Xに一部広告主が戻ってきた (藤井太洋氏の投稿で知った記事です)
https://www.adweek.com/media/advertisers-returning-to-x/
記事大意:
Comcast、IBM、ディズニー、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー、ライオンズゲート・エンターテインメントなど、Xのかつてのトップ広告主はヘイトスピーチの蔓延を嫌い2023年11月にXへの広告掲出を停止していたが、最近はじわじわ復活させている。なおAppleは広告を停止中である。
MediaRadar調査によれば、2024年1月から9月にかけて各ブランドがXに費やした金額は控えめではある。Comcastが150万ドル弱、ワーナーが110万ドル、ディズニー55万ドル弱、ライオンズゲート23万ドル、IBMは2000ドル以下。
一方、有名ブランドとはいえないKarma Shopping、Canles Shoes、Kueez Entertainmentらは24年、X広告に1200万ドル以上、合計6800万ドルを費やした。
Kanrtar調査によれば、マーケターの26%が2025年にXへの支出を削減する予定。ブランドの安全性に関してXを信頼しているマーケターはわずか4%。
(続く
東京新聞11/14付けの記事「イーロン・マスク氏、どんなひと?」に、星がコメントを寄せています。
(いろいろ話したのですが、「大統領選挙中のイーロン・マスクのXでの発言」という観点に絞ったコメントが載っています)
東京新聞のWebは会員制になったようですが、会員登録すれば3本までは無料で読める模様です。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/366662
トランプがマスクらを政府効率化省に任命した件の関連記事
FT
https://www.ft.com/content/a8e7c76d-1098-47d1-8ac6-f6f026b18631
「民主主義への脅威? いや破綻の脅威だ!」「火星植民の夢を阻む規制の撤廃には選挙が重要だ」by イーロン・マスク
11月12日、次期米大統領のトランプは、イーロン・マスクとビベック・ラマスワミが新機関「政府効率化省(略称Doge)」を率いると発表した。
トランプは、政府支出削減を「マンハッタン計画」になぞられた。アメリカ独立宣言調印250周年にあたる2026年7月4日までに計画を完了する予定としている。
マスク氏は中央銀行(連邦準備制度)の解体をほのめかしており、少なくとも2兆ドルの支出削減が可能と発言。ラマスワミはFBI、教育省、原子力規制委員会の廃止を唱えている。
政府効率化省の略称Dogeは、柴犬のミームを持つ仮想通貨の名前にちなんでいる(笑えない冗談だ)。
雑感:利益相反の疑いは濃い。例えばイーロン・マスクが経営するテスラは、レベル2自動運転機能に関連する事故に関して政府機関の調査を受けている。
マスクは政府機関に関連する大量の訴訟を抱えている。仮想通貨Dogeコインののインサイダー取引の疑いで訴えられたこともある(なので政府効率化省の略称がDogeなのは悪い冗談といえる)。
以下、ニュース記事のリンクを。NHKやTBSの記事は「きれい」にまとまりすぎ。英語圏の記事は、マスクやトランプのヤバい言動をちゃんと伝えている。
NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241113/k10014636971000.html
(続く
アメリカ大統領選でトランプが勝利した翌日。米国在住の多くの黒人に人種差別的なテキストメッセージが届いた。何者かが、黒人たちの名前と電話番号のリストを入手して配信したのだ。
メッセージは、受信者を名指しして「近くの農園で綿花を摘め」といった内容。
バージニア州司法長官事務所はメッセージを非難し、脅威を感じた人は法執行機関に連絡するよう伝えた。 全米各都市の警察らも事態に対処している。NAACP(全米黒人地位向上協会、米国で最も古い公民権団体のひとつ)は「このメッセージは次期大統領のレトリックの産物だと考えている」と非難した。
