『魔女狩りのヨーロッパ史』によると、魔女狩りの原因のひとつは、もともと民衆のあいだでも普遍的だった呪術を時代遅れなものとして忌避する意識が(社会情勢や天候不順などが呪術のせいとみなされることもあって)キリスト教社会で生まれたことにある、というようなことが書いてあったんですけど、これはキリスト教社会が自らを理性的な新しい宗教として認識し、対して呪術をそうではない旧宗教として位置付けた、とするならば宗教どうしの対立と捉えてしまうかもしれないけども、現代ではこれが「無宗教=理性的」「宗教=危険」という対立軸になっているだけで、やっていること自体は魔女狩りと同じなのではないか、と思います。
もちろん魔女狩りの原因は複層的だし、私の読解が間違えてるところもあるだろうけど、とにかく「無宗教=理性的」「宗教=危険」という認識だけはすぐにやめるべきですね。
『宗教右派』という言葉を使うな(定期)
宗教差別にあたると思われる箇所の引用を含みます
「人としてあるべき状態にないのだから治療すべき」みたいにジャッジできる立場にいると考えていること自体がまず相手を下に見ていますよね。
理想的な〈仮想敵〉としての宗教像を作り上げて「悪」と見なすのもやはり宗教に対する差別ですし、組織に属する形での信仰を望むひとびとの存在を無視して(もしくは一方的に誤ったものとして扱って)います。
「会社」をなくすと社会に混乱が生じるが、「宗教団体」は解体しても社会生活に影響がない、という発想も、そもそも宗教を軽視しているからこその考えではないでしょうか。
「宗教差別だろうがこの思想は変えない」ということであれば、私も「なるほど、差別を容認するひとなのだな」と理解しますが、「これは宗教差別ではない」と言うのであれば「それは宗教差別だと思いますよ」ともう一度念押しいたします。
組織化における問題点はたしかにあると思います。権威が作られて硬直化し、個々人の自由が制限される危険性があるシステムであるのは同意します。
ただ、そこから殊更に「宗教団体」を標的にして「特にダメ」と言うその言い方には、やはり宗教差別があると思います。
私は「宗教差別」をやめてほしいと言っています。
バチカン、少し前まで同性愛に対しても極めて敵対的な姿勢を取っていたのが最近少し緩和していたものの、90年代から現代まで続く反ジェンダー運動(SRHRや性的マイノリティの権利が主張されることに反対して構成された運動)の出発点はここなわけで、実際のところSRHR全体、とりわけリプロダクティブ・ジャスティスに関して、そしてトランスの権利に関してはどうするのか、警戒心を拭えずにいた。悪い方向に予感が当たってしまった。
ジェンダー肯定医療や代理出産(こちらもおそらく主にLGBTQコミュニティをターゲットとして念頭においている、少なくとも欧米系ではそのような方向で機能するだろうと思われる)への反対は悪い意味で予想通りだけれども、バチカンはIVFにも明確にNOを言ったのか。
アラバマの体外受精実質禁止とも響きあうし、なんか時代が戻っていく感じがある…
https://www.nytimes.com/2024/04/08/world/europe/vatican-sex-change-surrogacy-dignity.html
ルーツとか民族とか国とか宗教とか文化盗用とかにすげえ無頓着というか、それを考えないことがリベラルと思っているようなの、たまに見る
「我々は皆多様だ」(これ自体は正しい)の延長線で「だから境界線なんてない」と雑に振り翳して色々なパワーバランスを置き去りにし、結果的に同化に繋がらせてしまう
それ、「我々は元々皆一緒だ」(これ自体は間違いでない)「だから境界線なんてない」と五族共和だ八紘一宇だ言いながら侵略掠奪しまくったマインドとどう違うんですか、と思う
(そして右派は右派でいまだにこの歴史修正ゴミ建前を信じて「だからあれは解放戦争だった!」とか言っている者もマジでたんと見る
