草野原々さんの『最後にして最初のアイドル』(早川書房)、現代日本への社会批判的な視点を面白く感じた。
新自由主義において貧しい家に生まれる(いわゆる〝親ガチャに外れる〟)ことは「原罪」を背負っているような感覚だろう、とか。
かといって、金銭の譲渡を受ける(生活保護、返済義務のない奨学金など?)と、相互監視的社会から狡い怠け者だという「聖痕(スティグマ)」を与えられてしまう、とか。
そんな中で、唯物論者が追い詰められると、宗教などではなく「テクノロジー」への非現実的な期待へと進むのだ、と。
(例によってわたしの解釈による要約ですが)
年齢でざっくり区切るのは人間に対して雑すぎるとは思うが、それでも、比較的若手の方の作品を読むと、自然に社会への批判的分析が流れていることがとても多く感じる。
逆に上の世代に行くほど、「問題は多くあるが自分には何もできない。そんな中で粛々と送る日常の大切さを丁寧に描きましょう」という姿勢を感じることが増える。映画もそうかな。
謙虚なふりのナルシズムだし、諦念と知性を意図的に混同させていてシンプルに狡いというか。
などと考えながら、百合小説の打ち合わせへ…🚶♀️
久々にnoteで記事を書きました。
伊藤計劃と『ゲーム脳の恐怖』の関係について、小松左京や草野原々を引用しながら考察してみました。
というか、ほとんど引用で構成されてます。なぜなら、わたしは子供のころから引用が大好きだから……。
ご笑覧ください。
御冷ミァハ vs. ゲーム脳|臓物ちゃん https://note.com/zomo_chan/n/n93110769a9c0 #note
ヘイト本について
これは完全に私の恨み言になってしまうし、今まで知らなかった人がいるのは仕方ないとは思うんだけど、みんなの意見で刊行中止にできるなら中韓ヘイト本がこんなに蔓延る前に止めて欲しかったという気持ちがどうしてもある。
私は当事者なので中韓ヘイト本を見つけるたびに、出版社に意見を送ってきたしネットでも批判してきた。手応えがあったことなんか無い。
どの出版社も中韓ヘイト本を出しているので、私自身も諦めてヘイト本を出している出版社の本を買ってきた。そうしないと読める本がないし、勉強もできないから。
今回、ヘイト本の刊行は批判の声で止められるんだと証明されたことで、今まで中韓ヘイト本が無視されてきたことも証明されてしまったと思う。止められるんじゃん。止めて欲しかった。なので、今からでも止めてほしい。
今日は #国際障害者デー ですね。現代における障がい者の権利を考えるための基礎資料として国連で採択された障害者権利条約の条文のリンクと、その背景にある障害の社会モデルを批判/発展的に継承した障害の人権モデルの論文のリンクを記載しておきます。
人権モデルが良いとも考えてはないですが、いつまでも障害の社会モデルに言及すれば障がい者についてわかっていることになる、わかっていることを示すえるような状態が続いていることには私は批判的です
↓条文
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken/index_shogaisha.html
↓論文
https://www.jdnet.gr.jp/report/17_02/file/The social and human rights models of disability.docx#:~:text=人権モデルでは、人間が,の中に置く9。
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#かぐやフェス 2023、閉幕🎉
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🏆かぐやSFコンテストの授賞式
🆕かぐや新プロジェクト発表
📚参加者による物販コーナー
63名の参加者の皆様、本当にありがとうございました😊
https://virtualgorillaplus.com/topic/kaguya-festival-2023-closed/
上雲楽「我々へ」と大滝のぐれ「フルーツバスケット・セレモニー」は異常な世界を説明もなく投げっぱなしで提示することで逆に強い説得力を持たせてるのがたまらん。
水町綜「窺える死」と青島もうじき「ガシャン」はどちらも題名と内容のギャップが凄いけど、読了後に腹の中で納得してしまう抜群の完成度。逆に題名そのままの内容な常菱聞「離婚式」も末期感がヤバいよ〜。
そして大トリである瀬戸千歳「飛光」は、儀礼に縛られた世界を打ち破る鎚のような力強い作品。同じく儀礼から抜け出す話である藤井佯「白鷺憑姫」は血泥を這って進むような暗さで読者を呪うような凄味があるけど、「飛光」は崖っぷちから差し込む光のような、ラスト一文の輝きといったらないよ……!
