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あたしか さんがブースト

京都美術文化賞、北山善夫氏の 

展示は1970年代末から現在までの小規模な回顧展といった趣でした。北山氏は1980年代初頭に細い木の枝や針金などを組み合わせた構造体にカラフルな色片をあしらうという、今なおその軽快さが痛快な立体作品によって、(それまでの現代美術界隈において支配的だった)もの派や概念派的な作品群に対して逆張りしてみせることで注目を集め、ほどなくしてヴェネツィア・ビエンナーレの出展作家に選ばれることになるために、1980年代において大きなムーブメントとなる「関西ニューウェーブ」の起源とみなされることもあるというのですが、その直前の作品や、1990年代以降のペン画──近年は自作の(グロテスクな)粘土像をモティーフとすることが多い──などが出ており、こちらも見応え十分。床には小石や化石などを並べたインスタレーションがあり、これは昨年の能登国際芸術祭に出展した作品と同シリーズだそうで、くしくも先日の能登半島の大地震にダイレクトに反応していたのでした

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これまで西山女史は 

バラの花に限らず、(昔ながらの)少女マンガのキャラやモヤっとした背景、(バラの花と同様にシュガーペーストで作られた)ティアラ、着せ替え人形のハウス、曲線を多用した装飾などといったモティーフを、ときに露悪的なまでに酷使した絵画やオブジェ、インスタレーションを制作してきていますが、それらは女性の身体に対する外部としてあることに注目する必要があるでしょう──というか女性性やジェンダーとはそのような外的な形式のことであり、従ってその外的な形式=表現の位相における関係性を変えることが対自的のみならず即自的な関係性をも変えることにつながるというのが、西山女史の一貫した認識であると言えるのではないでしょうか。してみると今回フィーチャーされていたバラの花もまた、そのような外的な形式のひとつであり、しかもバラの花はその構造上、花びらを剥がしていっても核となるものは何もないわけですから、内的なアイデンティティの不在の比喩としても機能していることになり、西山女史のかような認識がモティーフの選択においてもいかに徹底しているかがわかります。

そしてこの認識やモティーフの選択は、それ自体フェミニズムをめぐるある歴史性のもとになされている。しばしばフェミニズムは1980年代以降「ウーマン・リブ」=第二波フェミニズムに対する批判をも内に含んだ文化-政治的な運動としての第三波フェミニズムへと移行したと言われています。この方面に関しては、2021年に金沢21世紀美術館で開催された「フェミニズムズ」展&「ぎこちない会話への対応策 第三波フェミニズムの視点で」展において、西山女史が現在につながる外的な形式=表現の位相における闘争の先行者として改めて位置づけられていた折に一度論じたことがありますので、そちらを参照されたいのですが(
https://jnashutai.hatenadiary.com/entry/2021/11/21/211600 )、いずれにしましても、女性を本質=アイデンティティ(=政治的主体?)に還元してしまうことで悪しき歴史を構造的に反復させてしまっている──よく知られているように、日本におけるウーマン・リブ運動は、そこから出てきた永田洋子(1945〜2011)が連合赤軍事件を起こしたことで、決定的な終焉をみたのでした──現状において、西山女史の活動に改めて向き合うことには依然として大きなアクチュアリティがあると言えるでしょう。28日まで

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京都美術文化賞、 

昨年は岸映子(1948〜)、北山善夫(1948〜)、西山美なコ(1965〜)の三氏が受賞しましたが、その受賞記念展が京都文化博物館で開催中です。例年通り、会場は受賞者それぞれに一定のスペースがあり、上記三氏の個展+過去の同賞受賞作家の再展示が同時開催されているという趣でした。

さておき、個人的に開催前から大いに注目していたのは西山美なコ女史の展示。1988年に初個展を開催して以来、一貫して現代美術における女性性やジェンダーについて独特な視角から介入するような制作やパフォーマンスを続けている西山女史ですが、今回は彼女が以前から継続的に制作している、シュガーペースト製のバラの造花やそれをもとにした写真・映像作品からなる近作/新作展となっていました。シュガーペースト製のバラの造花は、材料が材料だけに、日本の気候においては湿気を吸って半分溶けてしまうものですが、写真作品や映像作品においてもその様子がフィーチャーされている。そして今回の受賞記念展のために作られた新作では、バラの花のように何枚も重ねられたスクリーンにその様子を撮影した写真のスライドショーが投影されるというものとなっているのでした。かかる具合に、これらの作品によってバラの花が西山女史にとって特権的なモティーフのひとつとなっていることが一見してすぐ感得できるものとなっていたわけですが、しかし彼女の制作の軌跡をもう少し長いスパンで見たとき、かかるモティーフの選択は単なる少女趣味や個人的な好みを超えたところでなされていると言わなければなりません。

