BBCの日本に関する記事、みなさん話題になってるんで原文を読み始めたところですが。
なんかこう、UK独特の皮肉に加えエスノセントリズムを随所に感じる文体ですね。

"Slain former prime minister Shinzo Abe, for instance, was the son of a foreign minister, and grandson of another prime minister, Nobusuke Kishi. Grandpa Kishi was a member of the wartime junta and was arrested by the Americans as a suspected war criminal. But he escaped the hangman and in the mid-1950s helped found the Liberal Democratic Party (LDP), which has ruled Japan ever since."

例えば韓国の報道機関が”slain”とか”glandpa”とかに等しい言葉をここで使ってたら”普通の日本人”が沸きまくりだと思うんですけど。
なんというか、ある程度の礼節の矩を超えているというか。
内容はその通り、としか言いようがないんですがね。

記者は日本の配偶者と3人の子供がいるとのことで、充分に当事者ですから、まあ、そう言いたくもなるよな、と思うのですが。
それでも、なんというか、権力勾配が背景にあるよな、と。

なんかこの記事をもって、「よく言ってくれた!」となるのは…
うーん、どうなんだろう。

まあそれだけ日本のメディアが忖度に塗れていて、西側も日本をさらなる武器庫にしたいから痛烈な批判を避けているところがあるので、そういう”空気”を読まずこれだけの忠告をした、というのは評価に値するのかもしれませんね。
そういった意味からは記者とBBCの矜持を感じないこともないなと。

ちなみに”忠告”と直したところ、”諫言”と書くつもりが”讒言”と書いてしまい、あまりにも酷い誤字だったので削除して再投稿しました。

ああー、思い出した!
こちらの鋭い指摘をしてた記者さんですね。

youtu.be/1qTE14e_DFI

日本の市民である子供達を思う父親が書いた記事、と思うとなんだか切なくなってきた。

同じ立場であるはずの日本の記者達はなぜ同じことができないのだろう、とかも考えると。

”「ここはこんなに美しいのだから」と、私はお年寄りたちに言った。「ここに住みたいという人は大勢いるはずです。たとえば、私が家族を連れてここに住んだら、どう思いますか」。

会議場はしんと静まり返った。お年寄りたちは黙ったまま、ばつが悪そうに、お互いに目をやった。やがて1人が咳ばらいをしてから、不安そうな表情で口を開いた。

「それには、私たちの暮らし方を学んでもらわないと。簡単なことじゃない」

この村は消滅へと向かっていた。それでも、「よそもの」に侵入されるかと思うと、なぜかその方がこの人たちには受け入れがたいのだった。”

この文も、日本の市民であるはずの自分の子供たちを、閉鎖的なムラが受け入れない、という悲しみを綴ったものだと解釈すると、胸を打つものがあるなと。

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