ひそかに学園映画ウォッチャーなので、『オナー・ソサエティ ~優等生のひそかな野望~』(2022)をチェック。赤いコートで「侍女の物語」からの『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』(アンガーリー・ライスがリース・ウィザースプーン)経由、そのほか定番『ブレックファスト・クラブ』まで美味しいとこ取りだけど、それなりに「演じる」で一貫してて面白かった。
芸達者なアンガーリー・ライスとゲイデン・マタラッツォくんのように、glee以降?の学園映画にミュージカルが増えたからシアター&ミュージカル畑の若手キャスト需要が高いのか、シアター&ミュージカル畑の若手キャストを起用するからミュージカルが多いのか。演劇部のミュージカル(これも『SIX』っぽい)がやたら巧くて完成度高いよ!
気になってた『マダム・ウェブ』観た。良く出来てると思う部分ともっさりして垢抜けない部分の落差があるけど、私は好きー。人助け映画!基本スパイディ・ユニバースはみんな好きだし、特にこれはダコタさんがガールズの師匠、リーダー役にカッコよくハマっててとてもよい。救急車とかキャブの実用性(人を乗せるためにある)と、オシャレしてないのにオシャレ(何故かメイクはバッチリ)なダコタさんの組み合わせ!格闘技でなくカーアクションなのも、その方が似合う。
しかしアダム・スコット、シドニー・スウィーニー、タハール・ラヒム、エマ・ロバーツ、ゾーシャ・マメット…個人的によく見るユニバース(何と言ったらいいのか、マイ次元での常連的な人たち?)の詰め合わせで、ここに集まるか?って、それこそデジャヴを見るみたいなキャスティングだった…!
ミステリーでもSFでもなんでもいいからエンタメな本が読みたいな。何かおすすめありましたら、ふんわりと教えてくださいませ(なるべく手に入りやすいもので…)。
『恋するプリテンダー』観たわん。色んな意味でやたらと開放的!身体(下半身)も開放的!みんなして恋の芝居するのもダダ漏れだし、イチャイチャも開放的。年の差が気になるものの、そこへの言い訳も悪びれなくオープン!脱いで飛んで落ちて脱いで泳いで走る&歌う!「から騒ぎ」をガイドラインにしてるから家族らがやたらと人の恋路に口出しするけど、とにかく大勢集まって賑やかな祝祭の場を作るんだよね。
まあグレン・パウエルはどうしても『セットアップ: ウソつきは恋のはじまり』(こっちはシラノ翻案だ)が良すぎたからそれに比べると物足りなさはある。けど、強い日差しのビーチで2人の佇まいとキャラクターが淡いトーンの清涼感。こうしてみるとシドニー・スウィーニーってギズモに似てるな…
今頃気付いた大きな思い違い。フラナガンはねじの回転じゃなくてアッシャー家の惨劇だった!どっちにしろ怖そう。
『モンキーマン』観た。「デブ・パテル 怒りのデス・ロード」だった。マッドでヴァイオレントな復讐劇、一度死んで蘇る名無しの英雄の旅。確かに神話だし、名前を捨てた主人公が民衆にそう呼ばれることで名前を得る話。
狂気で突っ走る個人戦アクション、スタイリッシュな団体戦アクションと、前半後半でアクション演出の違いがくっきり。後半のがジョン・ウィックぽいけど、割れない窓!とかカオスな肉弾戦の方が面白かったな。爛れた手や漂白のアイコン性、神々の寓話性、血と水と油の入り混じったビジュアルと、畳み掛ける民族楽器がサイケデリックなイメージ。それにしてもデヴ・パテル(正しくはデーヴ・パテール?)すっかり立派になって…頼もしいね。
フラナガン『HUSH』の特典付きコレクター・エディションBlu-rayが出る!但し、米国カナダのみの発売……日本でも買えないかなあ(ジタバタ)
イラストレーター。得意ジャンルは映画とスポーツ。赤悪魔者。