恩田陸、まだ10作品くらいしか読んでないものの個人的には作品ごとの当たり外れの激しい作家なんだよなぁ……
だからこそ当たりを引いた時の感情をまた味わいたいので積極的に読んでいきたい
完全にミーハーかもしれませんが、同作者の著書の中であれば他の追随を許さないくらい圧倒的に「蜜蜂と遠雷」が好きです
読んでいる間に情景や風景と言ったものが幻視でき、主題である音楽を架空ではあるものの頭の中で想起し、登場人物達の気持ちが文章から熱を持って伝わってきて、気が付いたら当時電車の中で読んで泣いてしまった記憶がある
@Akira_YONAGA
そういえばセールやってましたね!
クソっ……そうだとすれば布教用にセール対象か分からないけどもっとハヤカワ文庫関連のトゥートをすべきだった!笑
@Akira_YONAGA
おぉ……ご購入ありがとうございます!
かなりページ数もありますので、気が向いた時に読んでいただけると幸いです
おはようございます☀
今日行けばお休みだ……お盆休み明けだと尚のこと辛かった
早瀬耕「未必のマクベス」(ハヤカワ文庫JA)が個人的にはトップレベルに好きで、ふとした瞬間に初読時の忘れられない読書体験の切なさが襲ってきてどうしようもなくなる。
どこが良いからオススメしたくなるというよりかは、読んで文章から全てを感じ取って欲しいという気持ちにさせる本である。
作中に登場するカクテルでキューバリブレのコーラをダイエットコークにした「フェイク・リバティ」というやつを実際に試したのも良い思い出。同じことした人とは良き友人になれそう。
https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000013660
成田良悟「デュラララ‼︎×7」(電撃文庫)を読んだ。
https://dengekibunko.jp/product/drrr/200912000322.html
「僕は何もしてないよ。あれは、ダラーズみんなでやった事だから──」 東京・池袋。この街の休日はまだ終わらない。臨也が何者かに刺された翌日、池袋には事件の傷痕が未だに生々しく残っていた。すれ違うことなく街を徘徊するクラスメイトの男女、弟に付きまとう女の動向を窺う姉、最強の男を殺すために強くなろうとする少女、兄のことなど気にせずひたすら無邪気な双子、今後の自分を憂い続けるロシア出身の女性、過去の未練にしがみつくヤクザな男、休日を満喫しようと旅行に出た闇医者、そして安心しきりの首なしライダーは──。
(あらすじから引用)
小休止といった短編集、普段スポットライトが当たらないようなキャラも登場したりといった日常編。珍しく終盤までセルティの出演は無く、静雄のモテモテ回になっていたのが面白かった。
赤林みたいな過去にヤクザ丸出しだったが、ある出来事で飄々としたおっさんキャラになるタイプのおっさん、暴も知もあるって感じで大好物😚
ダラーズや罪歌、セルティや臨也など、普段日常をかき回して非日常になる成分が極力薄めだったのでこの作品的な日常回も趣があって良きでした🤭
二日分溜めてしまった洗い物を済ませたぞ、えらい
芦花公園「聖者の落角」(角川ホラー文庫)を読んだ。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322204000276/
病院に忽然と現われ、子どもたちの願いを叶える謎めいた黒服の青年。難病も嘘のように完治するが、子どもたちの態度が豹変し異様な言動をするという。心霊案件を扱う佐々木事務所に相次いで同様の相談が舞い込んだ。原因を探るるみは、土地にまつわる月と観音信仰が鍵だと掴むが、怪異は治まらない。孤独な闘いの中、彼女はある恐ろしい疑惑に捕らわれる――願いは代償を要求し、祈りは呪いに変貌する。底なしの悪夢に引きずりこむ民俗学カルトホラー!
