北欧は地震が非常に少ない安定した岩盤地盤で、おそらくフィンランドとノルウェーは共通した地質だろうと思います。
地盤がプレートごとぐわんぐわんと揺れ動いているような日本とは、前提条件が大きく違うと思っています。
ジェンダー平等で言うと、知人女性もめちゃくちゃタフで、ノルウェーに視察に行った時に、合計千キロ近く車で移動したのだけれど(鉄道の通らない、とんでもなく不便な山岳地帯の放牧地の放射能汚染対策を勉強しにいくというめちゃくちゃマニアックな視察だったため)、知人女性が一人で道中、ずっと運転し続けたという、超強行軍でした。
よく知られているように労働条件はきちんと整備されているので、数日間の視察に同行した分、休暇はそのあとしっかり出るらしいですが、日本では、役所の課長クラスの人が自分で外国のゲストを一千キロ運転して案内するって絶対ないな、と思いながら、見学していました。
正直、こういうニュース、なにが「衝撃」なのかさっぱりわかりません。
ここ数年の国民の生活レベルの急速な悪化と社会の貧困化のほうが余程衝撃でしょう。
国全体が釣瓶落としで落ちていっている時に、おじさんたちのおらが権力おらが利権を奪い合う争いのどこが衝撃なのか、少し冷水でも頭から被ってみたらいかがかと思います。
菅氏の「退陣要求」に衝撃 「岸田降ろし」につながるかは見通せず
https://www.asahi.com/articles/ASS6S3GYJS6SUTFK00FM.html
こういうのに衝撃を受ける人たちは、スーパーで買い物をしたこともないし、高齢者たちが日増しに惣菜コーナーの前で、値段を吟味している数と時間が増えていっていること、そのなかに若い労働人口世代も増えていいっていることに気づきもしていないのでしょう。
話を元に戻すと、やがて起こるとわかっていてもなにもしないで、為政者たちがばらまきやらメディア戦略やら利権確保ばかりに明け暮れて、誰も彼も自分のことばかり、かたやメディアも国民も一緒になってアベノミクスだ、黒田バズーカだと浮かれた結果、国ごと転落していく日本と、先手先手を打って備えていくノルウェーと、違いが出ているなぁ、と思ったニュースでした。