最終的な目的は主権者である市民の生活を守ることで、そのために市民自身にも枷をはめてもいるし、互いに力の拮抗する立場の違う機関を設置して、その互いの力動のバランスで柔軟性がありながら、適度な秩序と安定が保たれた社会を維持する…専門家はその仕組みの歯車のひとつなんだよってのが、法律関係者は法律を戴いて仕事をしろってことなんだよな。
そういう全体をメタ視点で見て、自分の立ち位置を理解してないと、大きな勘違いをしてしまったりするんだろうな。
そのメタ視点を与えてくれるのが、逆説的だけど、自分もまたひとりの市民だという、地面に両足踏ん張って、ひとりで立つ個人であるというアイデンティティなんだと思うのよ。
あ、アレだ。
この国で一番偉いのは主権者である国民…ってか、要は市民で、ってことは私もあなたも一番偉いんだけど、それは私やあなただけでなくて、なんと一億何千万人だかいて、逆言えば、私もあなたもその中の1人でしかなくて…みたいな…。
一番偉いけど、one of them。
で、国から大きな権力を与えられている人は、それは皆んなのために奉仕するために与えられている機能、歯車としての機能なんだよ、って話で…。