マストドンで紹介されていた「ミモザの告白」早速読んで、三巻まで読んでしまった。突然幼馴染の美少年が女子として登校してくるようになって、あからさまに差別的なことを言う人、嘲笑する人からその子を守りたい、そして自分の中にも差別意識があるんじゃと悩むシスヘテロ男子の主人公・・カムして、移行した後の話も続くのが良い・・
Twitterで見るような差別的なことをいう友達も出てきて、主人公や他の友達との関わりの中で徐々に自分の差別意識と向き合って解けていく。
トランス女子の汐が可愛い服着たり、水族館に行ったりするのも楽しそうで良い。
喧嘩や行き違いもあるけれど・・みんなが高校生らしくファミレス行ったり文化祭したりしてるだけでニコニコしてしまう。
女王蜂のMV、今回も良かった。アヴちゃんはギャルギャルしてるし、毎回休んでるドラムのルリちゃんのために空けられたドラムがちゃんと写っているのが嬉しい。
クリスマスもう過ぎてしまったけど、クリスマスの描写があって好きなのは「プレシャス」っていう映画だな。
「家族」とか「恋人」が現れて守ってくれて成長する感動モノじゃなくて、むしろ家族(ネグレクトする母親、レイプして妊娠させる父親)の外の教育を通して周りの友達や先生を信頼できるようになって、肉親から自立するという話で、教育や福祉ってその生育環境に関わらず人を守って生きやすくしてくれるものであるべきだよね・・と思う。
信用できる先生もレズビアンで恋人と幸せに暮らしていて、そこでクリスマスに匿ってもらった主人公が「同性愛者に偏見があったけれどそんなの関係ない。この人たちの賢い会話をお腹の子どもに聞かせてあげたい」と思う描写があって、いつもそこで泣けてしまう。(他のシーンでも泣けてしまうけど)
Twitterはいいねやおすすめで拡散されて、自分が想定しない範囲まで拡散されてレスポンスがもらえるのはいいことなんだけれど、そのバズる感覚って中毒性がすごく高くて、自分の考えをただ伝えたいというよりバズるが目的になってしまって、徐々に過激に、攻撃性が高くなっていくのはあると思う。(アンチでもレスポンスがあればアドレナリンやらドーパミンは出るだろう)
私はそれが怖くなってしまった。
妹の2歳の子どもは多分HSCで場面緘黙があって、私もHSPで場面緘黙があって中学まではごく限られた人としか話さず、それ以降もかなり努力して他人と話している。妹は場面緘黙を相談できるクリニックに行くか悩んでいる。私だったら、小さい頃から家族にも家族以外の人にも気にかけてもらえて、場面緘黙になっても自分を悪く思わなくてもいいというメッセージがもらえていたら良かったのに、と思うから、行った方がいいと感じる。私が精神科にかかっていても、精神科受診のハードルも高いようだ。妹は1歳の時に環境をいっぺんに変えてしまったことがよくなかったんじゃないかと自分を責めていて、涙ぐんで、クリスマスにこんな話するもんじゃないね、と言ったけれど、私はクリスマスの日にこそ、子どものためにこういう話ができて良かったと思う。少なくとも私から見たら、妹は自分なりの精一杯で子どもと向き合っていて間違いなくいい親だ。クリニックに行って、子どもも妹も安心できるようになるといいなと思う。
シス女。トランス男性の彼氏がいます。性事情や生きづらさについて発信しています。
(前のアカウントで上手く使えなかったので作成しなおしました。)
I’m Pon. I’m a Japanese cisgender woman. I have a transman partner. I’m interested in LGBTQ+ and mental health. I’m studying English.