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辻真先「たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説」(創元推理文庫)を読んだ。

tsogen.co.jp/sp/isbn/978448840

昭和24年、ミステリ作家志望の風早勝利は名古屋市内の新制高校3年生になった。学制改革による、1年だけの男女共学の高校生活。そんな夏休みに、勝利は湯谷温泉での密室殺人と、嵐の夜に廃墟で起きた首切り殺人に巻き込まれる! 自ら体験した戦後の混乱期と青春の日々を、著者がみずみずしく描き出す。『深夜の博覧会』に続く、“昭和ミステリ”シリーズ第2弾、待望の文庫化。
(あらすじから引用)

普通に面白かった。
終戦から4年という時代背景に当時の文化や風俗、価値観にリアリティが伴っているように見える描写は雰囲気を掴む上で物語に合っておりとても良かった⭕️

ミステリであると同時に上記年代を舞台とした青春小説のような味わいもあり、伏線回収や隠された仕掛け、タイトルの妙や心理描写など読みどころがたくさんあって、トリックや犯人の意外性以外の部分で評価が上がるところが多かった。

この作品はおそらく本格のようなミステリを期待して読むのは不正解で、戦後時代小説や少年少女向けのジュブナイル探偵小説くらいのノリで読むのが吉な気がします :blobcatreading:

 

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