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『ICC アニュアル 2024 とても近い遠さ』
リー・イーファン、《忘れられない形》《すみません,これどうやったらオンになりますか》2作、楽しかった。遠近法のイリュージョニスティックを説明しその刃で自己切開する作品はすぐ好きになります。閉塞の空間で不気味な東アジア系フェイスのアバターの顔スキン上に描画された犬が奇妙な朗らかさで3DCGの本質は数字であり私たちが見ているのは常に光で投影された2Dのイメージでしかなく…エンターテインメントであれクリエイションであれ果てしない課金の経済のエコシステムからは出れませんその中の死、おやまあ!と喋ります。暗く壊れた劇場の汚れたドアの向こうに、アメリカ人の居る中国語の部屋があります。ラスト、FPSのショットを撃つ宙に浮く腕を見る視点は美しい

雲行きが怪しいままの作業が一段落しさて、総合格闘技(MMA)にネオナチが食い込んでいる記事を継続で書いている人が居たな。と眺めにいったら、UFCとトランプの密着を警告するポッドキャスト(…は聴けない)を選挙前から連発していたのだった。ハヤカワが翻訳する人文書だったりジョー・ローガンの顔をしていたりマノスフィアと呼んだりする巨大な運動の一部が見せる光景はこんなだったのか

わあペンギンが伝播してた。絵文字ありがとうございます

19世紀からの映像の帝国の産物だな。って思う程度の時が経ち……、ペンギンを追い回すフレーム内の野放図な動き何度見てもヤバい。

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国立映画アーカイブ所蔵『日本南極探檢』、「探検隊員の(中略)彼らがペンギンと戯れる姿(約13分42秒から)」ペンギンと相対した人間の好奇心の発露の様子にハラハラする体験を、是非多くの人と共有したいと常に強く思っているためどこのSNSでも何度も貼ります。
meiji.filmarchives.jp/works/02

CNNの「南極からオーストラリアの海岸にやってきたペンギン」目撃証言が良すぎて繰り返し読んでいる 

ペンギンが海岸にたどり着くところを見たという地元サーファーのアーロン・フォウラーさんは、「とにかく巨大で海鳥よりずっと大きかった。それで、海から出て来るあれは何だ、ということになった」と振り返る。

「そいつは波の中で立ち上がって、よちよち歩きで真っすぐ私たちの方にやって来た。コウテイペンギンだった。身長は多分1メートルくらいあって、全然人を怖がらなかった」

「きっと雪だと思ったらしく、腹ばいになって滑ろうとして顔から砂に突っ込み、立ち上がって砂を全部払い落とした」。フォウラーさんはそう話している。

cnn.co.jp/fringe/35225838.html

レベッカ・ソルニットが選挙結果について何か言っているかな。と思ったがその検索先はイーロンマスク所有twitterX なのだった。

ケ・ブランリ美術館(ジャン・ヌーヴェルの建築、ジル・クレマンの植栽)所蔵の“美術品”返還、と書けない違和感をなんとか保存

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アテネで見た『オルフェア』、「夫を冥府から連れ戻すのは手始めに過ぎない。すべての人類の生命を救うのだ」と宣言する若い女性の革命家オルフェアが歌って飛んだり跳ねたり支離滅裂に踊ったりに、無数のイメージやテクストが脈絡なく挿入される錯綜を極めて前進する映画で…監督が言うに挿入物らはアビ・ヴァールブルクのムネモシュネ・アトラスなのだ。という説明で、、おっしゃる事は理解したいが全体が巨大過ぎて分かるかー!不死のロシア宇宙主義を読めばなにがしか近づけるだろうか?なのだが、作中ヨーロッパに流れ込む移民の死を象徴して多用された、シリアから渡りトルコの海岸に打ち上げられた報道写真で広く知られたAlan Kurdi(~2015)のイメージの再配置は今もSNSで子どもの死の画像に接するたび強力に作用するのだった

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12月末にアレクサンダー・クルーゲ特集「ニュージャーマンシネマは終わらない~…」があり、なんてこったクリスマスイブは『ハッピー・ラメント』だ。『昨日からの別れ』は女性がひとりでさまよう映画で普通に冬の旅やWandaのようにおすすめできますが、、
shimotakaidocinema.com/schedul