これで全部じゃないけど、とにかくもう全部が凄すぎる作品ばかり。もっとまだ噛み砕いて解釈したい作品がまだまだいっぱいあります。
紅坂紫さんが企画・編集した〈通過儀礼〉がテーマのホラー掌篇アンソロジー『INITIATION』を読んだので感想。
一番刺さったのが三世拓也「幇助旅館」。夏でも日照時間が五時間ほどしかない山間部にその村はあって、という書き出しにまず斬られた。田中哲弥『猿駅/初恋』のトラウマが蘇る怖さ。
ときのき「友愛会」もすっごく好き!何気ない出来事から異常な世界の全貌が徐々にクリアになっていく、どこに行き着くかの不安が別ベクトルのホラーという感じで脳が焼かれそう。同じ理由で稲田一声「丸くなったね」と鯨井久志「室崎凛「解剖学教室就任の挨拶」より抜粋」もツボに刺さりまくり。
渋皮ヨロイ「完璧な静寂」と阿下潮「真眼を得る」は通過儀礼そのものを真正面から描いた王道ホラー。架空の儀礼のディテールの細やかさに舌を巻く。「完璧な静寂」は儀礼を包み込む社会そのものを一から想像し、「真眼を得る」は世界の皮一枚の向こうからじっとりとした闇がこちらを観ているかのよう。
紗梨奈「適応済み」は儀礼ではなく〈儀礼の不在〉を描くことで白い空漠がどこまでも広がってるような恐怖を描く。
紅坂紫「さやかに」もまた儀礼の外側を描いた作品だが、タイトルの意味がわかった瞬間に鉛を飲んだようなダメージを食らって内臓が抉られそう。海を見るたびに思い出しそうな重さ。
カクヨムにて、AIを利用して作った異世界スイカ小説を公開しました!全五万字です。順次公開していきます。 #fedibird #カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16817330665953390497/episodes/16817330666109986365
イスラエル軍による救急車と医療従事者への攻撃、過去にも幾度も発生しているので記事を上げておきます
ガーディアンによる2009年の記事
攻撃下:ガザの犠牲者を救おうとして衛生兵がどのようにして死亡したか
https://www.theguardian.com/world/2009/mar/23/gaza-war-crimes-medics
アムネスティによる2014年の記事
イスラエル軍によるガザの医療従事者への意図的な攻撃の証拠が増えている
https://www.amnesty.org/en/latest/news/2014/08/mounting-evidence-deliberate-attacks-gaza-health-workers-israeli-army/
赤三日月(イスラム圏の赤十字)の声明訳しました。イスラエルのやってることほんとに信じられない。最悪。
https://docs.google.com/document/d/16g1Gexg9r4ITNucnTiWWdaAPe57dVE4l8O9mzF3uViE/edit?usp=drivesdk
本日より無料公開になりました。かっぱ寿司って地下でかっぱが働かされてそうだよな…っていう思い付きから膨らんだ小説です。気が向いたら読んでね…😇🙏✨
「ひとっこどうぶつ」(約17000字)
https://virtualgorillaplus.com/nobel/kaguya-planet-november2023-1/
アンジェリーナ・ジョリーさんによるイスラエルの戦争犯罪に対する声明についての詳細がわかる海外での報道を perplexity.aiの助けを借りてピックアップしました
ハリウッドレポーター:アンジェリーナ・ジョリー、イスラエルのハマスによるガザテロ攻撃「爆撃で失われた無実の命を正当化できない」と発言
https://www.hollywoodreporter.com/news/general-news/angelina-jolie-statement-israel-hamas-war-1235630944/
ヘルシンキタイムズ:アンジェリーナ・ジョリー、ガザでのイスラエルの行動を非難、セレブ250人が停戦要請
https://www.helsinkitimes.fi/world-int/24418-angelina-jolie-condemns-israeli-actions-in-gaza-250-celebs-ask-for-ceasefire.html
【お知らせ🎃🐈⬛】
ハロウィンに合わせて募集したホラーを収録したアンソロジー『INITIATION』配信開始致しました。以下のリンクからダウンロードできます。二十二の通過儀礼、お楽しみいただければ幸いです👻🪦
https://tr.ee/u7vV_mKlj2
『大雪海のカイナ ほしのけんじゃ』めっちゃ面白かった。「新しい風景を見たい」という映像SFを見るうえでの欲求が次から次へと満たされまくる。最初の海洋冒険で横の移動をしつつ、上の移動(大海溝)、下の移動(地下での労働)を経てまた上に上昇してクライマックスとなる目まぐるしい移動。そこに、投石器戦艦、廃都市、盛り上がる海、巨大海洋生物、巨大昆虫、巨大ロボット、巨大要塞、巨大木、首を切られた巨大生物、監視社会、地下労働者、刀vsレーザーガンバトルなどを配置して、多層的な風景パノラマを見せて、最後に超ロングショットで締める。
惑星全体の「一つの巨大風景」を問題編にした”ワールドダニット”(この世界とは何か?)であり、これまで見てきた風景が一つの回答に行きつく展開はカタルシスが大放出された。
https://ooyukiumi.net/
ゆるゆると創作中。SF&百合ラブ。元「臓物ちゃん」です。よろしく。