@yukariya07 たしかに!!ちょっと探してみますー
大手町か高田馬場とかで作業しながら人と話したりできるスペースあるかしら。
あるスペースに階段や段差があったり狭くて車椅子で行けないみたいなのは、そのスペースの問題ではなく、そうした空間にお金がなかったり、スロープや広い空間やエレベーターを作るコストが存在しない社会状況の問題であってその空間の運営者や利用者の問題ではなく、また即座に解決する方策のあるような障害でも差別でもないので、別に階段とこういう段差があります、そしてこういう理不尽な状況が解消されないことに怒りがありますって書いておいてくれればいいのにな、と思うけどなんかそういう情報は隠される。隠されるとしたら何が理由なんだろう、というのを最近よく考える。別にそれも、そういう情報を隠したりするスペースやその運営者が問題なのではなく、そういう状況を作る差別的な構造はなんだろう、という話なのだけども。
押井守が学生運動と赤軍の顛末を公権力側である警察機構にパロディとして演じさせたのはなんだったんだろう、とちょっと考えこむ。テロリスト化する公権力と公権力の内部闘争は、その後色々な日本のアニメ漫画作品の中で繰り返されるのだけど。『犬狼伝説』にみられるテロリストと公権力のホモエロティックな鏡像関係からは、極左に本気で立ち向かう人々が不在だったことへの失意がある、とも言えなくないかも。ただ『獣たちの夜』や『パレスチナ死闘編』に見られるような描写からは、思想や意思に殉じ続ける人々とそうなれない自分のエモーションに全てを回収してしまっているようにも思える。そう考えると、西洋のオリエンタリズムを内面化し香港を動員して日本の描写に置き換えた攻殻機動隊がジャパニメーションなるものの代表にされてるのも皮肉なことに思える。
展示期間が一部被っていた二つのマリー・ローランサン展(日本のアーティゾンとアメリカのバーナーズ)と、そこから見えるクィアな女性への差別の構造について書かせていただきました。フェムアイデンティティや一部のフェミニズムがフェミニズム的な作品や読解に失敗することなどについても書いています。
https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/laurencin-review-202401
韓国のインディーゲーム『未解決事件は終わらせないといけないから』をプレイした。配信元はSteam。日本語対応。
https://www.famitsu.com/news/amp/202401/21331722.php
ノベルゲームはほとんどやらないのですが、これは発売直後から、ものすごく評判がいいので。
かつて未解決となった児童失踪事件を、担当警官が退職後に再び調べ始める......という粗筋は、古今東西のミステリの定番。何やら不穏な雰囲気を想像させますが、ラストが非常に感動的だと聞いてやってみる気になりました(鬱なオチだと言われたら避けていた)
クリアの目安は平均3時間ぐらい。私はヘタレゲーマーなので、もう少しかかりました。
事件発生当時の警官の聞き込みに対して、登場人物が回答した内容が、SMSのタイムラインのようにカード状に縦に並ぶので、この内容を熟読して真相に迫っていく。重要なのは、登場人物が全員、何らかの事情によって嘘をついているということ。各人の発言内容からそれを見抜いて、真相を推理しないといけない。一部の発言は、誰が言ったのかということまで、プレイヤーが推理して突き止めねばならない。なぜ、そこまで情報が混乱しているのかということは、最後に綺麗に謎が解ける。
ノベルゲームというと、ひたすらマウスをクリックして長文を読んでいく単調な作業イメージがあり、これが苦手であまりやっていませんでした。が、このゲームでは、プレイヤーを誘導する画面の作り方(動かし方)が驚異的に巧みで、画期的。こんな動かし方をするノベルゲームは初めて見た。まさに最先端。この一作だけで、ノベルゲームに対する私の印象は完全に上書きされました。
(ノベルゲームなのに、クリックが苦にならないとは!)
個人的には、いつものことですが(私は何をプレイしてもこうなるのですが)中盤あたりで詰みました。プレイヤーを誘導する画面は最初は軽快に進むが、中盤を越えると、自分の推理のみで、伏せられている情報や錠を開かないといけない。この情報解放の法則性になかなか気づけず難儀しましたが、ネット上には、プレイ済みユーザーによる解説サイトが複数あるので、それを参考にすれば誰でも結末まで辿り着ける。
結末は、噂通り、かなりよかった。
個人的には、女性登場人物が普通に大人なのがうれしい。女性同士の心の交流が描かれるところもポイント高し。
タイトルの意味の回収も非常によい。
結末は2通りあって、片方の結末の最後に制作者からのメッセージが出るのですが、いまのこの時代に、このメッセージを出してくれたことも個人的にはうれしい。
制作者のSOMIさんは、いつもはもっと解くのが難しいゲームをつくっている様子。本作は初心者向けというか、SOMIワールドへの導入的な立ち位置か。私はすごく気に入ったので、SOMIさんが新作を出したらまた買いたい。
ところで私は、情報を2つ未開封のまま両方のエンディングをクリアし、トロコンもできているのですが、情報開封の順番によっては、こうなってしまうのかも。この部分だけが少々心残りです。何をどうやっても、この2つの情報だけが開けないで残ってしまう。
https://researchmap.jp/kondo_ginga りさーちまっぷをつくったぞ!なんか研究者っぽい(ぽいだけなのでいい気にならなってはいけない)。そして2018年に書いたものがあったことを今思い出した。
ライター/アーティスト/クィア/フェミニスト/CG/デザイン/ゲーム/VR/3Dプリンター/各種雑誌やWebメディアに寄稿 https://linktr.ee/spiralginga