(あらすじから引用)
ん〜、微妙かなぁ……
怪異らしい怪異が少しは出てきて分かりやすくはあるし、ある程度ミスリードを誘うような構成や物語になっていたが、流石にわざとらしすぎるのもあっ前〜中盤は少し冷めてしまった。
敏彦さんの"顔が絶世に良い"という暴力で怪異と渡り合い怪異が脅威を感じるのには流石に笑うしなかったです、助っ人ポジに収まっているのは面白かった。
民俗学カルトホラーと銘打っているが、主に焦点が当たるのは登場人物たちで怪異や民俗学ホラーとしてはその点薄く、それぞれ舞台装置と化しているしチート持ちもいるし、結局着地点がごちゃごちゃなのが良くないのかも🥲
遂に買ってしまいました……
カバー込みで30000円の枕
成田良悟「デュラララ‼︎×6」(電撃文庫)を読んだ。
https://dengekibunko.jp/product/drrr/200906000239.html
「彼は平和島静雄。池袋で一番危ないって言われてる殺し屋なんだ─」 臨也に嵌められ街を逃走しまくる静雄。自分の立ち位置を考えさせられる帝人。親友の苦境に今更になって気づく正臣。何も知らずに家出少女を連れ歩く杏里。先に待つ出来事を想像できなかった茜。黒バイクとの接触に興奮を隠せない女。一人悶えつつも帰りを待ち続ける新羅。思い通りに事を運ぼうと画策する青葉。ダラーズに意趣返しを繰り広げる千景。そして首なしライダーが救うのは。池袋は今日も歪んだ想い達を包み込む。
(あらすじから引用)
いやぁ〜面白かった。
前巻に続いた前後編の後編が終わり、終盤の帝人の闇堕ち具合はもう帝人さんと呼ぶしかないですね。
仕掛けた側の臨也が珍しく失敗しており、登場人物が多いからこそ何重にも絡む思惑が混沌を呼び起こしていて良いです。
門田や千景みたいなキャラが格好良い、今時分やらない喧嘩して最後に笑い合うみたいな展開も今回の物語の癒しの一つでした(?)
前巻よりも殺し屋、静雄、ヤクザ、カラーギャングが出突っ張りでいつも以上に血の気の強い巻でしたが、一番の異形であるセルティがまともに見えるという謎現象。
辻真先「たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説」(創元推理文庫)を読んだ。
http://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488405182
昭和24年、ミステリ作家志望の風早勝利は名古屋市内の新制高校3年生になった。学制改革による、1年だけの男女共学の高校生活。そんな夏休みに、勝利は湯谷温泉での密室殺人と、嵐の夜に廃墟で起きた首切り殺人に巻き込まれる! 自ら体験した戦後の混乱期と青春の日々を、著者がみずみずしく描き出す。『深夜の博覧会』に続く、“昭和ミステリ”シリーズ第2弾、待望の文庫化。
(あらすじから引用)
普通に面白かった。
終戦から4年という時代背景に当時の文化や風俗、価値観にリアリティが伴っているように見える描写は雰囲気を掴む上で物語に合っておりとても良かった⭕️
ミステリであると同時に上記年代を舞台とした青春小説のような味わいもあり、伏線回収や隠された仕掛け、タイトルの妙や心理描写など読みどころがたくさんあって、トリックや犯人の意外性以外の部分で評価が上がるところが多かった。
この作品はおそらく本格のようなミステリを期待して読むのは不正解で、戦後時代小説や少年少女向けのジュブナイル探偵小説くらいのノリで読むのが吉な気がします
成田良悟「デュラララ‼︎×5」(電撃文庫)を読んだ。
https://dengekibunko.jp/product/drrr/200902000248.html
「ダラーズが、随分と変な事になってるみたいだねえ。わくわくしてこないかい、君の大好きな非日常が始まるよ?」 東京・池袋。そこには再び動き始めた折原臨也の意趣返しが集う。何でも屋として仕事を請け負う異国の二人組、静雄を探し続ける家出少女、窮地に立たされるバーテン風の男、ダラーズに復讐を宣言する女たらし、ひたすら帰りを待ちわびる闇医者、何者かに狙われるクラス委員、それに気づかない同級生の少年、そして混沌の渦に巻き込まれて堕ちていく“首なしライダー”。 そんな彼らのGWは、果たして日常か非日常なのか──。
(あらすじから引用)
面白かった。
ロシアからやってきた殺し屋や日本のヤクザや不良達がこぞって池袋にやってきて、池袋にはそいつらよりも恐ろしいやつがわんさかといて、更に混沌としていく様相が良かったです。
表立って行動せずに唆すだけの折原臨也とダラーズにブルースクエアとして接近してきて癖のある人物達からモテモテの帝人が、もう闇堕ち一歩手前でハラハラしながら読んでおりました。
完全に前編後編の前編形式なので、ここからさらに物語が進むと思うとワクワクが止まらないですね☺️