@upasampada 動画のシェウン・クティだけでなく、その兄のフェミ・クティもミュージシャンなんですが、そもそも彼らの父フェラ・クティが、その曲のようなサブジャンル「アフロビート」の創始者であり、同時に活動家でもあって、黒人の解放、キリスト教・イスラム教の破棄、パンアフリカニズムの実現を訴えまくっていたら、その影響力を懸念した公権力に睨まれ、1,000人の軍隊に家を襲撃されてしまったという、なんかすごい人なのです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/フェラ・クティ
ラテンジャズやアフロキューバンが好きで一時期よく聞いていたのですが、アフロビートはその亜種ぐらいの認識しかなかったのですが。
すいませんナメてましたすいません。
例えてよいのかアレですが、ジャマイカにおけるボブマーレイのような存在だったんでしょうかね。
YoutubeにはこのFela Kuti氏のドキュメンタリーが色々アップロードされてるみたいなので、明日にでもチェックしてみます。
たとえばこれとか。
https://youtu.be/2XtkbruUslw?si=c3udozzJMtoe5Xbe
Fela Kuti: Music Is The Weapon | Full Music Documentary Movie [参照]
いまこのドキュメンタリーを見終えたところですが、いやー凄い。
そもそもとしてクティ氏が生まれたナイジェリアはコートジボワールやガーナなどと共にヨーロッパの列強が既に500年ほどの間搾取しまくってる土地柄であり。
アメリカ大陸に拉致した黒人奴隷もだいたいここら辺からですよね。
ドキュメンタリーでクティ氏が主張するところ、ナイジェリアではその構造がほぼ完成しており黒人が黒人をアパルトヘイトする南アフリカより酷い状況だと。
そういう所でパンアフリカを唱え、搾取からの解放を訴えたわけで、そりゃ既得権益層からは目の敵にされたわけですね。
しかし自身がライブする箱をアフリカシュライン、神殿とか神社とかいう意味、と名付けてグルみたいになってたり滅茶苦茶ではあるんですが、音楽的にも人間的にもカリスマがあるので、その時の人々は熱狂したんだろうなと。
知らないという事を自覚した、という無知の知はまあ悪くはないんでしょうが。
なんというかね、普段この国の文化消費にイラついている身としては猛烈に恥ずかしい気持ちで一杯です。
チョコレートもコーヒーも砂糖も好きでバリバリ消費してたりするので、より申し訳なさと相混じって己の無知に恥じ入っている所です。