アストリッド・エアル/山名淳訳『集合的記憶と想起文化: メモリー・スタディーズ入門』(水声社、2022)読了。
想起の社会文化的な領域を扱う。
ホロコーストや第二次世界大戦を経験した世代がやがていなくなることが国際的に重要になり、文化的にショアーを想起することにとって、このことは大きな転機を意味する。
メディア技術の領域の変容により、記憶というテーマの存在感が高まっている。デジタル革命により、メディアによる記憶保存可能性と忘却の危険が逆説的に連関する。
「集合的記憶」は、生物的な、心理的な、メディア的な、社会的な諸事情の上位概念であり、そうした諸事象の意味は過去、現在、未来が文化のそれぞれの文脈に応じて作用し合うことによって獲得される。
個人の次元においても、集合的な次元においても、文化と記憶の関連は有効で、文化は、象徴、メディア、相互作用、制度を通じて〈集合的記憶〉を確立することで初めて生起する。
学際的で網羅的なので少し読むに骨が折れましたが、良い本でした。
#読書
今晩は腹身の鰤の刺身、セロリ蛸焼き。
前菜は腹身の鰤の刺身。脂がふわふわ……。旨い……!!
フォロワーさんから好評で嬉しかったので、セロリ蛸焼き!!
セロリは初夏と初冬が旬。FPにかけたキャベツと生姜、7mm四方のピーマンとパプリカとアボカドとセロリ、干し海老、蛸(蛸は小さく切った方が旨味が行き渡る)。モッツァレラチーズをどっさり。
セロリと蛸は相性抜群……!!セロリが瑞々しくて、蛸の旨味と最高……!!セロリとピーマンが違う苦みで、複雑さを与えてくれて深い……!!パプリカは熱が入ると甘い……。アボカドがとろとろ……。また、干し海老の旨味が蛸の旨味と響き合う……!!生姜、フレッシュな辛さ……!!ホットプレートでの蛸焼きは油でギトつかないのも素晴らしい!!
ソースは「おたふく」のソース&ハバネロソースor黒トリュフケチャップorベトナムグリーンチリ、「ぽん酢しょうゆ馬路村(通称:赤キャップ)の4種。ソースはうま甘辛く、赤キャップは明石焼き風……。本当にどれもセロリ蛸に合う……!!
蛸焼きはご馳走!!!
ワインはカリフォルニアのシャルドネを。蛸にもセロリにも本当に合う……。
⑤『LAGAVULIN ISLAY SINGLE MALT SCOTCH WHISKY 16』ロックが甘さが出て好き。香りは、ピートスモークの香りが強く、海藻、海塩、林檎、洋梨など。味わいは、ピートスモークで、その後に海藻や海塩の風味が続く。
⑥『SCARABUS ISLAY SINGLE MALT SCOTCH WHISKY』、香りがフルーティ。檸檬、オレンジ。味はオイリーで重厚な旨さ。ヨード感やピート感とは別に、麦チョコとバニラ、潮味がある。ごく僅かにメロン。
⑦『Glenfiddich 12』香りは洋梨、レモン、蜂蜜、バニラ。味わいは甘くちフルーティー。青林檎感があって、滑らか!
⑧『BENROMACH PEAT SMOKE』香りは、バニラやレモン、アプリコットなど。ピートスモークがガツーンと。味はピートスモークと、バニラや蜂蜜。
⑨『PORT CHARLOTTE 10』、バナナの香りで、ピート感の強いスモーキーさ。キャラメルやバニラに。僅かに生姜、ナツメグ、クローブ。
少しの加水で、レモンメレンゲやオレンジなどが前に出てくる。フローラルな風味も。
ラストは大麦、オレンジ、マンゴー、バナナ、リンゴ、アプリコット。モルトやオークの甘さが、濃厚に繰り出される。アルコール度数50%!!
