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『12日の殺人』と『DOGMAN』続けて観たらはからずも猫の映画と犬の映画だった

『ナイアド 〜その決意は海を越える〜』 

64歳で180キロあるフロリダ海峡を渡って泳いだダイアナ・ナイアドの実話をもとにしたネトフリ映画。
こういう物語が語られることに意義はあると思うし、ダイアナとボニーの関係もエモエモのエモではあるんだけど、映画として芯を通すために人間の複雑さを捨象してしまってる感があり、また終盤予算の都合なのか実際の映像の分量が増えていくのと食い合わせが悪くてあまり好きな映画ではなかったかな。
プール撮影の水に浮かんでるシーンって空間がペタッとしてCGIのアラが見えること多いけど、この作品はちゃんと海に見えたのでそこはすごいなと思った。

機内プログラムにHoldoversもあったんだけど、日本語が吹き替えしかなくて英語字幕もなかったので、途中まで見てドミニク・セッサの声が聞けないのがやっぱもったいないなと思って止めた

『Dream scenario』続き 

ニコラス・ケイジだけでなく、インフルエンサーエージェントのマイケル・セラとか魅力のあるキャラクターも多いし、突拍子もない出来事への説得力への持たせ方も良い。また、夢なのか現実なのか妄想なのかを一瞬分かりにくくするトリックも要所要所で効いていて緊迫感がある。画面内フレームを多用する画面構成もおしゃれ。ということで高評価なのも納得ではあるんですが、皮肉る対象への距離の取り方とか、前述のいかようにも解釈できる感じがオストルンド作品とちょっと近くて好きになりきれね〜ってなりました。でも終わり方がすごく美しかったのでトータルとしてはよかったです。

『Dream scenario』飛行機の機内プログラムで観た 

平凡な見た目の冴えない大学教授ポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)が突然不特定多数の人の夢に出てくる、しかも特に何をするわけでもなく夢の中の出来事を傍観しているという現象が起こり、ポールは一躍時の人に、学生や娘からちやほやされるだけでなく長年の夢だった本の出版にも手が届きそうになったところで事態は一変する。
クリストファー・ボルグリ監督の前作『シック・オブ・マイセルフ』と同様にSNS社会だったりキャンセルカルチャーだったりを皮肉っているんだけれども、事が起きるのが夢の中というのもあって若干抽象的というか寓話として色々な解釈ができるようになっていますね。
主人公のポールは基本的に物腰も柔らかく穏やかだし、その地位に見合う知性もあるけれど、本を出したいと言ってるのに研究したり執筆したりする素振りはなく(『シック・オブ〜』の主人公と似たワナビ感)、都合の悪い事をしょぼい嘘で誤魔化したりといった絶妙なセコさも持ち合わせています。
ニコラス・ケイジが演じるそのような人物が浮かれと冷静を反復横跳びしている十分魅力的なんですが、中盤の展開以降で徐々に人格が変容していく様子が本領発揮という感じでした。

『ゴールド・ボーイ』 

それぞれに事情を抱える沖縄の中学生三人組がたまたま殺人事件の決定的瞬間を撮影してしまい、その犯人(岡田将生)は地元の大企業の入り婿だったので証拠を盾にに大金をゆすろうとするが…という話。
こんないかにもな岡田将生五段活用をしっかり使った映画は実は結構久しぶりな気がしますね。ところどころ陳腐だし、話運びに無理がある部分もあるんだけど、岡田将生と対峙する中学生役の羽村仁成がパッと見すごく普通の子ぽいんだけど徐々に底知れなさが出てきて、最終的に岡田将生や黒木華や江口洋介にも負けない存在感を放ちだすのですごいなと思った。

『関心領域』先行上映で見た。 

第二次大戦中のとある家族の生活を描いた映画で、どのような家族なのかは徐々に分かるようになっているんだけど自分は見る前から知ってしまっていて、知る前に一度見たかったですね…。
聞こえてくる環境音だったり、立ち上る煙だったり、後景に置かれているものがものすごく意味を持っているので、中心に写されている家族の暮らしではなくその背景に意識を向け続けなければいけなくて、その体験は今までにないものだったのでそれはすごく良かった。
ただ、映像の処理の仕方や音楽の使い方で時折挟み込まれるジョナサン・グレイザーみが個人的にはちょっとノイズに感じて、もう少しシンプルな仕上がりで見たかった。

