ちょうど開催1周年になった「積読へらさないと」に今月も参加しました(vol.12)。喫茶こともしでの開催も春から半年経ってあっという間ですね。普段どちらかというとビジネス書が多かった気がするが、今日は探偵小説に詳しい人も参加しており、そういえば小説を取り上げたのも初めてだ。
今回持参したのは『ペスト』(アルベール・カミュ/中条省平訳/光文社古典新訳文庫)でした。2021年9月発行以来最近までずっと未読だったが、ロックダウン中に深夜に飲み騒ぐ者が出たり、ワインに殺菌作用があるとかミントのど飴に感染予防作用があるとされて店頭から売り切れたり、ラジオで毎日の感染者数が発表されたりと、当時はとてもフィクションとして読めなかっただろう。細かい描写を重ねたり、章の最後の一言で突然市内が封鎖されたりする鋭い文体は以前読んだ村上龍の作品にも似ているな。
以前の回で参加者の大学生が紹介していた『夜間飛行』(サン=テグジュペリ)も光文社古典新訳文庫で読んだけど、リアリズムと純粋さが同居しているところがよく似ていて、フランス文学は意外と硬派だなと思いました。
今週はサザエさん傑作選が放送中だが、この主題歌とBGMの怒涛のメドレーは定期的に聴きたくなる。演奏スキルが高いし、キーボードの音色の選択が的確だ。
https://www.youtube.com/watch?si=CI3XfLdBPsx46ccs&v=u_CkFhwO9d4&feature=youtu.be
飲食店で夕食をとっていたら突然、サザエでございます、という声がテレビから聴こえてきて、日曜夕方でもないのに何事かと店内が騒然となった。今週は傑作選を放送するらしい。
https://animeanime.jp/article/2024/11/25/87865.html#google_vignette
ウイングベイ小樽で開催中のおたるスイーツフェスタ2024へ。正午前にも関わらず、買い物客や着ぐるみですでに大盛況だ。後志管内からの出店も多くて、余市のニトリ観光果樹園のアップルパイ、ニセコの奥土農場の石窯パンのほか、倶知安のNao-bunsのさつまいもケーキはイベントの運営会社の女性が販売していました。もう10周年というからすごいですね。
みどり屋の煎餅は形を見ただけで何度も食べたことがあるのが分かる。あまとうのマロンコロンを何十枚も注文するご年配の女性が前で会計を待っていたので、たくさんお買い上げなんですねと声をかけたところ、本州在住の親族が懐かしがって好きなんですという返事が返ってきました。
小樽スイーツについては道外企業が観光客向けに盛んに宣伝販売をしているので心を痛めているのだけど、この盛況を見ていると、地元の事業者のことは心配いらないのかなという思いになってきた。築港は観光客よりも地元客の多いところだけど、ときどき外国語も聴こえてきました。
群馬県前橋市生まれ/北海道札幌市在住
広告プロダクションなどを経て2017年よりフリーランス
Art director, Graphic designer based in Sapporo