今の処理容量は、ダホメ王国の彫像や副葬品を変換する『ダホメ』を見て、落ちたものを拾うためにしゃがんだら出てきたリンダ・ノックリン「虚構のオリエント」を読んで丸まっているぐらいです。『アトランティックス』と同じ、夜に大西洋と霊の声が押し寄せる。サイディヤ・ハートマン読まないと…

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祭りが終わってからぶつくさいう『ダイレクト・アクション』無理くり予定に詰めなかったのは失敗で、アルベール・セラ『孤独の午後』も見たかったなあ

黒いロングコートを着ると落ち着く(ゴスのうめき声)

「MAMプロジェクト032」バディ・ダルルの、ある時代の日本文化で育った人間を捕獲する装置としか思えない(アリババと40人の盗賊の絵本!ふかふかの座布団が置かれたブラウン管テレビ!)設置物の中で《日本人、アハマッド》のビデオ作品を見ている方が楽しい

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当然そんな事は忘れて、ゲラン、シャリマーの香りを嗅ぎながら、ルイーズ・ブルジョワが「目つきのおかしいネズミ」「あのバカ女」など記憶をぽんぽん語るインタビュー映像を見ては長大な年表を眺めている方が楽しいし、

森美のルイーズ・ブルジョワ展の 《カップル》連作あたりで、笙野頼子の「本当は男」「私の男」「男の私」が脳裏にフラッシュバックしてのち、その3つを念頭に置き反ジェンダーにもう“成っていた”だろう『ウラミズモ奴隷選挙』を読み返すという虚しい事をやっている。鳥影社のnote新作も読んだ。

で、ポリシングと言ったら読んでいる途中で寝落ち継続中(ランシエール!?ぐうすかぴーですよ)の以文社の掲載のこれでしょう…。

> パレスチナをめぐる感性的=美的取り締まり[ポリシング]は、イスラエルの植民地的支配(archē)とその階層的秩序の確立を手助けすべく機能している。そこにおいて、生は割り当てられた分け前、割り当てられた居場所を守ることを強いられる。
ibunsha.co.jp/contents/ianalan

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取り締まりと法が個人へどう作動するかの再現ドラマパート、『魔法が私に流れ込んでくる』と同じく個人史に結び付く、監督の母(植物の世話やヨガをしたり)と父(スイミングプールへいったり)が車に乗って植物採集をして調理し食卓に並べる様子の描写パートあり、建物が崩れ去ったかつての村に住む男性が王のように愛する犬たちを連れて緑の草原を歩く感情に作用するショット、パトランプの光が不穏に夜の草原を浮かばせる美的なショットあり、やっぱりバランスがいい。これからも「本庄からパレスチナへの会」の方の努力で上映が続きますように

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『採集する人々/Foragers』
野草採取するアラブ人が監視・取り締まりの対象になる一方、イスラエル人が手厚い“天候保険”に守られキブツで農業生産を占有する2つの食用植物「ザアダル(za’atar) 」は葉の形からしてタイムのたぐいで、恵比寿の世界のパン パダリアで食べたレバノンのパン、マヌーシェの上に塗ってあったザーターという爽やかな合わせ調味料のメインハーブではないだろうか、「アックーブ(akkoub)」はアザミであり食べ方を見るにアーティチョークっぽい味なのだろう…と、味覚の記憶を動員し口をもぐもぐしながら見ました。

トークショーのスライドで言及された、対抗的記念碑/カウンター・モニュメントはこの2点。

ヨハン・ゲルツ&エスター・ゲルツ『THE MONUMENT AGAINST FASCISM』
shalev-gerz.net/portfolio/monu

ハンス・ハーケの、作品タイトルはゲッペルスの発言「‎Und Ihr habt doch gesiegt!」で、オーストリアのグラーツにアンシュルスした当時のオーストリア・ナチスの歓待ぶりを忠実に再現(1988)してネオナチが燃やしたアレです。
360.grazmuseum.at/en/objects/u
foundation.generali.at/en/coll

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