なにやら、1週間経っても蓮舫への誹謗中傷(批判ではなく)が収まらないらしい。
これはこの所公的な場では「抑圧」されてきた「ミソジニー」の圧縮された爆発、それに実は政府自民党の崩壊寸前の脆弱性の不安のあらわれだろう。
よってたかって、共産との同盟が敗因と囃し立てるが、来る衆院選東京23区では共産党との協力がなければ、立民は「通り様がない」。
ちょうど、国民民主側とリベラル左派が分裂するいい機会なのではないか?今の野田のイメージを引きずっていては、勝てるものも勝てなくなる。
野田に近い所から出発した蓮舫氏にとってはちょうど政治家としていい機会のように思う。野田を切り捨て、今のバッシングを正面からねじ伏せた時、単なる「リベラル」の曖昧な象徴から、「リベラル左派」を結集する政治家へと信用は高まるだろう。
政治家の信用とはそういうもので、「おかしい」とみんなが思っても「いえない」ことを主張し、たとえ石が降り注いでも、信念を貫いた時、獲得できる性質のもの。
要するにヘーゲルが言ったように「炎の上を歩いたことがないものは永遠に炎の祝福を受けることはない」のである。
蓮舫さんが記者会見で戸籍謄本を見せた時の、あの一連の悍ましい事件から、立憲には心あるマトモな議員がいるのは間違いないが、差別とか人権とかそういうものを重要なものとして扱う事が出来ない人物が多い事は明確になっている。
それが最終的な段階なのかあるいはもっと早い段階なのかは分からないが、いずれにせよ守り切る姿勢は見せない。それでも「まだマシ」なのかもしれないが。
これは多数のリベラルを自認する市民が、最終的には差別的な人物を許容する姿勢を取り続けている事も大きいのではないだろうかとは思う。
選挙の候補者選定において、差別主義や歴史修正主義を棚に上げて、そこに鈴をつける事も無く、「共闘が必要だから」「知名度があるかあら」「勝てそうだから」「ほかは良さげ」「それよりも重要な事がある」かのように判断するだろう。
どちらが卵でどちらが鶏なのかは分からないが。
ここは毅然とした姿勢をと思う事は多々あるが、それを期待出来るかどうかと言えば、どうなんだろうかという思いはある。
モナカグランプリ
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