感想 『ラ・ボエーム』 井上道義 指揮
指揮者の引退前最後のオペラということで、池袋の東京芸術劇場に見に行った。
七月王政下の若く貧しい芸術家達と、彼らに愛された女達の話。
自立が難しい女性が感染症で亡くなるのがつらくて、物語の歴史的側面以外は自分は好きではない(プッチーニの改変前の話は、女はもっと図太く生きている模様)オペラの登場人物の中では、自分は哲学者のコッリーネが好き。四幕の歌は、葬送曲の代わりか。
音楽と歌は素晴らしかった。キラキラした恋愛と、昔のパリのクリスマスのにぎわい、若者達のわちゃわちゃ。各幕で出てくる、ボヘミアン達のテーマのような旋律は耳に残る。
井上氏は、登場時など体調がつらそうに見えたが、上演中の優美で軽やかな指揮は、ダンスする指揮者だった。
黒子のようなダンサーが出てきたり、クラウンのような格好のパルピニョールの演出は独特だが、少年時代はバレエダンサーで、ずっとステージに立って来た指揮者ならでは。
3階席の正面だったが、舞台全体も、オーケストラピットもよく見えたのは良かった。
鶴は機織りしていた。
白鳥、江戸時代だと食べられているが、日本に昔から飛来していたかといえば、ヤマトタケルの伝説があった。白い鳥がスワンかはわからないが。
トリクグラズというのは初めて知った。鳥居の近くにあるけれど、唐土の鳥とか、稲穂を食べてしまう鳥を防いでいるのかな。
https://blog.goo.ne.jp/hearts-ease_2005/e/828790812bf46e09e4f78f3539370b4e
鷺娘はあるけど鶴娘はない。白鳥娘もない。
歌舞伎は興味がないけれど、柳雛諸鳥囀、他にも鳥は出てきたのだろうか。千鳥は出てきたようだ。
https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000089868&page=ref_view
感想 中山敦支『スーサイドガール』
それってまどマギですよね?ブラック★ロックシューターとか約20年前の…と思うけど、作者の好きをいっぱいに詰め込んでキラキラさせている。鬱展開をぶっ飛ばしている。アラフォー向けでもある。
絵もストーリーもしっかりしていて、アクションもかっこよく、ギャグも毒もあり漫画として面白い。10巻一気読みしてしまった。ラストは結局どうなったのか?
10代女性アイドルやキャラを愛好する成人男性には不安感があるが、そこへの客観的な表現もある。
(自分も10代の頃に見知らぬ成人男性から性的被害を受けたり、成人男子に誘われて生活困難になる未成年女性の現場にいたので警戒する)
現代日本の男性は、男性のままでは自らを救えず、架空の元気美少女に変身しないといけないのか?
対比させたい漫画として、ずいの, ザシマ『セルフポートレイト』がある。主人公は変身するが、魔法ではない友情?や暴力?で鬱環境を転換する。自殺はなかったことにできない。
個人的には、自殺を減らすには、人権教育、賃上げ、格差社会の是正、まともな政治家、やり直しのきく社会が必要だと思う。ついてこれない奴隷は見捨てるみたいな根性、負け戦すぎる。
ソフトウェアの設定 (configuration) のアイコンのことを歯車マークと呼ぶけど、もしかしてバルブ (Valve) なのではないか?
2025年のカレンダーを買った。
ヤマケイの日本花紀行。天然のお花畑と周辺の自然。北海道と長野率が高い。エゾエンゴサクとか美しすぎるので仕方ない。
https://www.yamakei.co.jp/calendar/2824862020.html
『黒巫鏡談』の作者、『せんめつマトリョーシカ』の人か。バイオレンスとユーモアと絵に味わいがある。
シャイニングプリンス、番組のイラストが古代ギリシア風なのが面白い。英国の人が翻訳するとそうなるのか。常に光背があるゲンジ。
ウェイリー版“源氏物語” (1)翻訳という魔法 - 100分de名著 - NHK
https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/ZGR5W265Y5/
ミーノのコラボビールを飲んだけど、肝心のミーノを買うのを忘れてしまった。実は食べたことがない。
IPAなので後味が少し苦いが、はなやかな香りでおいしい。
漫画、SF、動植物などが好き