https://www.nbcnews.com/news/nbcblk/black-people-text-messages-picking-cotton-nearest-plantation-rcna179036
バーニー・サンダースがXに載せた声明文:
労働者階級を見捨てた民主党が労働者階級に見捨てられるのはさほど驚くことではない。まず白人の労働者階級が離れていき、今やラテン系や黒人の労働者がそれに続く。民主党指導部が現状維持に努める一方でアメリカ国民は怒りを覚え変化を求める。そして国民は正しい。
今日、富裕層が素晴らしい成功を収めているにもかかわらず、国民の60%はギリギリの生活を送り、かつてないほどの収入と富の格差は拡がっている。信じ難いがインフレを調整した現実の平均的な労働者の週給は50年前を下回る。
今日、技術の革新と労働者の生産性の飛躍的進歩にかかわらず、多くの若者は親よりも生活水準は劣るだろう。彼らの多くはAIやロボットが厳しい現状をさらに悪化させるのではと懸念する。
今日、諸外国に比べ多大な資金を国民1人あたりに注ぎ込んでいるにもかかわらず、我々は未だ全ての人の権利として医療を保証出来ない裕福な国で、処方薬にも世界で最も高額を払っている。主要国の中では我々だけが有給休暇や医療休暇を保証出来ずにいる。
今日、国民の大多数が強固に反対しているにもかかわらず、我々は極右ネタニヤフ政権によるパレスチナの人々への攻撃を全面的に支援するため数十億ドルを注ぎ込み、子供達の栄養失調や飢餓という恐るべき人道的災害を引き起こしている。
民主党を支配する巨額の資金の動向や高額報酬を得るコンサルタント達はこの破壊的な選挙活動から真の教訓を学ぶのだろうか。膨大な数のアメリカ国民が感じている痛みや政治からの疎外感を理解するのだろうか。経済的にも政治的にも強大な力を持つオリガルヒがさらに力をつけることに我々が立ち向かう術を彼らは持っているのだろうか。おそらく無いだろう。
今後の数週間から数ヶ月に渡り、草の根民主主義と経済的道義について懸念を持つ我々は実に真剣に政治的議論を行う必要がある。
(添付した写真は掲載文本文)
公式サイトに、ケイト・ブッシュがアニメーションフィルム政策の背景を綴った記事が掲載されている。
ケイト・ブッシュは音楽だけでなく、監督・脚本とクレジットされておりビジュアルの細部まで気を配ったそうだ。
https://www.katebush.com/news_article/meet-little-shrew/
BBCによるケイト・ブッシュへの独占インタビュー。先に紹介したアニメーションのショートフィルム"Little Shrew(Snowflake)"の話題から始まる。
https://www.youtube.com/watch?v=j9V3Mlck-Mo&feature=youtu.be
(ハイライトを抜粋して紹介)
ニューアルバムの制作中にウクライナの戦争が始まった。それに、「特にここ12か月間に中東で起こった」戦争も。
「そこで小さな女の子を主人公にしたアニメーションを制作したいと思った。戦争に巻き込まれた子供や子供たちについての。それが子供にとってどれほど恐ろしいことなのか、注目してほしかった」
主人公は少女から小さなハリネズミに変更された。
「人間よりも小さな生き物の方が、より多くの人々の共感を得られるのではないかと考え、小さなトガリネズミのアイデアを思いついた」「私たちは皆、映画でいつも目にする暴力によって感覚が鈍感になっている」
「私たちは今、暗黒の時代を生きている。程度の差はあれ誰もが疲れ果てている。パンデミックは大きな衝撃だった。それが終わったなら普通の生活に戻れると思っていたが、現実は次から次へと状況が変化し、常に新たな戦争が勃発している」
(続く
ケイト・ブッシュが公開したショートフィルム。
https://www.youtube.com/watch?v=gXUkSiV4Jzs&feature=youtu.be
ガザの子どもたちの上には、まだ爆弾が降り注いでいる。子どもたちには停戦が必要だ。
このショートフィルムでは、小さなトガリネズミが、爆撃で破壊された街を横切りながら希望を探す。
ケイト・ブッシュのメッセージは、紛争のもとの子どもたちのための慈善団体War Childのキャンペーンと連動している。
支援方法は下記ページから。
https://www.warchild.org.uk/
すごい!!!引き出してる!「日本中学生新聞」!