#ここ数年で買ってよかったウイスキー
①『BALBLAIR 12』。これは、ロックよりストレートが好き。
香りはまず、とてもフルーティー。バニラやレモンピール、青リンゴ。味は蜂蜜とスパイス、オレンジ。クリーム感とフルーティぽさが混ざる。ストレートの方がクリーム感が活きる。終盤は味も香りも、超バニラ!
②『KILCHOMAN SANAIG』。ロックで。ピートスモークながら、豊かで甘めの香りと風味がある。ほのかに柑橘の香りが感じられるのも面白い。
③『REDBREAST 12』。香りは、青りんご、蜂蜜、ブドウ、タンニン、ペッパー、奥にバニラやミント。味わいは、唐辛子、ペッパー、リンゴ、蜂蜜、ブドウ、タンニン、バニラ。アテに甘栗を呼ぶ!!
④『REDBREAST 15』
『15』は、『12』と比べると、より深みのある味わいと複雑な香り。香りはプラム、アプリコット、マンゴー、オーク、シナモン、クローブ、蜂蜜、ヴァニラ。味わいはフルボディでドライフルーツ、ハチミツ、シナモン、クローブ、チョコレート、オーク。『12』が甘栗を呼ぶなら、これはなかに甘栗感が充!!
今晩は柿と鶏と胡桃の照焼、蕪の浅漬け、黒胡椒を削ったポテトチップス。
柿は名残。名残の柿も美味しい!ということで、柿と鶏と胡桃の照焼は村田吉弘さんのレシピ。 鶏と柿は小麦粉をまぶして、まず鶏を皮からこんがり炒めます。柿も入れ、表面に焦げ目がついたら、胡桃と醤油大匙1、みりん・酒大匙2、砂糖小匙1を入れ、照りっと水分を飛ばしたら、かぼすの汁と皮の削ったのを入れます。柿とかぼすの組み合わせが、村田さんの才気!!柿があるうちは、食べたい!!
蕪の浅漬けはスライスして、柚子皮と唐辛子を刻み入れ、純米酢小匙1と『幸田商店 漬物塩(食塩、昆布、唐辛子、陳皮、白ごま、そうだかつおのかれぶし)』小匙1/5で揉み揉み。柚子皮が入るとグッと冬感が増す!あぁあぁ、白ワインに合う……。
〆たいねとなり、ポテトチップスにガリガリと黒胡椒を削って。ポテトチップスをおかずにしてもいいというのはここ数年の知見。
ワインはカリフォルニアのシャルドネ。樽味が美味い……!!
今晩はピーマンの肉詰め、蕪の浅漬け、キムチ冷奴、ノルベジア9ヶ月。
ピーマンの肉詰めは、豚肉200gに胡桃を40g、大葉をわっさり、卵2個、焼麩16g、塩小匙2/5、胡椒少々、ナツメグ少々をFPでガーッと撹拌して、小田産の肉厚のピーマンの半割りに詰めます。ピーマン側を2分、肉側を1分半ほど中火で炒めたら、15ccほど水を入れ、蓋をして強火で1分蒸し、火を消して15分ほどそのまま蒸らします。大葉はバジルより味が繊細なので、胡桃は少なめに。ピーマンも大葉も風味が瑞々しい……!!肉が甘い……!!ふんわりジューシーで美味しい……!!
追い前菜(後菜?)に冬定番の蕪の浅漬けを。更にキムチ冷奴とノルベジア9ヶ月を。本当は前菜向きなのだろうけど、追い前菜も良い!!
お酒はカヴァ、それに『BALBLAIR 12』をストレートで。
俳人・岡田一実。俳句とか考えごととか。美味しかった話とか、読んだ本の記録とか、香水(主に量り売り)とか、旅のこととかいろいろ揺らぎつつ。幻聴があり、人生はだいたい徐行。リブ返しはちょっと苦手。体調によっては返せません。
HAIKU,for its own sake. she/they
句集に『境界ーborderー』(2014)、『新装丁版 小鳥』(2015)、『記憶における沼とその他の在処』(2018) 、『光聴』(2021)、『醒睡』(2024)。単著に『篠原梵の百句』(2024)。