治部れんげの推しの子褒め記事に関して、ジャンプ系でジェンダー批評から褒められるなんて、という意見を見たけど、いまのジャンプは林士平もいるんだし、そんなものでは。
林については、ポスト「進撃における朴鐘顕」かなと横目で見ていた。青エクの立ち上げ人だけど、青エク島根編で被差別要素が入るのも林が契機なんじゃないかと推定している(特に証拠はない)。
画像はSPURでやっている連載だけど(テキストは鳥澤光)、ジェンダー主題など目配せが鋭く、現代漫画読者って感じがよく出ている。
プレティヒャ『中世への旅』届いーた。
他の本も続々と白水uブックス入りが決定とな。
https://shosen.tokyo/?mode=srh&cid=&keyword=%C3%E6%C0%A4%A4%D8%A4%CE%CE%B9
児童向け書籍の文学偏重の解除が進んでる情勢が今あるんだけど、河出文庫はわりとその現行体制に対応してる側なんだろうな。
こういう並びに「文学を文庫化してればなんとかなってた」が終わったのがわかる。
これまではこの変化をハヤカワ路線導入ぐらいに考えていたが、むしろ文学中心の解消で見るべきだと感じた
最近読んでたウェブ小説はこれ。
星屑ぽんぽん『美少女になったけど、ネトゲ廃人やってます。』
わりと若い女性書き手だろうなーと思って読んだ。
意中の女子に告白しようとしたら緊張のあまりに失便する大惨事が冒頭。そこから「流行りの性転化の現象」で15歳高校男子→10歳美少女になってしまう主人公。TSしたまま新作ネトゲを開始する。そこでリア友に出逢うのだが、しばらくは正体を隠しながら幼女として活動。
漫画版はなろうの20話程度までしか進まず打ち切りになったんだけど、一旦話を締めるために「告白の傷を、ネトゲで友達との交遊で回復」にしてるのがリアルティーンズっぽいセンス。
ただ、「面倒見のいいショップ店員」がムキムキのオネエというのが微妙だった。
(画像はコミカライズ第1巻刊行時のやつ)
『レアリスム再考』の松井論文、レスタニのやっつけ方が「今っぽい政治志向」っすなあと思った。赤瀬川原平には在日朝鮮人への眼差しがありましたか?ない?なら脱政治ですね、みたいに即応用されそう。
で、このロスのロブクリエのやっつけ方に「小説が読めない人はこれだから」と腐すのが蓮實とか蓮實信者で、ここで政治性VSメディウムスペシフィシティという擬似問題が作られてしまうわけだ。この2つを交差させるアジェンダをうまく組むと突破できるんだろうな。
松井論文、ラウシェンバーグらをネオダダとまとめたり、ポロック理解をハロルドローゼンバーグ流だったりするので、アメリカ美術理解が半世紀前の語彙で、そこは学習しないの?と思うが、そういう「隙」ゆえにフォスター&ボア&クラウスなどオクトーバー第一世代派が過去にならない、ってことでもあるな。
あまり書き物ができてない。