RE: https://www.threads.net/@nihonchuugakuseishinbun/post/DBa7B4apUOy
イスラエルは、戦争初期に避難した人々が戻ってくることを妨害している。
イスラエル軍はガザ北部への食糧や支援物資の搬入も妨害。国連機関UNRWAによれば、少なくとも2週間は支援提供ができていない。
爆撃、強制退去、食糧の遮断——イスラエルは、元イスラエル軍将校が提示したある提案を推し進めているのではないかという懸念が語られている。その計画では、ガザ地区の北部3分の1から民間人を退去。その後、地域は閉鎖軍事区域として宣言、食糧や支援を一切遮断。残った民間人は軍事目標と見なすという内容だ。
イスラエル当局はこの計画を否定。だが、すでに「ひそかに」計画が開始されたとの報道もある。
事態が深刻化する中、米国も異例の最後通牒を突き付けた。イスラエルが30日以内にガザ地区の人道的状況を改善しなければ、米国からの軍事支援が危うくなる可能性があると通告したのだ。 国際的な非難の声が高まる中、イスラエルはガザ地区への援助物資トラックの進入を許可したと発表した。
援助物資トラックの北部への進入は50台。だが戦闘開始前のガザ地区への進入許可トラックの1日平均500台という数字に、はるかに及ばない。 北部の人々にとって、イスラエルの攻撃が終わるまでに事態がどれほど悪化するかが心配だ。
Al Jazeeraが作った3分20秒のビデオを紹介したい。ガザ北部が閉鎖されてからの2週間の動きを伝える内容。
WATCH: What’s happening in northern Gaza?
https://t.co/YUN3LNZhnO
ナレーション(一部抄訳):
約2週間前からイスラエル軍はガザ北部ジャバリヤ難民キャンプを中心とした地域を包囲している。
イスラエルは、この地区でのハマス再編成の阻止が目的だと述べる。しかしその戦略は懸念を呼ぶ。イスラエル軍はさらに激しい空爆を開始した。最近の2日間だけで、イスラエルはガザ北部で118回の攻撃を行い、国連によると9月中の攻撃総数とほぼ同数に上る。
イスラエル軍はまた住民たちに退去を命じた。戦争の初期段階で、北部の住民たちが最初に強制退去させられたことを思い出そう。以来、地域全体が瓦礫の山と化している。 だが国連によれば40万人以上がいぜん北部に残る。アルジャジーラの取材に応じた多くの民間人は「移動を拒否した」と語っている。
なぜか? 多くの人々が、避難中にイスラエル兵に狙撃されることを警戒している。避難民の「安全地帯」とされた地域は繰り返し爆撃された。そして、避難すれば二度と戻れないと恐れる人々も多い。
●パレスチナのジャーナリストAnas Al-Sharifのツイート
(映像は非常に残酷なので閲覧注意)
https://x.com/AnasAlSharif0/status/1847352625974399346
ガザ北部の通りの一角で、イスラエル軍のドローンが子どもを攻撃。子どもを助けようと人々が集まったところを直撃弾が襲う。
●ヤニス・バルファキス(経済学者、元ギリシャ財務相)のコメント
https://x.com/yanisvaroufakis/status/1847375109474177111
これこそ戦争犯罪だ。「知らなかった」とは誰も言えない。誰もだ。
●パレスチナ問題の国連特別報告者フランチェスカ・アルバネーゼのコメント
https://x.com/FranceskAlbs/status/1847388246957051936
パレスチナの民間人(多くの場合子ども)に対する超法規的処刑は決して孤立した事件ではない。パレスチナ人を滅ぼす機会をイスラエルは逃すまいと決意しているようだ。
私のコメント:
正視に耐えない残酷さだが、国連特別報告者アルバネーゼが指摘するようにガザではこのような子どもを含む民間人への攻撃が常態化している。
差別、アパルトヘイト政策、「対テロ戦争」という呼び名、極右のナラティブ——それらの帰結が、この残酷な戦争犯罪につながっている。やがて国際司法で裁かれる日がくるものと信じる。
メモ。
「 OECD内では日本は税と社会保障による国家の再配分の後、格差が拡大している唯一の国です。つまり富の下層から上層への再配分が国家によって実行されている。
ですので、やはりまずは大企業と富裕層への課税を優先すべきではないか」
三宅芳夫・諸富徹による対談「レント資本主義、社会保障、脱原発——政治経済学の再生に向けて」、『地平』2024年11月号より。
中国外相は、イスラエル、イランの外相と電話会談。中国は西アジアでの存在感を高めようとしている。
