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『ロボット・ドリームズ』観た。NY映画の系譜というか、喪失と共にある街の物語だと思った。2つ並んだタワー、2人(?)並んだ影。なにせDo you remember?ってのがどうしてもね。けど明らかに80年代なので、まるで過去から未来を想うような…そこが不思議でどう解釈していいのやら。
コニーアイランドといえばたいてい物哀しい風景、忘れられた夢の残骸…ああ、おうちに帰りたい。すごく切ないんだけど、でもあの時点では、やっぱ2人きりじゃ限界というか、協力者がいればよかったのに…って身につまされてしまったよ。いや勿論そんな身も蓋もない話ではなくて、最後のダンスにはグッときちゃったけども。ぜんぶが曇りガラスに描いて流れる蜃気楼みたいだ。思い出したのはメリル・ストリープとデ・ニーロのNYメロドラマ『恋におちて』。でもドッグとロボットに見る関係は、友達でも恋人でも家族でも人同士じゃなくてもいいはず。
言葉のないシンプルな表現はアードマン・スタジオもそうだけど、デジタルの線と色が絵文字的フォルムの強みでセンチメンタルなエモーションを最大限発揮。やっぱ手は雄弁なコミュニケイション・ツールなのね。お馴染みクラシック映画の引用、ミュージカルとタップダンス、あの曲以外Vo.を避けた選曲が好き。確かにサントラ欲しくなるね。

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