「芸術新潮」2月号 特集「会田誠が考える新しい美術の教科書」 美術展ナビ限定のスペシャルインタビューも artexhibition.jp/topics/news/2

「会田誠が考える新しい美術の教科書」、10年ほど前だったら…… という憾みもなくはないですが、お手並み拝見感はありますね。あとで読む

午前中に職場体験に来てた女子中学生、だいたいこんな格好だった──下は短パンでしたが──ので、思わずそれ寒くないですか? と訊きそうになりました :blobcatnervous2: (なお訊いてない模様) [参照]

玉野大介「平常心」展|2024.2.4〜24|Note Gallery(大阪府枚方市)

DMが届きました。玉野大介(1961〜)氏の同所での個展は数年ぶりでしょうか。奇想と少しの哀愁(哀愁?)漂う、唯一無二としか言いようのない玉野ワールドにおける「平常心」とは? となるところですが、それも含めて気になるところ :blobcatnervous2:

『【推しの子】』が実写化されるという不穏な情報が駆けめぐってますが、かつて『Wの悲劇』が「『Wの悲劇』を上演することになった劇団の話」に魔改造されて映画化されたひそみに倣って実写化すれば、原作マンガやアニメガチ勢の傷も軽傷で済みますよね :ablobcatgooglymlem:

toei.co.jp/release/movie/12336

あたしか さんがブースト

【本日お救いした文物】未幡『私の百合はお仕事です!』第13巻(一迅社)

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さるルートでいただいたんですが、ウイスキーボンボンを口にするのって何年ぶりでしょうね :blobcatthink:

:sticker_dangerous_items:(その2) 

しかしそれにしても、いつもなら差別の構造が〜とか権力勾配が〜とか言うてるフェミニストや人権どもが、かかるダイレクトな暴力&地方の党員に対するド直球な差別扱いに対してはだんまりダムタイプなのは、なかなか草。

x.com/hiroakaseijouka/status/1

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:sticker_dangerous_items: 

共産・田村氏、出席者の発言糾弾 党大会、パワハラ指摘相次ぐ:東京新聞 TOKYO Web tokyo-np.co.jp/article/304231

とうとう(僚友の?)東京新聞まで取り上げるようになりましたか…… :blobcatnervous2:  問題の動画、当方は :x_twitter: で瞥見しましたが、昨年来言われている党首公選制の拒否がいかに共産党にとってアイデンティティの核をなしているかが、かかる劇症的な反応からもよく分かったわけで。こらアカンゎ

──あと田村委員長って、2016年に週刊文春が(共産党がその年の都知事選に推してた)鳥越⚪︎太郎氏による性犯罪を被害者の証言つきで報じた直後、街頭演説でその被害者は実名を名乗れと喚いていたので、パワハラ気質なのは本人のもともとの性癖でもあるんでしょう。当時はMeToo運動って日本にはなかったものですが、それでもそれは言ったらアカンやつやろと思った次第でして

オフにしないとIPアドレスが開示されてしまうらしい。なんちゅう邪悪な機能や :blobcatfearful: <BT [参照]

あたしか さんがブースト

X(ツイッター)

DMにデフォルトで通話機能が追加されたから、今すぐオフにした方が良い!

「方法」
設定→プライバシーと安全→ダイレクトメッセージ→「音声通話とビデオ通話を有効にする→off」

:ablobcatgooglymlem: 

今週末の茨木市、中心部で展覧会が同時多発的に開催されており(現代美術–茨木・第50回記念特別展、real SOU、追手門学院大学社会学部社会文化デザインコース卒業制作展)、当方は木曜日に見て回りましたが、ところでこの中に作品じゃないものが設置されています :blobcatnervous2:

:sticker_dangerous_items: 

京都駅東エリア 市立芸大と美術工芸高が包括連携協定(KBS京都(京都放送)) news.yahoo.co.jp/articles/9145

ぁれ美術工芸高(ex.銅駝美術工芸高)って京都市立芸大の附属校じゃなかったんですね。この記事読むまで知りませんでした :blobcatnervous2: が、そう言えば京都市立の音楽系の高校も堀川高校の音楽科という位置づけですから、美術工芸高が附属校じゃなくても別におかしくはないんか…… :blobcatthink:

ミシェル・ンデゲオチェロの創作論 ジャズとSF、黒人奴隷の記憶をつなぐ「自分だけの神話」 rollingstonejapan.com/articles

たまにロバート・グラスパーの“Black Radio”シリーズに参加してるミュージシャンという以上の知識はないのでアレですが、昨年ソロアルバムをリリースしてたんですね。あとで読む

Tumblr、何が起ころうとしてるんでしょう<BT

(当方もアカウントあるけど、最近また更新しておらず…… :blobcatnervous2: [参照]

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