「コミティア」の出張編集部でマンガの持ち込みしたら「マジでいいと思った」話 https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2402/02/news002.html#utm_term=share_sp
「アフタヌーンがいちばん人気ですな」って、1990年代に寄生獣や岸和田博士の科学的愛情、ディスコミュニケーション、深く美しきアジアetcで、ゼロ年代にげんしけんや蟲師でガッチリ(?)作り上げたブランドパワーが今でも健在ってことなんでしょうか。まぁでもgoodアフタヌーンと分割されて以降何が連載されているのかよく知りませんが
日本の巨大ロボット群像 ―巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現―(神奈川展) https://artexhibition.jp/exhibitions/20240120-AEJ1818511/
昨年から始まっているこの展覧会、2.10から横須賀美術館で開催されるそうで。当方は今夏巡回してくる京都文化博物館で接することになるでしょうけど(2024.7.6〜9.1)、巨大ロボットという架空の存在の「リアリティ」を映像表現はどのように探求していったかという点にフォーカスしたこの展覧会的に、現クールにおける『勇気爆発バーンブレイバーン』の望外な(?)スマッシュヒットはなかなか予想外な事態かもしれず ミリタリー回りの解像度を高めることで巨大ロボットどころかロボットアニメというジャンル自体のうさん臭さを極端な形で見せているブレイバーンの存在は、この展覧会における「リアリティ」に対する強敵であるように見え……
【国立国際美術館】「コレクション1 80/90/00/10」 関連イベント 特別対談 村上隆×篠原資明(前編) https://www.youtube.com/watch?si=5UEaA32hhwX57lwr&v=ClcfsU6Bdbs&feature=youtu.be
(後編) https://www.youtube.com/watch?si=qyzFGjEV8Sem-T_N&v=WdsTdGWMspE&feature=youtu.be
明日から京都市京セラ美術館で個展(「もののけ 京都」展)が始まる村上隆氏ですが、昨年国立国際美術館で開催された篠原資明氏との対談が知らん間にうpされてました。村上氏が東京藝大で博士号を取る際、博士論文の副査を務めたのが篠原氏である(ちなみに主査は加山又造)ことはよく知られていますが、そんな篠原氏とのトークということもあってか、特に後編においては1980年代後半〜1990年代前半──つまり「DOB君」とかの持ちキャラが生まれる前夜──の自身の作品群についてかなり率直に語っており、それだけでも貴重な記録となっているのではないでしょうか
しかしその一方で、
かかる深夜アニメ的超伝奇ストーリーという、通俗的にも程があるフォーマットに乗せて、別なる射程のアクチュアリティを帯びさせていたことに注目しなければならないでしょう。先に述べたように、この作品では日本の歴史において怨霊とされてきた存在たちを改めて神格化して弔うという体裁を反復してみせることで、日本史の中における歴史的なものの現実性と言うべき何かを、いかにもサブカルっぽい戯画として提示しているわけですが、そこに「靖国神社 二佰四拾六萬余柱」や「日本國中六拾神」という、現在にまで尾を引いている存在たちを俎上に乗せていることに、この作品の大きな賭金があるわけで──前者は言うまでもないですが、後者は「六拾神」=国内にある原発の数ということで2011年の東日本大震災にともなって起きた福島第一原発事故を容易に連想させ、それらを「怨霊」とみなしているわけですね。そして日本の政事=祀り事において「怨霊」とは単に否定されるものごとではなく、怨霊というステータスのもとに天皇制に統合されることになるものごとのことである。
今回は「その壱」ということですから、おそらく「その弐」「その参」……と続くことが予定されているのかもしれませんが、これまで作品の抽象度を高めることに注力してきた感のあるKOSUGI+ANDOが今回は一転して(?)通俗的な物語のフォーマットを批判的にせよ導入したことになるわけで、いかなる形式のもとに日本史の中における歴史的なものの現実性を語っていくのか、さらに注目する必要があるでしょう。31日まで
galerie 16で開催中のKOSUGI+ANDO「捜神譚 その壱・神岡の章『発生器』」展。
1983年の結成以来、大型のミクストメディア系インスタレーション作品を作り続けていることで関西ではつとに有名なKOSUGI+ANDO(小杉美穂子女史+安藤泰彦氏)ですが、今回は数年ぶりの新作となっています。
岐阜県飛騨市神岡町の地下1000m、旧神岡鉱山内に(略)「スーパーカミオカンデ」が設置されている。その巨大な装置のさらに30m地下を通る旧坑に「それ」は祀られていた。1991年の着工の際、安全祈願のために設けられたものなのか、それとも、採掘が始まったと言われる養老年間から既に存在してきたのか、まだはっきりとしたことは分かっていない。その存在については僅か数人の人しか知ることはなく、おまけに口外することは強く誡められていたからである。祟りを怖れてのことなのか、それとも何か別の秘密や目的が隠されているのかは分からないが、関係者から密かに入手したこの一枚の図面だけがその存在を仄めかしている。……というフィクションのもと、今回はその神岡鉱山内の「それ」を復元したという体裁を取った作品が展示されていたわけですが、その「それ」は(京大の近所にある)吉田神社の大元宮と似通っていて、日本の歴史において怨霊とされてきた存在たち(早良親王、菅原道真、崇徳院etc)が祭神として祀られていて…… というストーリーのもとに制作されており、ヲタ的にはなんだこの角川書店がディストリビュートする深夜アニメの第1話テイストの超伝奇ストーリーは!? となるところではありまして
『セクシー田中さん』ドラマ化「必ず漫画に忠実に」条件守られず…原作者が経緯説明、謝罪と感謝も | ORICON NEWS https://www.oricon.co.jp/news/2312208/full/
ひと昔前だったらドラマ化した側が「メディアの違いを理解せよ」と逆ギレできたんでしょうけど、今それをやると火にガソリンぶっかけることになりますし……(ところで「メディアの〜」がキメ台詞だったアニメのタイトルが思い出せないのでした )
好事家、インディペンデント鑑賞者。オプリもあるよ♪