2000年代前半から溜めに溜めていた展示やなんやかんやのフライヤーの整理に、最近手をつけはじめました。
自分が行った展示はけっこう覚えているものです。
フライヤーの量からすると、わたしはヤン・シュヴァンクマイエルの展示には欠かさずと言っていいほどさかんに出かけていたようです。ここ数年は開催されていない気がするけれど、それは彼がもうアニメや映画からは引退すると宣言してしまったからでしょうか。
2009年にはチェコに行き、シュヴァンクマイエルのアトリエも訪ねたのですが、あいにくその日は開いていませんでした。写真はアトリエの外壁に手をつきうなだれているわたし。
下から見上げたアトリエの窓にはシュヴァンクマイエル作と思われる歩く水差しが……(二枚目)
泉屋博古館東京のリニューアルオープン記念展Ⅳ 「不変/普遍の造形」へ行きました。
わたしはこういう、動物を表現したわけじゃないけど歩けそうな昔の器がすきなんだ……
入口には、フライヤーデザインにも使われている、みみずくを模した青銅器(鴟鴞尊/しきょうそん)のレプリカが、フェイラーの苺柄ハンカチをマントに仕立てて鎮座していました。お似合い。
ところで、「泉屋」は住友の昔の屋号であり、住友は銅精錬や細工から財を成したってご存知でしたか。わたしは今日ミュージアムショップにあった「住友の歴史」って本を立ち読みして知り、へぇーって言いました。
だから青銅器集めてんのかな……?
福地製薬株式会社 オルテクサー口腔軟膏 より
これは口内炎にたいへん効くありがたーい軟膏で、長いこと愛用しているのですが、添付文書のこのテクイラ(テクニカルイラストレーションの略)を見つけて初めて、塗り方の正しい手順を読みました。いままで③の手順はすっとばしていました。
クリロン化成 BOS 生ゴミが臭わない袋 より
テクニカルイラストレーションを描くときには、遊び心をなるべく排除し、わかりやすい図解をしようと心がけるのだろうと想像しますが、そんななかでも滲み出るイラストレーターの個性のようなもの、これも鑑賞ポイントとなりますね。今回はうんちくんのお顔、これです。
ハウス食品 ジャワカレー より
手順コマ漫画系。見どころはルウを割り入れる場面。火を止めてから入れようね。
ルウはいつの頃からか、方形から円グラフ形になっている。
方形の一辺と円の直径が同じであれば、円のほうが面積は狭くなるわけで、もしかしたらカレールウも様々な食品と同じように、箱は変わらず容量が減っているのかもしれない。