三宅 香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか 』(集英社、2024) 、読了。
予見で随分警戒していたが、興味深い内容だった。その歴史性を丹念に 調べ、時代背景とともに「なぜ」に切り込んでいく。
「自己啓発」ということについても、批判と、批判への批判の両方の眼差しがある。
現代を〈強制サれていないのに、自分で自分を搾取する「疲労社会」〉であるとしたところは慧眼だろう。「私たちが戦う理由は、自分が望むから、なのだ」というのは、実に新自由主義を言い当てている。
取り敢えず「ひとつの文脈に全身でコミットメントすることを称揚するのは、そろそろやめてもいいのではないか」という提言も説得力があった。
#読書
なんか、もはやリバタリアニズムが蔓延しているのでは……。
「国に"正しい"再分配などできない!」というのは、ある意味では合っているのだが……。
一口に「鱒の寿し」と言っても、お店によってずいぶんと味が違います。
富山に行ったら、食べ比べてみてもいいかも。
ます寿し協同組合 ます寿し食べ歩きマップ
http://www.toyama-masuzushi.or.jp/information.html
甘長唐辛子と塩昆布のスープ、美味しかった……。甘長には米油が合うね……。
#幻聴と闘う晩御飯 昼御飯Ver.
俳句と理屈
私は「理屈」が見える俳句は好きではないんですよね……。「理屈」の手筋が見えると、途端に冷める。「題詠派」のひとも、「理屈」で詰める人が多くて……。ポストモダン的な俳句も「理屈」っぽい。
演繹的に俳句を作ると、理屈っぽくなるな、と思っています。
いま48歳な私も似たような感じでしたね……。
〈そういう中で、石丸現象が起きたり斉藤知事が再選したりするのは、ある意味で当たり前のことだと思うのだ(SNSのデマなどは非常に問題であることは当然として)。というか、今年の石丸現象以降、私は「リベラルに何が足りないのか」を、ガチで、ずーっと考え続けている。そしてこれが今、一番考えなければならないことだとも思っている〉
第703回:「失われた30年」のアンハッピーセット〜自己責任、差別やヘイト、そして石丸・斎藤現象まで。の巻(雨宮処凛) | マガジン9
https://maga9.jp/241211-1/
FREUNDLIEBのシトーレンを朝御飯に。デカフェと。美味しい……!!
#幻聴と闘う晩御飯 朝御飯Ver.
打越正行さんの追悼で配信します。【Podcast配信】特集「注目の社会学者による 沖縄の暴走族、ヤンキー調査報告」打越正行×與那覇里子×荻上チキ▼2020年1月15日放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~)
https://traffic.megaphone.fm/TBS6657954696.mp3?updated=1733831923 ss954
俳人・岡田一実。俳句とか考えごととか。美味しかった話とか、読んだ本の記録とか、香水(主に量り売り)とか、旅のこととかいろいろ揺らぎつつ。幻聴があり、人生はだいたい徐行。リブ返しはちょっと苦手。体調によっては返せません。
HAIKU,for its own sake. she/they
句集に『境界ーborderー』(2014)、『新装丁版 小鳥』(2015)、『記憶における沼とその他の在処』(2018) 、『光聴』(2021)、『醒睡』(2024)。単著に『篠原梵の百句』(2024)。