芦花公園「聖者の落角」(角川ホラー文庫)を読んだ。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322204000276/
病院に忽然と現われ、子どもたちの願いを叶える謎めいた黒服の青年。難病も嘘のように完治するが、子どもたちの態度が豹変し異様な言動をするという。心霊案件を扱う佐々木事務所に相次いで同様の相談が舞い込んだ。原因を探るるみは、土地にまつわる月と観音信仰が鍵だと掴むが、怪異は治まらない。孤独な闘いの中、彼女はある恐ろしい疑惑に捕らわれる――願いは代償を要求し、祈りは呪いに変貌する。底なしの悪夢に引きずりこむ民俗学カルトホラー!
(あらすじから引用)
ん〜、微妙かなぁ……
怪異らしい怪異が少しは出てきて分かりやすくはあるし、ある程度ミスリードを誘うような構成や物語になっていたが、流石にわざとらしすぎるのもあっ前〜中盤は少し冷めてしまった。
敏彦さんの"顔が絶世に良い"という暴力で怪異と渡り合い怪異が脅威を感じるのには流石に笑うしなかったです、助っ人ポジに収まっているのは面白かった。
民俗学カルトホラーと銘打っているが、主に焦点が当たるのは登場人物たちで怪異や民俗学ホラーとしてはその点薄く、それぞれ舞台装置と化しているしチート持ちもいるし、結局着地点がごちゃごちゃなのが良くないのかも🥲