「この“令和”には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められております」(*1)。川崎殺傷事件は内閣総理大臣・安倍晋三がそう説明した新元号に改められて間もなく発生した無差別殺人だというだけでなく、「8050問題」を始めとする、前元号=平成の間、先送りにされてきた問題を露呈させたこともあって、新たな時代の課題を象徴する事件として盛んに議論された。しかし、犯人が自死したため早々と迷宮入りし、また世間では日々起こる陰惨な事件によって印象が薄れつつあるのかもしれない。それでも、こうして歩道に背を向けて目を閉じると、背後からいきなり刺された被害者の恐怖がありありと感じられるのだ。事件の真相を究明するという形での供養がなされる日はくるのだろうか。(上記引用)
世代間闘争を煽るために持ち出すのはどうかと思うけど、冷戦以後の激動の時代を捉えようとすると、この3〜40年の間に刻まれた世代とその短い世代間でコミュニケーションツールや情報収集手段が変わったことはちゃんと考えておいたほうが良いと思うんだよな。
確かに六全協以前、以後もトレースしたほうがいいかも。一般市民には関係ないことのように思えて政治に与えた影響を思えば、知らないうちにその影響を取り込んでいるわけだし。