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押井守が学生運動と赤軍の顛末を公権力側である警察機構にパロディとして演じさせたのはなんだったんだろう、とちょっと考えこむ。テロリスト化する公権力と公権力の内部闘争は、その後色々な日本のアニメ漫画作品の中で繰り返されるのだけど。『犬狼伝説』にみられるテロリストと公権力のホモエロティックな鏡像関係からは、極左に本気で立ち向かう人々が不在だったことへの失意がある、とも言えなくないかも。ただ『獣たちの夜』や『パレスチナ死闘編』に見られるような描写からは、思想や意思に殉じ続ける人々とそうなれない自分のエモーションに全てを回収してしまっているようにも思える。そう考えると、西洋のオリエンタリズムを内面化し香港を動員して日本の描写に置き換えた攻殻機動隊がジャパニメーションなるものの代表にされてるのも皮肉なことに思える。

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