音楽はもうこれ編集とか音響とかその辺のやつででかい賞をあげてくれ。よすぎる。ビートルズ『Love』でマーティン親子がやってみせたマッシュアップというかコラージュというか、あれに類する編集がすごく上手い。こういうのがすごく上手いということは、あらゆる使えそうな音源を知り尽くしているということであり、それってLoveってことじゃん。組み合わせ方や「この曲とこの曲を組み合わせるなんて、わかってんね〜!!」と「まさかの選曲だな…でもすごく良い!!」のバランスはもう技術力でしかないのだろうけど。鳥肌立つ編集がたくさんあったし、切り貼りしてない部分でも「この曲ってこんなにかっこよかった?かっこよかったんだな……」と思う部分がたくさんあった。ふんわり「そこまで好きってわけでもないけどかっこいいな〜」と思っていただけのHello Spaceboyでうっかり泣きそうになったし、この映画によって、この曲もボウイの思想や人生を代表する重要な作品だなと気づくことができた。ベルリン時代のところでは政治的影響に関する描写を期待していたけど、意図して控えられていたように思う。それにしてもやっぱりHeroesはかっこいい……
内容とか音楽とか編集が良すぎて言及し忘れてたけど、顔もめちゃくちゃ良い。美しすぎ。『戦場のメリークリスマス』出演時や80年代のMVを始めとした「The 白人男性(見た目もだけど概念として.白人男性という概念を文字化するときわたしはマジョリティ・侵略者というよくないイメージを連想している) 」という雰囲気を踏まえてなおかっこよくて愛さずにいられない姿も、『地球に落ちてきた男』『ラビリンス 魔王の迷宮』など人外を演じたときの異質で孤独な存在としての姿もとにかく全部かっこよくて、美しくない瞬間がなくて引くレベル。かっこいいよう……