『コヴェナント 約束の救出』 

チームでの作戦行動、身を隠しながらの避難、ド派手な救出とパートごとに趣がガラッと変わるし、それぞれの緊迫感の出し方もさすがのガイ・リッチーなので、一粒で何度もおいしいという感じ。もっと深ぼったらいい味しそうなところもスパスパ切ってしまっているのが若干もったいない感じもするけどこのドライさがいいところな気もする。
約束や契約に対する忠誠がテーマになっている作品だけど、それがなされていない現実があるということが突きつけられるラストにジェイク・ギレンホールの虚ろでダウナーな顔がグッと効いてるのがすごく良かった。

デューン、3撮るまでちょっと開きそうみたいなことをドゥニ・ヴィルヌーヴ言ってるけど、正直そのタイミングまでシャラメの人気が保っている図が予想できない

『マダム・ウェブ』 

設定や話運びにガバガバなところが多いし、カチャカチャした編集やグルグル回るカメラワークもやややり過ぎだし古臭いかなと思うけど、カーアタックの天丼とか、主人公と少女3人の関係性の変化とか、ピンポイントでいいところ、おもしろいところはちょこちょこあるのと話もサクサク進むので、終盤までは頭にはてなが浮かびつつも楽しんで見られた。
なので、肝心のラストバトルが絵面も起きていることも間抜けすぎるのがもったいなかったですね。

『ARGYLLE アーガイル』個人的にはマシュー・ヴォーンの映画もう見なくても良いかな…ってなるくらいおもしろくなかった。 

バカバカしいスパイ小説よりもバカバカしい現実をやるぞというのはいいんだけど、そのバカバカしさの局地になる終盤の2つのアクションシーンの映像が全然良くなくて、というよりもVFXがひどすぎて全く乗れず。「最近のアクションシーンはダンスの振付みたいだ」という声を鼻で笑うかのように本当にダンスにしてしまうのであれば、もっとかっこよくしてほしかったし、あのシーンがもっとしっかりしてたら作品自体の評価も上がっていたんだろうなと思う。
そのアクションシーンだけじゃなくて、マシュー・ヴォーンの映画ってこんなに映像しょぼかったっけって思うくらい全体的に合成の出来が良くなくて、やりたいことに対して予算足りてなかったんですかねという感じ。
しかし、ブライス・ダラス・ハワードは定期的に夢女みたいな役柄をやっていてすごい。おばあちゃんになってもやっていてほしい。

『ネクスト・ゴール・ウィンズ』キャラクターアークのぶつ切り具合がミニシリーズの総集編感あった

“Sandler is a depressed cosmonaut in Johan Renck's glum sci-fi trip co-starring Paul Dano as the alien tarantula who offers him therapy in space.” こんなにそそられる映画の概要あるんだ
indiewire.com/criticism/movies

『瞳をとじて』見にいったらスクリーン入った瞬間に眠気がやってきて「これはまずい」と思ったけどそのまま3時間タイトルの通りぐっすり寝てしまった

『笑いのカイブツ』ちょっと見せ方過剰かなと思う部分はあるけど、ベーコンズ西寺(=オードリー若林)とのやりとりでべしょべしょに泣いてしまった。ハガキ職人として笑いに貪欲でおもしろいからという理由で呼び寄せて面倒見た若林もそれはそれで化物だなと思う。

『ボーはおそれている』毎年年末近くなると帰省したくなくて風邪ひくか食中毒にならないかなあと思ってた時期のことを思い出して、そういう意味でも家から出るまではとてもおもしろかった。すごくドゥニ・メノーシェに似てるけどこの役ドゥニ・メノーシェの必要ないし違うだろと思ってた人がやっぱりドゥニ・メノーシェだった

業務用・餅 なのか 業務・用餅 なのか 業・務用餅 なのか

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』原作未プレイだし、気圧のせいで中盤うとうとしてしまったんだけど、ゲームの方の説明見る限りストーリー的には原作のギミックは結構少ないのかな。恐怖と向き合うことで心の傷を乗り越えるというブラムハウスのやつだなーという感じ。フレディーズのアニマトロニクスたちは見た目怖いけど動くとかわいさもあった。

大学の購買でガチャガチャを回していた今敏の姿を折りに触れて思い出すんだけど、あんな楽しそうにガチャガチャを回す大人の姿を初めて見たからというのはあるんだろうな

Coyote vs. Acmeのオファー拒否の記事読むとこの会社とシャマランが契約してるの不安で仕方がない

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