感想 中山敦支『スーサイドガール』
それってまどマギですよね?ブラック★ロックシューターとか約20年前の…と思うけど、作者の好きをいっぱいに詰め込んでキラキラさせている。鬱展開をぶっ飛ばしている。アラフォー向けでもある。
絵もストーリーもしっかりしていて、アクションもかっこよく、ギャグも毒もあり漫画として面白い。10巻一気読みしてしまった。ラストは結局どうなったのか?
10代女性アイドルやキャラを愛好する成人男性には不安感があるが、そこへの客観的な表現もある。
(自分も10代の頃に見知らぬ成人男性から性的被害を受けたり、成人男子に誘われて生活困難になる未成年女性の現場にいたので警戒する)
現代日本の男性は、男性のままでは自らを救えず、架空の元気美少女に変身しないといけないのか?
対比させたい漫画として、ずいの, ザシマ『セルフポートレイト』がある。主人公は変身するが、魔法ではない友情?や暴力?で鬱環境を転換する。自殺はなかったことにできない。
個人的には、自殺を減らすには、人権教育、賃上げ、格差社会の是正、まともな政治家、やり直しのきく社会が必要だと思う。ついてこれない奴隷は見捨てるみたいな根性、負け戦すぎる。