三津田信三「六蠱の軀 死相学探偵3」(角川ホラー文庫)を読んだ。
https://www.kadokawa.co.jp/product/200911000543/
東京近郊で、若い女性の連続殺人が勃発した。第3の被害者が出た直後、「六蠱」と名乗る犯人からの犯行声明文が。刑事曲矢からの依頼で、死相学探偵弦矢俊一郎が事件に挑む。
(あらすじから引用)
まぁまぁ面白かった。
「六蠱の軀」という陰惨な儀式に纏わる犯罪事件の捜査協力をする場面から始まり、合間に挟まる犯人の独白パートから推理お披露目シーンなどホラー要素とミステリ要素が上手く合わさっていて良かった。
今巻はホラー要素や死相が見える故の要素はあまりなく、ロジカルに事件を解いていく様や他人との関わり方が上手くなっている様子など、俊一郎の探偵として成長が見られた巻でもあり、今後の黒術師との対決が更に楽しみになりました。
燦々SUN「時々ボソッとロシア語でデレるアーリャさん3」(角川スニーカー文庫)を読んだ。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322106001160/
討論会で勝利したことで一躍、クラスメート達からの称賛を浴びるアーリャ&政近ペア。
沙也加の思いを背負い、二人は会長選に向け決意を新たにする!
まずは目の前の期末試験に向け勉強に励む政近であったが、消し去れぬ周防家との因縁が思わぬ形で現れ、政近は体調を崩してしまって――
不器用で献身的な"孤高のお姫様"の介抱はニヤニヤ必至!
(あらすじから一部引用)
面白かった、もう作品のメインコンセプトのロシアンJKとの青春ラブコメディ要素がふんだんに盛り込まれていて相変わらず良い。
デートシーンや看病シーン、その他諸々全部が熱い。お話のメイン部分の生徒会長選挙戦でも過去に神童と呼ばれた主人公がアーリャの為に、その力を遺憾無く発揮するのもワクワクする。
鈍感系主人公ながらも格好良さを損なっていないから政近が好きだし、過去の神童が現在で再度ヒロインのために力を発揮する展開も毎度ながら好き。後は「ボソッとロシア語でデレる」の高すぎる破壊力も分かっていながら胸を撃ち抜かれるので大変良いです⭕️次巻も楽しみ😊
三津田信三「四隅の魔 死相学探偵2」(角川ホラー文庫)を読んだ。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321309000028/
「百怪倶楽部」はオカルト好きな男女が集まった大学のサークル。女子寮の地下室で「四隅の間」という遊びをしている最中にメンバーの一人が突然死してしまい……死相学探偵・弦矢俊一郎が真相を追う。
(あらすじから引用)
まぁまぁ面白かった。
怪現象は都市伝説のスクエアが題材になっている、前巻とは打って変わって過去の怪現象パート半分、現在の解決パート半分と構成も変わっており時間軸の視点が違うので少し解決パートもあっさりとした印象。
俊一郎がちゃんと毎回恐怖体験にパニックになるのは駆け出し感があって良いですよね、怪現象でしか説明がつかない部分も要所にあり、ホラーとミステリの割合が良くて楽しめました。
僕にゃんって猫の名前は結構変わってます🐈
昨日購入した本📚
小林湖底「ひきこまり吸血姫の悶々 8」(GA文庫)
燦々SUN「時々ボソッとロシア語でデレるアーリャさん7」(角川スニーカー文庫)
麻耶雄嵩「メルカトル悪人狩り」(講談社文庫)
メルカトルシリーズはまだ途中までしか読めていないので読まなければ……
小田ヒロ「弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった 6」(ビーズログ文庫)を読んだ。
https://bslogbunko.com/product/yowaki/322303001653.html
隣国メリークとの事件を乗りきり、平穏な日々に戻った私、ピア。ルーファス様の手回しのおかげで、いざ、二人で念願の発掘旅行へ!
しかし化石の取引事件が発生し、とある問題に気づいてしまう。それは――『この世界(マジキャロ)の運命が変わったことで歪(ひず)みが生じる』ということ。私のせいだと罪悪感に苛まれていると、辣腕旦那様は化石で策を講じてくれて……!?
(あらすじから引用)
とても良かった。
アンジェラが卒業パーティーで求婚されるシーンも辛い目にあってきたけど、腐らず真面目に生きているヒロインが報われる瞬間で本当に良かった。
転生したら乙女ゲームの問題も全て解決したからこそ、真にピアとルーファスの日常、発掘旅行など本来の甘々日常ラブコメ路線に戻ってきてくれて大変面白かった。もうずっとこの路線でやってほしい。初めて賭けに勝ったからタイトル回収したキリの良い終わり方に見えるが、是非続巻を頼みます……!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000013493.000007006.html
友麻碧の作品は「メイデーア転生物語」しか読んだことがないけど、他の作品もこれを機に読んでみようかな
三津田信三「十三の呪 死相学探偵1」(角川ホラー文庫)を読んだ。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321309000027/
他人に現れた死相が見える弦矢俊一郎。大学卒業以後、神保町で探偵事務所を始めた彼の元に、初めての依頼人が訪れる。だが、アイドル顔負けの彼女には死の影は全く見つけられず……。
(あらすじから引用)
あまり見ないタイプの探偵でした。
怪現象耐性以外のパラメータがレベル1の探偵で、拝み屋じゃないので事前/予兆で防げないし、推理で怪現象を解こうにも複数の犠牲者を出した後なのが、往来の探偵らしくて良いですね。
後は三津田信三も今作みたいなライトな風体の作品を描けたのかと少し驚愕の気持ち、思いもよらぬ収穫。物語自体も開業して間もない探偵事務所的な物語と思えば今後に期待したくなる出来だったので良い。
民間伝承や怪異との遭遇よりも、タイトル通り死相が見えるだけの怪現象を解くミステリなのが⭕️
橘公司「デート・ア・ライブ アンコール11」(富士見ファンタジア文庫)を読んだ。
https://fantasiabunko.jp/product/201103date/322203001718.html
過去と向き合い、今を乗り越え、元精霊となった少女たちは、エンディング後の輝かしい未来を生きていく。
「――ふふ、なんだか不思議な感じだな」
十香ひとりのためだけに行われる卒業式。
「ならば始めよう。あり得るはずのなかった、八舞の戦いを!」
三人目の八舞と耶倶矢&夕弦の決闘。
「結婚って、意外と未来の話でもないんじゃにゃーの?」
二亜の一言によって、将来の伴侶と新婚生活を想像し始める結婚式。
「……ど、どんな手を使ってでも……落選してやる……!」
高校生となった七罪の生徒会長選挙。
そして崇宮真士と澪が士道たちへ繋いだ『大切なもの』とは――。
(あらすじから引用)
本編完結後の未来と過去編のお話、最終巻エピローグのその後のお話で楽しめた。
ハッピーエンドに終わったお話の後の日常編を描かない作品の方が多い中、キャラの可愛さ全面に押し出して日常メインで描いてくれるのは感謝しかない。
後は短いながらもヒロイン全員と主人公の結婚した家庭も描かれていて、ヒロイン一人で丸々一冊見たいくらいです。やはりヒロインが可愛い作品の日常メイン回は良いものです。