三津田信三「十三の呪 死相学探偵1」(角川ホラー文庫)を読んだ。
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他人に現れた死相が見える弦矢俊一郎。大学卒業以後、神保町で探偵事務所を始めた彼の元に、初めての依頼人が訪れる。だが、アイドル顔負けの彼女には死の影は全く見つけられず……。
(あらすじから引用)
あまり見ないタイプの探偵でした。
怪現象耐性以外のパラメータがレベル1の探偵で、拝み屋じゃないので事前/予兆で防げないし、推理で怪現象を解こうにも複数の犠牲者を出した後なのが、往来の探偵らしくて良いですね。
後は三津田信三も今作みたいなライトな風体の作品を描けたのかと少し驚愕の気持ち、思いもよらぬ収穫。物語自体も開業して間もない探偵事務所的な物語と思えば今後に期待したくなる出来だったので良い。
民間伝承や怪異との遭遇よりも、タイトル通り死相が見えるだけの怪現象を解くミステリなのが⭕️