王毅外相はイスラエル外相のイスラエル・カッツ氏と電話会談し、「ガザでの人道的災害は続けるべきではなく、暴力に暴力で対抗しても、すべての当事者の正当な懸念に真に対処することはできない」と述べた。新華社通信が伝えた。
https://www.barrons.com/news/china-s-fm-tells-israeli-counterpart-humanitarian-disasters-in-gaza-must-end-state-media-13104bc5
10月14日、中国の王毅外相とイランのアラグチ外相が電話会談。
アラグチ外相は「テヘランは"外交手段を通じて状況を沈静化させる"ために北京との意思疎通と協調を強化する意思がある」と述べた。
王外相は、「中国は責任ある大国として"義務感"を示し続け、激化する中東紛争の沈静化を促進するために建設的な役割を果たす」「中国はすべての当事者間のコミュニケーションを強化し、より広範な国際的コンセンサスを構築し、すべての当事者の力を結集していく」と述べた。
上記はトルコの通信社AA(Anadolu Agency)の記事に基づく。
https://www.aa.com.tr/en/middle-east/iran-says-does-not-want-to-see-further-expansion-in-middle-east-conflict/3362063
イランの国営通信社Mehr News Agency
https://en.mehrnews.com/news/222942/Iran-China-FMs-hold-talk-on-latest-developments-in-West-Asia
"アラグチ外相は、地域の平和と安全の維持を助ける中国の役割を高く評価した。"
カマラ・ハリス米副大統領/次期大統領候補は、X/Twitterへの投稿でガザ北部の食料援助が2週間止まっていると指摘、イスラエルの努力を促した。
https://x.com/VP/status/1845595719740060099
"国連の報告によると、ガザ北部にはこの2週間近く食料が入っていない。 イスラエルは、援助を必要としている人々に援助が行き渡るよう、緊急にもっと努力しなければならない。 民間人は保護されなければならず、食料、水、医薬品を手に入れることができなければならない。 国際人道法は尊重されなければならない。 "
WFP(国連世界食糧計画)の報告
https://www.wfp.org/news/critical-food-aid-lifelines-northern-gaza-severed
ガザ北部には10月1日いらい食糧援助が届いていない。
雑感:
紹介したカマラ・ハリスのツイートに、まだ未表示のコミュニティノート候補がいくつかついているのだが、「テロ国家への対外援助は米国法で禁止」だの「支援は多すぎ」だの、うんざりするような内容だ。
ガザ北部で数十万人のパレスチナ人が飢餓に追い込まれている、というシンプルな事実を「故意の無知」で上書きしようとする人々が一定数いることを示している。
「すべての人は、人道的に扱われるべきである」という原則が差別概念で上書きされ、嘲笑されている。
ガザ北部では、イスラエル軍が数十万人の人々を包囲して閉じ込め、飢餓に追い込もうとしている。そのガザ北部ではAIで自動化された殺人ドローンが飛び回り、人々の移動を妨げている。屋外で遊んでいた子ども5人がドローンに殺された。
AIで自動化された殺人ドローンを使っているのはイスラエル軍だけではない。ロシア軍はウクライナの戦場で使っており、ウクライナ軍も同様のドローンを開発済みという。
https://forbesjapan.com/articles/detail/74331
「人を殺すAI兵器」は崩し的に実戦に投入されている。
またイスラエルの攻撃目標設定AIは1割の「エラー」を許容するという。大勢の人々が理由もなく死に追いやられている。
https://mainichi.jp/articles/20241012/k00/00m/030/101000c
AIテクノロジーが、人の命を軽いものにした。私たちは、このような未来を望んでいたのだろうか。
ノーベル文学賞、ノーベル平和賞を並べて「左翼の影響」とかネトウヨが言い出しそうだけど、世界ってそういう場所なんだよ!と声を大にして言いたい。左翼がデフォなの!まともな人は!
ITジャーナリストです。
仕事リスト:https://note.com/akiohoshi/n/nebac412b6c12