BT

> 拘束者の多くが、重りを付けて飛行機から海に落とされる「死の飛行」の犠牲になった。

これ、ラテンアメリカの軍政下ではだいたい似たことをしているんですよね。チリのパトリシオ・グスマン監督のドキュメンタリ「光のノスタルジア」でも同様の話がいっぱい出てきました。

ラテンアメリカ、軍や警察の人たちが米国に研修に行って
拷問とか殺人の方法を習ってくるので、同じことをやるんですよね・・・。

nofrillsさんらが翻訳されている『アメリカ侵略全史』(ウィリアム・ブルム)などに詳しく載っています。

パトリシオ・グスマン監督。

「チリの闘い」、見たいなあ。

もうすぐ、9/1から、
グスマン監督の「夢のアンデス」
amazon.co.jp/dp/B09Y2PSPN4

がアマゾンプライム見放題に入る予定らしいです。
1973年9月11日のピノチェトの軍事クーデターとその後のシカゴ学派による新自由主義の実験場になったチリを描いたドキュメンタリ作品なので、楽しみにしています。

(現在、グスマン作品は「真珠のボタン」がアマゾンプライム見放題で見られます。おすすめです。このあいだの投稿でも触れた「死の飛行」の話もでてきたと思います)。

1973年9月11日・・・。
チリのクーデターからもう50年なんですね。 [参照]

1973年9/11チリの軍事クーデタからもう50年。

その”米国が支援する軍事クーデタ"当日のニクソン米大統領へのブリーフィング内容が公開された、という記事が。

theguardian.com/world/2023/aug

この記事の横に関連表示されている

theguardian.com/world/2023/aug

そもそも、アジェンデ左派政権がチリに誕生するの自体を、ニクソンが阻止しようとしていた、という記事。やはり最近情報公開された書類を元に書かれています。

米国CIAがチリの右派メディアにたくさんお金をばらまき、アジェンデに不利なでっち上げ記事を書かせていた、ということは『ジャカルタ・メソッド』でも書かれていました。

この記事では、そのチリの右派新聞の社主が、大統領執務室でニクソンと面会していた、と書いてます。
公開になった資料自体を見ると、社主はキッシンジャー、司法長官、ペプシCEOらと朝食をたべてから、大統領に会ったそう。これが米国最高権力のインナーサークルだったのでしょう。

(以前のタイムラインで流れてきた、関連する投稿を他の方のも含め参照でつなげました)。 [参照]

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以前、映画「11'09''01/セプテンバー11」
filmarks.com/movies/54538
でケン・ローチ作品(チリクーデタが主題)を見たとき、チリの話は私にとって「歴史の話」でした。

でも今では違います。

映画「夢のアンデス」(パトリシオ・グスマン)
amazon.co.jp/dp/B09Y2PSPN4
をみました。
最初の20分は山の話ですが、その後は1973年9月11日クーデタ、軍政、新自由主義政策の話です。

「経済学者が提唱した政策を
ピノチェトはここで承認した

シカゴ大学で提唱された理論を持ち込んだ

彼らは学生だった頃に国家を変えるための経済理論を学んだ

シカゴ学派の理論は最も過激な改革案だった

自由が許されない国で
彼らは理論を実現する自由を与えられた

チリが世界で最初にこの理論を適用したことを
彼らは今でも誇りに思っている

ピノチェトは経済学者たちを
順番に財務大臣に任命した

彼らはすべてを滅ぼした

私が愛した祖国の終わりはその時から始まった」

ピノチェトが執務していた建物を訪れた時の監督のナレーションです。

中曽根(国鉄)、小泉(郵政)、安倍・・・
軍事政権ではなかったし、クーデタもなかったけど
私たちもチリと同じ道を
少し遅れて歩んできたように思えるのです。 [参照]

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