川上弘美『このあたりの人たち』(文春文庫、2019)、読了。

大好きな読み味。
今日は幻聴がひどくて、もう一つの本は全然進まなかったので、ちょっとずつ読んでいたこの本を。
川上弘美版の『夢十夜』といった、短く不思議な話が並んでいる。ひとつひとつ関節を外していくような自由さと不穏さがあり、一話のなかで急激に時間が流れる。妙に「昭和」感があるし、NHKもあるのだが、とても「日本」ではなさそうだし、たぶんこの世の世界ではない……。
面白い本だった。

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読後感が飯田茂実『一文物語集』(e本の本、2011)に似ている気がします……。

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