何なら「我々がやったようにパレスチナも西側から『解放』してやらねば」みたいな話が出たりしてどうしよう…と思う)
ー沖縄の米軍基地の多くは戦後に本土から移ってきた。1955年に本土89%、沖縄11%だった米軍専用施設は、本土の反対運動などを背景に徐々に沖縄へ移転。日本復帰した72年には58・8%になり、現在も7割が集中する。
沖縄に基地を押し付けたまま、「国の専管事項」と距離を置き、負担の飛び火を避ける。こうした当事者性の欠如が、沖縄への基地固定化の温床になっている。ー
11%だった1955年でも少ないとは思わない。反対運動数年やれば基地を動かせる「本土」と、何十年運動しても基地が減らないどころか強化され続ける沖縄の違いは、運動のやり方でもなければ物の言い方でもなく、単純に差別している・差別されている関係というだけの話。
アンケートに示されたのは全国の知事の基地に対する当事者意識の薄さ。これは国民の意識と大して変わらないのでは。
イスラエルの人々が「Free Okinawa/Ryukyu」って叫んだら日本人の目にどう映るんだろう。どんな問題なら、日本人は当事者意識を持てるんだろう。
昼くらいまで嵐みたいな風雨だったのに急に晴れてきたなと思ったら案の定頭痛い
ずつーる見たら気圧上昇注意だった、やっぱり
この前、何だったか忘れたけど「賛否両論!」を煽り文句にしてる広告も見かけたし、「炎上!」に続いて、逆手に取って、結果的に茶化してるやつなんだろうな
@crowclaw109 どこの泡沫アカウントかと思いきやこれサントリー公式なんですか?自衛隊「大東亜戦争」と言い、建前=成熟の拒否、エモい本音でバズれば勝ち社会は要するにプーチン、トランプ、ネタニヤフ、百田、ひろゆき、成田、三浦・・・らを生んだということで、そこには「イデオロギーによる対立」なんて高尚なものは何もない、ただ剥き出しで、であるが故に無味の"力=数字の動き"があるだけな気がしてきました。そんな世界に生きたくね〜(どんな世界にも生きたくはないが。。
“批評的”な広告にすりゃ良いってもんじゃないし、この手のは西村は大好きだろう(カネももらえるしな)。 https://twitter.com/suntory_tokucha/status/1777174527249912224
〈どなたかの参考に〉
様々な任期付きポストを小林旭並みに渡り鳥(古い)、3回目の任期切れにつき社会保障等の手続きに来ているが、書類の性別欄は別に書かなくてもしれっと出せることが多いことをお知らせしておきたい。
そして保険証の性別記載を裏面にしてもらえるかときいたばかりに職員がウロウロしており、10分待たされるけどちゃんと書式は出てくるんだよ、制度はあるけど使う人がいないから把握してないだけで……。こういうときトランスはせいぜい0.5%前後ということをリアルに感じる、マジで「普通」に生きてたらトランスのこと考える機会はほんとに少なくて、ネットでトランスのことばっか考えて監視してる連中は本当に特殊だということがよくわかる。
添付は裏面記載のためのしょーもないクソ書類である。基本的に診断書を出せと言われるが、私は基本的にこういう手続きで診断書を出さないようにしている。こちらばかりカネを払わされるのはおかしいし、ジェンダークリニックにアクセスできる人ばかりではないからだ。職員にもそれを説明し、性別載せるなとか違うことを書けと言ってるんじゃないのに、コストと見合わないよねと話した。
実際に現場がこういう「トラブル」に直面して、考えることでしか変わっていかないのだ。
歴史、とくに文化史、服飾史に興味があり、メインは日本の古代~中世ですが、他の国や地域の文化も調べたりしています。お絵描きもしますがこのアカウントにUPするかはまだわかりません。
トランス差別を含む、すべての差別に抗いたいです。The Future is INTERSECTIONAL.