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さんがブースト

『賢人と奴隷とバカ』
akishobo.com/book/detail.html?

 “こうした序列好みの言説には、やむにやまれぬという切迫した態度などない。そこにあるのは、それを口実に序列をつけたい、生に線引きをしたいという欲求である。稀少性があるから序列が生まれるのではない。序列をつけるために稀少性がなければならないのだ。つまり、稀少性はあえて稀少性のままでなければならないし、それがないところには人工的に稀少性を構築しなければならない。それがなければ、賢いふりをしたまま差別することができないからだ。”

19.すべてのオメラスから歩み去る人びとへ──反平等の時代と外部への想像力
 

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さんがブースト

『賢人と奴隷とバカ』
akishobo.com/book/detail.html?

 “いまある状態がほとんど動かせないとなれば、その稀少な資源のなかで、どう優先順位をつけるか、危機に瀕した生にどう順番をつけるかに発想がなるのは当然である。その文脈にあるのは、このいまある世界以外の世界は不可能であるという揺るがすことのできない前提と、厳格なそのフレームの内部で「最善」をもとめる発想である。ただし、このたがの外れた現代日本は、そのような「常識的レベル」にとどまってはいない。たとえば医療現場の人間は、もちろんその都度の状況のなかでモラルや義務として「最善」をもとめるしかないだろうが、好んでこのような思考実験への嗜好性をみせる現在の日本の空気には、なんとしても生に序列をつけたいというサディスティックな欲求がまず透けてみえる。ここにもまた倒錯がある。”

19.すべてのオメラスから歩み去る人びとへ──反平等の時代と外部への想像力
 

途中まで。
「自己決定」が「自己責任」にスライドする。

「終末期医療と自己決定」
open.spotify.com/episode/61FxT

障がい者は感情的になりすぎ? それ論点のすり替えです。トーン・ポリシング(話し方の取り締まり)をすべきでない理由
mbit.co.jp/mag/column/40714

 “トーン・ポリシングが可能にすることは、障がい者(特に精神障がい者や発達障がい者、知的障がい者)を過度に感情のコントロールができず社会性がないという間違ったステレオタイプにはめることで、聞き手にとって都合の悪い方向へ進んでいた会話の主導権を聞き手が取り戻すこと。意識的であろうとなかろうと、力関係で強い立場にいる側が差別や抑圧や排除をしたのではないかという罪悪感に晒されたことから逃れ、「差別や抑圧や排除はなかったことにする」ことです。”

『プリーモ・レーヴィは語る 言葉・記憶・希望』satotarokarinona.blog.fc2.com/

 “戦後に技術部門の幹部として工場で働くようになったレーヴィはドイツの会社とも仕事をし、商用でドイツをしばしば訪問していたが、著名な作家となり強制収容所体験が明らかとなるとドイツ人との関係はうまくいかなくなっていったという。インタビューでは述べてはいないが、このような事態が他ならぬイスラエルでも進行しているというのを感じ取っていたのかもしれない。”

 “このドイツのエスタブリッシュメントが現在では異様なまでのイスラエル支持を打ち出しイスラエル政府批判やシオニズム批判を反ユダヤ主義だとして取締るようになったのは、「ホロコーストの反省」とは別の原理が働いているのではないかと疑わざるを得ない。”

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読んだ。話の筋に触れることになるのであまり言及できないが、作品全体が怒りを研ぎ澄ませていく様子と、それを支える文体が良かった。

 東京ニトロ「総合的な学習の時間(1997+α) 」
virtualgorillaplus.com/nobel/t

radikoで放送大学聞けなくなったのやっぱりつらい。通勤時間の楽しみだった。

調査されるという迷惑 増補版 フィールドに出る前に読んでおく本
mizunowa.com/pub/836/

これを早く読んだ方が良いのだろうな。イギリス文学が全然わからないので買ったのにそのまま。

男同士の絆
イギリス文学とホモソーシャルな欲望
イヴ・K・セジウィック 著  上原早苗・亀澤美由紀 訳
unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0400

 “シェイクスピアからディケンズにいたるイギリス文学の代表的テクストを読み解くことによって、近代における欲望のホモソーシャル/ヘテロセクシュアルな体制と、その背後に潜む「女性嫌悪」「同性愛恐怖」を掴み出し、文学・ジェンダー研究に新生面を拓いた画期的著作。”

『プリーモ・レーヴィは語る 言葉・記憶・希望』
satotarokarinona.blog.fc2.com/

 “このような「男らしさ」は帝国主義、植民地主義とも結びつくものであり、シオニズムとは詰まるところ植民地主義の一形態に過ぎない。現在のパレスチナ問題の起源は「三千年の歴史」などではなく、一九世紀後半にシオニストがヨーロッパからの入植を開始し、先住のアラブ人の土地を奪ったことに端を発している。イスラエル国家のやっていることは中南米やアフリカ、アジア、そして中東で見られたような典型的な植民地政策である。”

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『プリーモ・レーヴィは語る 言葉・記憶・希望』
satotarokarinona.blog.fc2.com/

 “レーヴィは「三千年の歴史」を持ち出しているが、一九世紀に誕生したシオニズムはこの歴史とはむしろ相容れないものである。レーヴィが「寛容」としているものをボヤーリン兄弟はあえて「女々しい」としている。ディアスポラのユダヤ人は「寛容」、あるいは「女々しさ」によって生き延びてきた。シオニズムはこれを批判し、「男らしさ」を誇り、達成すべきものだと考える。「ホロコースト」さえも、「女々しく」逃げ回っているから起こったのであって「男らしく」闘うべきであったとし、イスラエルの軍事国家化の正当化に利用する。”

NHKハートネットのサイトが残っていれば良いのに。

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