都立高校のスピーキングテストに関する質問に対し、ひどい回答があった件について。

「Do you drink tea? You may have seen that there's a new tea shop next to our school.(後略)」を読むように中学生に求めたというのだが、この文法(助動詞+過去完了形)が中学英語で教えない内容だという指摘に対し、mayもhaveもseenも知らない単語じゃないから読むのに問題はない、という回答があったとのこと。

ネイティブスピーカーが発話の流暢さを判定する試験でこの回答はないだろう。may have seenは成句でもあるから、それぞれの単語を読むメイ・ハヴ・シーンはおそらく点が取れない。日本人の耳には「メイヴ」と聞こえるような発音でないと、相当ぎこちなく、あるいは意味が変わって聞こえてしまう。

試験やる側がこんな見解でスピーキングテストやってたんじゃなあ。

kotoba1.com/post/%E7%B5%B6%E5%

@taiyo 逆に,これを「絶対に許せない」と言うことは,非常に危険な思想だと言えるように思えます.「mayもhaveもseenも知らない単語じゃないから読むのに問題はない」という答え自身はナンセンスにすぎないとしても,これは,「中学校英語」で教えることだけしか勉強しない中学生が良い中学生だと言っているようにしか見えません.

日本の学校教育は,いずれにしても「洗脳」のようなものでしかないのかもしれませんが,この洗脳に率先してついてゆく人がほめられるような枠組みを皆で作ってゆけば,洗脳された人が優秀ということになる社会が出来上がってしまう (というより既に出来上がってしまっているようにも思えますが ...) だけなのではないか,という気がします.

@JapanProf さんが boost されていたのを読んだので,そちらも mention しておきます.

ブログは私の書いた記事ではありません。「絶対に許さない」のは私ではないのでそこはまず理解してください。私が記事に強く同意するのは、いい加減な回答をした担当官に対してでです。
そもそも指導要綱内の試験が水準を超えた能力を否定することにつながる、というのは飛躍がすぎます。
教室の知識と学校の経験だけで全員満点を取れる試験を作れ、と批判しているのなら洗脳の助長といえますが、そうでないことはお分かりかと思います。

@taiyo @JapanProf 多分,一番の問題は入学試に結果を反映させるということなんだろうと思います.そもそも入学試験自身が問題と言うべきでしょうが.発音の試験というの自身が,ツッコミどころ満載なので,そもそも笑ってしまうしかないとも言えますが.

(native speaker(s?) と言われる人(たち?) がどこの方言を話す人なのか? 昔,飛行機の中で日本で英語を教えていたという英語の殆ど話せない (国名はあえてあげないことにしますが) 英語が official languages の一つになっている国の人に会ったことがありますが,そういう人が試験官になっていないか?インド英語の発音で受けたらどういう点がもらえるのか?アメリカの黒人の発音で受けたらどうなのか? などなど. )

何が引用なのかは原文でチェックして理解しているつもりです.ご安心ください.

日本をおちょくりすぎと批判されてしまうかもしれませんが,試験制度を含めて,可笑しいものは可笑しいし,それに振り回されている人に不謹慎だ,と言われれば僕自身,日本のおかしいところに,振り回され続けてきたので.

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@taiyo @JapanProf
ちょっと真面目な話に戻ると,僕が一番問題にしたのは日本の教育の現状を認めて議論することで,反知性を肯定してしまうような議論になっていないか?,という点です.点を取って,いい学校に入るということを勉強の唯一の目的とする (ことを強制させられる) ことで試験制度をサヴァイヴする子供が沢山いる国というのは,いずれにしても笑ってしまうしかないですが,多分,その結果として日本人の不思議な従順さというか頑なさというか,が育まれている,というのが,起こっていることなのではないかと思うのですが.

そのような側面はありますし否定していません。改めるべきでしょうが、試験の制度に問題があるとは思っていません。
日本と極めて似た制度をより厳しく行なっている韓国の若者たちは、日本人のように従順ではありませんし、幼少期から試験で選別を受けるシンガポールの人々が自主自立の気運に満ちていることも知られています。中国の高考は設問が高校教育の範囲内であることが厳しく審問される全国統一試験ですが、これをくぐり抜けた中国の若者たちは、あの中国で、白紙のA4用紙を掲げて立ち上がりました。

日本の若者が従順に振る舞うのは、国が衰退しているからで、スピーキングテストがプアだったのは、官僚と業者が衰退した国なりの仕事しかできなかったからにすぎません。

@taiyo それは例に挙げられた国々での (一部の?) intellectuals が偉大であることの証明にはなってはいても,試験制度自身が正しいことの証明ではないのでは?

@taiyo 日本が衰退しているというのはそうかもしれませんが,逆に,衰退していない国というのは,今の戦争が終わった後のウクライナがそれになるかもしれない,くらい,しか思いつかないので,そう言ってみてもあまり何も始まらないような気がするのですが.

@taiyo
以下のtoot が thread から分岐してしまったみたいなので,再度貼り直します:
@JapanProf 人類が近々滅びることはもう回避できないのでしょうが,もし万一回避できるとしたら,それは人海戦術的な文化から少数精鋭 (つまり少数で全員が精鋭になる) 的な文化に短い期間のうちで切り替えができる時でしょう.まあどうせ滅んでしまうのだから何をしてもしょうがない,とも言えるのかもしれませんが,一抹の望みにかけてみるのも素晴らしいことかもしれないとも,ちょっとは思っています.

「人海戦術」は日本ではそれ程否定的に聞こえないかもしれない単語で,「一丸となる」ことでしか事を成し遂げられない日本文化の弱さを象徴している表現だと思いますが,これは Kanonenfutter (cannon fodder) の類語なんですよね.

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