映画『窓際のトットちゃん』監督インタビュー
https://webnewtype.com/report/staff/entry-27935.html
戦争を繰り返してはならない、作品もその意図で作成したと明言されていて、これだけはっきりと戦争反対を断言してくれることに安心。
終盤のトットちゃんがひたすら走るシーンが秀逸で(全編通してずっと映像は凄すぎるのだが)、日向では戦地に人間をバンザイと送り出す、蔭では一切の声なく「こんな筈ではなかった」人々を描く。悲しみも怨みも苦しさも、発する声を取り上げられている。
被害を見せる一方で、東京の山の手に暮らす裕福な女の子の生活圏内の話なので、「兵隊さん」は何をしに行っているのか、他国から強制連行されている人々のこと等は画面には載らない。だが校長先生が日本軍の「戦果」ポスターを破いたり、音楽家のパパが軍歌は弾かないと決断したり、戦争加害へのNOもまた織り込まれている。
「戦果」ポスターしかり、子ども達が描いた戦争絵しかり、子ども達の居場所である学校を守るために校長先生が政府や時勢に対して「妥協」した部分が終盤になってドッと増えた背景を思い出しては息が詰まるよ…。
言葉による説明を省き、何が起こったのだろう?と思った所は調べてほしい、「いい映画だった」で終わらせないでほしいという語りに溢れた作品だった。すごいよ
[本] 『マーダーボット・ダイアリー』
自分がなぜこのSFにはまってしまったのか、その理由がきやまさんの漫画の中にきっちり言語化されてました。そう、作品中の「アップデートされた世界観」「あたらしいあたりまえ」がホントに心地よかったのです。今気づきましたよ #ぽっぽアドベント2023!15日目
最近、名作と言われる昔のSF小説(日本&アメリカ)をいくつか読み返してみて、その中の女性蔑視描写や、性的少数者に対する侮蔑的な表現がすごくノイズになって苦痛だったのです。もう読めないな、と。『マーダーボット』のシリーズはそのあたりが、ホントにストレスフリーに読める。
https://fedibird.com/@kanmiya/111579366220682670
#AppleTVPlus has ordered new series #Murderbot, with #AlexanderSkarsgård set to star.
The sci-fi drama, based on #MarthaWells’ bestselling book series, centers on a self-hacking security android (Skarsgård) who is horrified by human emotion yet drawn to its vulnerable “clients.”
今更ながら「11月上旬にハリウッドで“イスラエル軍が提供した10/7のハマス攻撃に関するビデオ”が上映された」という記事を読んでいて(リアルタイムでも見かけたけど詳しく調べてなかった)、主催者のひとりが「SKIN/スキン」のガイ・ナティーヴだと知ってちょっとショックを受けている。イスラエル出身とは知っていたが…そうなんだ……
※例えばこの記事のコメント等から、かなり積極的に関わっていると推測している
https://www.i24news.tv/en/news/israel-at-war/1699179051-gal-gadot-plans-hollywood-screening-of-idf-footage-depicting-hamas-atrocities
※上映会当日の様子についてはTHRの記事が詳しかった
https://www.hollywoodreporter.com/news/general-news/hollywood-screening-bearing-witness-hamas-israel-attack-1235642773/
イスラエル側の視点を描くにしても、自分で映画を製作するならまだしも、軍が編集した映像をそのまま上映するのはド直球のプロパガンダではなかろうか。
「SKIN/スキン」のような社会的なテーマを扱っていても、そういう直接的なプロパガンダに関与してしまうのか……
とショックを受けていたのだけど、シオニストだと言われているヘレン・ミレンがイスラエルの首相を演じる「Golda」もガイ・ナティーヴが監督するんですね。しかもユダヤ人ではないヘレン・ミレンをあえてキャスティングしたのは監督の希望なんだ。
https://www.vogue.co.jp/article/helen-mirren-on-finding-balance-for-golda-meir-makeup
ゆきひと。20↑shipper ▼映画、ドラマ、ミステリー小説 ▼稀に二次創作も。フォローはお気軽にどうぞ ▼トランス差別を含むすべての差別に反対しています