「アラブの春」の見通しにアラブ人はもちろん世界中の多くの人が心を躍らせた瞬間が確かにありました。(中略)ところが、それを手伝ってやるという名目で、アラブの外の世界からやってきて、アラブ諸国の国内を引っ掻き回したあげく、破壊していったのが欧米だったのです。(本文より)
https://note.com/yoshilog/n/n2298c621ed79
Newsletter No.24を配信した。
2ヶ月間アクセスできなかったMailchimpにやっと復帰出来た。
https://us21.campaign-archive.com/?u=38fb93d19e05857d930fee690&id=f5ab41427f
そもそもなんでシリアで戦争があったのか分からない人のために書きました。
含まれてる内容は、
- 捏造報道
- ティンバー・シカモア作戦
- ロシアとイラン
- アメリカの「ブランB」
- シーザー制裁
- レイプ・キャンペーン
- アサドの市民権法改正
- 乗っ取られた「アラブの春」
- 日本のディストピア
https://note.com/yoshilog/n/n2298c621ed79
イスラエルは、アメリカと同じように他民族を絶滅させた土地の上に作った国家だ。長い目で見れば存続の余地はない。皮肉なことに、イスラエルがしていることが、いずれまたユダヤ人を流浪に追いやる。
「パレスチナという土地にユダヤ人国家を押し付けるという入植者植民地主義のシオニズム計画に基づくイスラエル国家は崩壊に向かっています。私の考えでは10~15年で没落するでしょう」 イラン・パペ氏。イスラエルのは学者を取材した良い記事↓。
「国家としてのイスラエルの将来像を描けず、安全に不安を抱く国民が増えています。イスラエル国民としての自信の喪失は前例のないレベルになったと言っていいでしょう。社会の結束が大きく揺らいでいるのです。
パレスチナという土地にユダヤ人国家を押し付けるという入植者植民地主義のシオニズム計画に基づくイスラエル国家は崩壊に向かっています。私の考えでは10~15年で没落するでしょう」
今、毎日シリアのニュースで部外者たちが戦わす先鋭的な言葉の衝突の中に、シリアの膨大な数の蒼氓はいないことに気づく。そんな時、どこへ行ってもいつも蒼氓の話をしていたKENJIを思い出す。I AM KENJI.
https://digital-humanities.space/live-72-modern-syria-i-am-kenji/
「『蒲団』が出版されたのは、1907年(明治40年)、キプリングがノーベル文学賞を受賞した年だ。彼の『少年キム』で使われた「グレート・ゲーム」という言葉は、その後、南下するロシアとそれを阻止しようとする大英帝国の間の攻防を表す歴史用語として定着した。そんな頃、日本では、女弟子の使っていた夜着の匂いを嗅いで性慾と悲哀と絶望を募らせる作品が文壇を賑わせていた」。
https://note.com/yoshilog/n/n1d8ca0ed0289
ハン・ガン氏のノーベル賞受賞講演を一語一句熟読しながら、ふと思った。日本人作家は二度と受賞しないだろうと。彼女の極めて詩的なミクロを見つめる語りには、世界性が静かに佇んでいた。
日本という『蒲団』的に退行する社会が世界性を持つことはもう想像できない。
https://note.com/yoshilog/n/n9b563f57449b
講演では、ハン・ガン氏は彼女の作品の構想の過程が、彼女自身の私的現実と彼女の国の歴史的現実への問いであることを彼女は語っていた。そして、もう一つ、今2024年12月という現在の世界的現実が暗喩として語られている、と僕は強く感じた。
https://note.com/yoshilog/n/n9b563f57449b
「アサドの退陣を望んでいたシリア人が大勢いたのは明らかだし、アサドと戦うために米帝とは無関係な独自の理由を持っていた人たちも大勢いたのも明らかだ。この明白な事実と、2011年の暴力が始まった当初から、アメリカの中央集権的な権力構造がシリアに深く入り込んでおり、その関与が今日のような事態を招いたという、十分に文書化された現実との間に矛盾はない」。
https://note.com/yoshilog/n/nbc705bca244b
中東が破壊されている。貴重な古代遺跡群の破壊を思うと無性に腹が立つ。しかし、彼らが破壊しているのは、それ以上に人類の歴史だ。矮小過ぎる比較だが、日本という小さな世界で、下衆が日本の遺産を破壊してショッピング・モールを建てるのと同じ愚かなことを、巨大な規模で人類の文明と歴史を粉々にしてやろうとしている。アメリカとイスラエルは狂気が支配している。誇張ではない。
それがいずれ日本にもやって来る。東アジアの文明と歴史の破壊は順番待ちだ。台湾有事や北朝鮮の脅威などというアメリカ産の懲りない偽善と自己正当化に満ちたレトリックを鵜呑みにする海の外が見えない日本人が大量にスタンバイしている。彼らは、アメリカ次第で悪者役に抜擢される者がころころと変わることを散々見せつけられてまだ学ばない。
東アジアをアメリカの侵略から守る方法は、東アジア全体が共存の道を選ぶ以外にあり得ない。他のどのシナリオも東アジアの国どうしが軍鶏(シャモ)のようにアメリカにけしかけられて殺し合い、破壊し合うことになる。アメリカに対する共同防衛が出来なければ、日本文化も朝鮮文化も中国数千年の文明も消滅し、瓦礫の後には、欧米の巨大市場と資源と奴隷の巨大な供給基地が出来るだけだ。イラク、ガザ、レバノン、シリアの崩壊を見て日本は学ぶことが出来るのか?
「この明白な事実と、2011年の暴力が始まった当初から、アメリカの中央集権的な権力構造がシリアに深く入り込んでおり、その関与が今日のような事態を招いたという、十分に文書化された現実との間に矛盾はない」。
https://note.com/yoshilog/n/nbc705bca244b
シリアの状況を見る際に最も重要なことは、アサド政権の独裁やそれに対する民主化運動は、アメリカやイスラエルがシリアを爆撃し、破壊し、人々を殺し、政権を転覆することの正当化には一切ならないということだ。それらは単に後付けのコスメティックに過ぎない。
https://note.com/yoshilog/n/n5cf32e6d142c
日米英の教育機関で放蕩した。P2からD1まで国連で26年働いた。仕事のほとんどは戦場だった。難民保護、人道支援、平和維持活動、対テロ対策、平和安全保障センター長、ブロックチェーン顧問などの仕事を経て、 2019年国連を退職した。大阪大学大学院招聘教授。著書『カブールノート』幻冬舎2001年。
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