@yoshiomiyake フランスで起きている運動の本当の重要性をはっきり説明して、ありがとうございます。
フランスで国民と支配エリート層の階級闘争がしばらく落着いてましたが、年金改悪は黄色いベスト活動やコロナ禍の不満溜まりを爆発させたみたいです。マクロン大統領は国を支える労働者の声に耳を貸さないと見られて、100%責任を持ってます。
「ル・モンド」によるパリ第一学生の声
「政府が力の公使で街頭の民主的な意思表示を無視するなら、若者にとってどんな未来が待っているのか?」
「気候変動の上にこんなことま 若者が背負い込むのはあまりにもひどい」
この二つ、やはりフランスに特徴的。
まず「街頭の民主的な意思表示」。
英米、とりわけ日本では選挙の日以外には民衆に政治的参加は認められず、議会での多数決を「民主主義」と思い込む節がある。
街頭の民主主義、これは必ずしも仏だけに限らず、イタリア、スペイン、ギリシアなどアナーキズム的伝統が強い国では普通の発想ではある。
もう一つは年金改悪を大学生が「自分たちへの攻撃」と受け取ること。これは「シルバー・デモクラシー」などといった電通用語が浸透している日本と対照的。もしフランスで政府関係者が「50歳以上は死んでほしい」と発言したら間違いなく「革命」になるだろう。
歴史的に言えばフランス革命時の議会にはまだ政党はなかった。フイアン派、ジャコバン派という名称も大雑把なグループ。
であるから、パリの各コミューンの民衆のその都度の意思表示が議会へかなり直接入力された。
このシステムに恐怖し、「人民主権粉砕」を旗印に周囲の王朝が英国主導で結成したのが「対仏大同盟」。