーヴァー「ラッキー・ピエール」
ドナルド・バーセルミ「バルーン」
ジョン・バース「アンブローズそのしるし」
スティーヴン・ミルハウザー「アリスは、落ちながら」
ヴィクトル・ペレーヴィン「倉庫XII番の冒険と生涯」
ウラジミール・ソローキン「愛」
スワヴォーミル・ムロージェク「所長」
スタニスワフ・レム「我は僕ならずや」
サーテグ・ヘダーヤト「幕屋の人形」
三橋一夫「腹話術師」
渡辺温「兵隊の死」
黒井千次「冷たい仕事」
正岡蓉「ルナパークの盗賊」
山本修雄「ウコンレオラ」
藤枝静男「田紳有楽」
中井紀夫「山の上の交響楽」
皆川博子「結ぶ」
山尾悠子「透明族に関するエスキス」
筒井康隆「上下左右」
円城塔「誤字」(以上)

キット・リード「ぶどうの木」
エムシュウィラー「ピアリ」(らっぱ亭訳)
ジョゼフィン・サクストン「障壁」
ジョージ・コリン「マーティン・ボーグの奇妙な生涯」
アルヴィン・グリーンバーグ「ホルヘ・ルイス・ボルヘスによる「フランツ・カフカ」」
R・A・ラファティ「町かどの穴」
イアン・ワトスン「スロー・バード」
バリントン・ベイリー「知識の蜜蜂」
コニー・ウィリス「わが愛しき娘たちよ」
チャイナ・ミエヴィル「ロンドンにおける“ある出来事”の報告」
Ogawa Yukimi “Perfect” (未訳)
イン・イーシェン「世界の妻」
ジュリアン・バーンズ「密航者たち」
フラン・オブライエン「機関車になった男」
キアラン・カーソン「対蹠地」
エリック・マコーマック「刈り跡」
アーネスト・ブラマ「絵師キン・イェンの不幸な運命」
ディーノ・ブッツァーティ「七人の使者」
ジョルジュ・マンガネッリ「虚偽の王国」
ジョヴァンニ・パピーニ「泉水のなかの二つの顔」
パウル・シェーアバルト「セルバンテス」
イルゼ・アイヒンガー「わたしの緑色の驢馬」
フランツ・カフカ「万里の長城」
レオ・ペルッツ「月は笑う」
オスカル・パニッツア「三位一体亭」
アルフレート・デーブリーン「たんぽぽ殺し」

いきなり発表!奇想短篇小説マイフェイバリット

空舟千帆さん、および「jem」創刊号のアンケート企画にも寄稿くださった鯨井久志さんの「カモガワGブックス」Vol.5「特集:奇想とは何か?」への期待からなんとなく作ってみました。

・入手の困難さなどは度外視して好みを打ち出しました
・連作長篇中の一篇も入れてしまいました
・お遊び企画です!瞬間的に思いついた作品だけですのであしからず。

オクタビオ・パス「波と暮らして」
カルペンティエール「選ばれた人びと」
バルガス・リョサ「子犬たち」
フリオ・コルタサル「クロノピオとファマの物語」(未訳)
アウグスト・モンテロッソ「ミスター・テイラー」
フェルナンド・ソレンティーノ「傘で私の頭を叩くのが習慣の男がいる」
ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナ「乳房島」
デヴィッド・ブルックス“Map Room”(未訳)
イタロ・カルヴィーノ「王が聴く」(未訳)
ヴォルテール「ミクロメガス」
シャルル・フーリエ「アルシブラ」
レーモン・ルーセル「黒人たちの間で」
アンリ・ミショー「魔法の国にて」
ジョルジュ・ペレック「冬の旅」
シオドア・スタージョン「考え方」
フリッツ・ライバー「ラン・チチ・チチ・タン」
デーモン・ナイト「人類供応のしおり」

張愛玲の小説かなにかで初めに知ったのだろうか、中国語の「坠入爱河、一眼万年」という表現がすごく好き。けっして「一目惚れ」のような瞬間の愛情のことではありません!字面として、近年の「沼にハマる」という言葉を想起させなくもないような。

@pot ご提案ありがとうございます。いろいろ考え中です。

ちなみに書評を寄せたSamantha Harvey『Orbital』、各所で言われている通り、長篇にしてはすごく短いですよ。長めの中篇くらいの感触なので、あまり気負わず挑戦しやすい小説だと思います。

今年読んだものの最大の収穫としては、山尾悠子さんの本棚写真(劉佳寧さんの「魔窟探訪記」による)に映っていたジャン=ミシェル・モルポワ『見えないものを集める蜜蜂』(思潮社)、当誌寄稿者の菅原慎矢さんが教えてくれたアルゼンチン移民の鬼才・崎原風子ただ一冊の句集『崎原風子句集』(海程新社)、宇野邦一訳のジュネ『判決』(みずず書房)は必ず入ってくると思います。

SNSより私信や手紙のほうが性に合っているので、クリスマスカードを書き始めています◎

本音を書くと、英日文芸翻訳、やってみたい…。非商業ベース、短篇でもどこかで修行を積めないものか。

@hanfpen おお!鯨井さん晴れ男ですし、某さんがこの前熊手も買ってくれたのでこれからますますご活躍間違いないですね◎

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