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先ほどの記事は、このあたりのことを思い出した。

公娼制度──「慰安婦」動員の基盤
 “そもそも、「慰安婦」について論じるとき、もちろん、植民地や占領地の女性に対する日本軍の武力を背景にした強制があったということは重要な論点となる。しかし、それだけではなく、なぜ「慰安婦」という名称が使用されたかということについても考えなければならない。まさに、女性が男性に「性的慰安」を与えて戦意を高揚させるという発想こそが問題なのである。男性の「性的慰安」のために、女性には性的苦痛を甘んじさせて当然とする論理は、日本の公娼制度を維持させた基盤であるが、まさに男性には性的たくましさ、女性には性的やさしさを求めるジェンダーの視点がそこにある。そして、何よりも戦時性暴力という女性差別が「慰安婦」を生み出した元凶である。”
第3章 アジア・太平洋戦争と動員される差別――「国民」と「非国民」
4 戦場への動員

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 “しかし、夫に妻以外の女性との性交渉が許されたのは、単に「家」制度を守るという理由からだけではなかった。前述したように、貸座敷制度が存在し、買売春が公認されていたからでもある。もし、夫に妻と同様の性の規制を課したなら、貸座敷は存在し得なくなる。そして、買売春を公認する限り、それと不可分の人身売買にも政府は寛容であった。”

第1章 国民国家の成立と差別の再編
3 近代天皇制と「家」の桎梏

差別の日本近現代史
包摂と排除のはざまでiwanami.co.jp/book/b223928.htm

どうして法律がないのか。
 
 “歌舞伎町の路上に立つ女性たちが捕まる場合、容疑はほぼ「客待ち」だ。対して、客の買春行為に罰を科す条文はない。

 「法律(に条文)がない以上、警察としては買う側の男性を取り締まることはできません」と警視庁保安課の幹部は話す。例外は18歳未満を相手にした買春で、児童買春・ポルノ禁止法で刑罰の対象になる。”

「その時だけで気楽」買う男性が処罰されない理由 取り締まり/2
mainichi.jp/articles/20231117/

あちこちで落ち葉が吹き溜まりを作っている。台風の次の日みたいだ。

 “こうした批判に対し、「こども家庭庁」の名称変更を支持した教育学者の高橋史朗は、「虐待という一つのことを以て家庭そのものを危険視するのはいかがなものか」と述べつつ、重要なのは、「崩壊しつつある家族の絆や親子の絆を、どうやって取り戻していくかということ」であり、「名称に『家庭』を入れたからといって、家庭のことだけを議論するのではない」と主張している[高橋 2021]。ちなみに高橋は、「家庭」の養育責任を強調する「親学」の提唱者としても知られ、自民党保守派への影響も強いといわれる。”

『「家庭」の誕生―─理想と現実の歴史を追う』(ちくま新書)本多真隆 著 2023/11/07刊

「なぜ「家庭」が問題となるのか」(序章より)webchikuma.jp/articles/-/3285?

皇帝ダリアがぽつぽつと咲いていて、背が高く、この時期に珍しい紫色が目立っている。

「日本はなぜ朝鮮を植民地支配したのでしょう。コメを収奪するためでした。植民地支配を開始した後、朝鮮総督府は朝鮮に日本式の農法を導入します。朝鮮の農民に安価なコメを生産するようにして、日本の国内物価を安定させ、食糧危機を乗り越えるのが基本的な考えでした。強制動員の労働者たちに、(工場や炭鉱などで)暴力を行使して働かせたと言われていますが、もっとひどいのは(植民地支配末期)コメを供出した時でした。警察の立会いの下、供出督励員と面書記が家を一軒一軒を回りながら隠したコメがあるかを捜索し、暴力を振るいました。農民たちは孤立していたから、組織的抵抗ができませんでした。生産したコメをすべて供出された朝鮮の農民に残った食べ物は、満州で生産した豆から油を搾った後に出た油粕でした」

「日本人として、朝鮮を対象にした日本の犯罪を立証しなければと思った」
イム・ジョングク賞特別賞を受賞した樋口雄一・元高麗博物館館長japan.hani.co.kr/arti/internat

 “横田さんたちは、半世紀近く前から「地域で生きさせろ」と訴えてきた。横田さんたちが言ったり書いたりしてきた「地域」は、はっきりと「隣近所」という意味だった。障害者も、あなたの「隣近所」に住みたいのだ。あなたの「隣近所」で、あなたが生活するみたいに暮らしたいのだと訴えてきた。”

 “自分の「隣近所」を守ろうとする時、人は驚くほど保守的になったり、攻撃的になったりする。障害者運動の歴史を調べていると、そう感じることが多い。障害者が街中で暮らすこと。地元の学校(普通校)へ通うこと。それに反対してきた人の多くは、どこにでもいる普通の人たちだった。”

第5話 「地域」で生きたいわけじゃない
まとまらない言葉を生きる
荒井 裕樹 著kashiwashobo.co.jp/book/978476

大学の自治に死刑を宣告する国立大学法人法「改正」案の廃案を求めます ―「稼げる大学」への変質を求める大学政策の根本的転換を!


chng.it/pQZMTW8dMC

九時間くらい眠ると体が休まっていると実感する。平日でもこれくらい眠れるような生活が良い。

好きな作品の作者が搾取や暴力やハラスメントの主体になっていた時、またそれらを黙認していたと自分が知った時、どのように振る舞うか。
引出しの中の何冊かの本はおそらく読み返すことはない。新しい文章を積極的に探したり読むこともない。長い間こつこつと読み続けてきた作品群を手放すのはつらいけど、知った以上は元に戻れない。

 かなり前の講義で、共感を取り上げていた。共感には感情的共感と理性的共感の二つの要素があり、どちらか一方が優れているというわけではなく、両者は不可欠であり、相互に影響して他者への共感を作り出す、極めて高度な精神の働きである。
寝しなや運転中に聴いているのでメモやノートもなくあやふやなんだけど、確かそういうことを話していたと思う。感情の奥深さ、複雑な陰影が印象的だった。

radiko.jp/mobile/r_seasons/100

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