マテリアルガール、1-3に入ったところ。
特に新しく知ることはないけどよく整理されてまとまってると思う。
1-1ボーヴォワールの話、1-2ジョンマネーの話

1-5 ジョグジャカルタ原則。同性愛のコンバージョンセラピーが禁止されているように、性自認も尊重しなければならないとされてしまった

1-6に進んでいます。
被抑圧者は、抑圧側の規範に従うため、被抑圧者と抑圧者ふたつの視点を持つが、抑圧者は一つの視点しか持ち得ない。
これほんとにそうだよな。

間違えた、ジョグジャカルタ原則が1-6
1-7はTERFという言葉の誕生

あんまり意味のない感想ツリーを繋げてるけど、メモ公開しながらじゃないと英語の本読むモチベが保てないのでごめんね。

1-8 増え続けるアイデンティティ

デミフルイド/デミフラックスってなんだ。
半分が固定され、半分が流動的なアイデンティティらしい。
ジェンダーwikiだと「私は以前はジェンダーフルイドだと自認していましたが、私はフルイドフラックスかもしれないと思っています」とか言い合っている。
旗もある。
gender.fandom.com/wiki/Demiflu

タビストックの話も出てきた。

>Between 2009 and 2019 the number of male children treated at the NHS Tavistock Gender Identity Development Service (GIDS) rose by 1,460 per cent from 40 to 624, and the number of female children by 5,337 per cent from 32 to 1740.

やっぱり(身体的に)女の子のGID増加が甚だしいんだな


次、 「ジェンダー」という言葉がどういう意味で使われているのかという分析。


ジェンダーという言葉の4つの意味

1.性別を(sex)を丁寧に言った言葉
2.「男らしさ」「女らしさ」に対する社会的な固定概念、規範
3.男性性と女性性を分ける言葉、男性性という社会的役割を投影された人と、女性性という社会的役割を投影された人という2組の人間の区分
4.性自認のこと

英語が危ういのに単語のニュアンスみたいな話なので難しい。

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ようやく1章読み終わった。
話の構成がロジカルなのでわかりやすいけど、とにかく単語が難しい。

やっぱりイギリスの流れを見ても2000年代初頭に第二波と第三波の覇権闘争の潮目があったのでは

第2章、Sex(性別)とは何か。
結構しっかりページを割いてる。分析哲学の人、こういう定義をめちゃくちゃしっかりやるよな。

2-1 遺伝子

人間はクマノミではない😡という話。

生物学の話。染色体によって卵子がどう分岐するのか?みたいな。多分これ日本語で読んでも難しい話なのでなんとなくで進みます。

2-3クラスターアカウント
同一種は「本質的な」共通した特徴があると信じられてきたが、突然変異やランダムドリフトなどによって同一種の中でも大きく異なることがある。
例えばシマのない虎もいる。

…というところまで読んだ

でもシマがない虎もやっぱり虎だし、人間の男女もそう。
全く同じではなく、幅はあるが、重要で十分な共通点がある。

ここらへんの話前Erinさんもしてた気がするな。

では男女の定義とは何か
3つの仮説

・大抵他人の染色体や生殖器を確認するわけではない。
外見は手がかりとなりうるがそれで性別が決定されるわけではない。(結婚指輪をしてれば結婚していることが推測できるが、独身の人が薬指に指輪を嵌めたからといって結婚していることにはならない)
・一部の人々は性的発達の違いがある
DSDsの例、ファウストスターリングの3つの性に対する批判

キャスリーンはDSDsに関しては原則的にY染色体を持っていれば男、持っていなければ女だけど、(本来の意味で)医師に割り当てられた性別や本人の自認を考慮される必要があるというスタンス(だと思う。DSDsのところ難しいので自信がない)

今ある性別の定義の仮説の論証3つ目
・バトラーによる性別は社会的に構築されたものであるという説について

ストックあんまり辛辣なタイプではないけど、「バトラーはある種の人々にとっては哲学界のハリーポッター」とか嫌味のセンスがイギリス。

次、男女という区別は18世紀に西洋により「発見」された、それ以前には1つの性しかなかったというトーマスラカーの説に対する批判

次、第二波フェミニズムが主張してきたように、男女を二元論で語ることは女性らしさ男性らしさを固定するような本質主義的なものではない。

ほんとイギリスでも日本でも同じ話がされているのよ。

人工心臓や皮膚移植など、ドナハラウェイは「サイボーグ宣言」でこれから人工物と天然のものとの区別はどんどんなくなっていくと主張したが、ホルモン投与で出現した、あるいはシリコンで作ったトランス女性の胸は女性と同じ機能を持つのだろうか?
性適合手術で形成された性器は精神的な意味で「健康」を与えるかもしれないが、それは内因性のものとは違う。

なんかちょっと前にトランスヒューマニズムがどうって話が流れてきてたけど、ここらへんがそこに繋がるんかな。

第3章 何故性別が問題なのか
具体的に4つの例を挙げる。
・性別が薬にもたらす違いについて

ここまででやっと25%だよ!いつ読み終わるのだろうか。ちみちみやります。

女児は男児よりも
神経管欠損症、脊柱側弯、先天性股関節脱臼になりやすい
男児は女児よりも
喘息、自閉症、どもり、幽門狭窄症になりやすい傾向がある

成長後は女性の方が多発性硬化症が多く、しかし男性の方が病気の進行が早い。
男性の方が心疾患が多いが閉経後は女性が増える。

男の方が血友病、統合失調症、パーキンソン病、色覚異常が多く、
女の方が自己免疫疾患、偏頭痛、骨粗鬆症、多汗症、うつ、摂食障害、アルツハイマーが多い。

女の痛みは男に軽んじられる。薬は男女で効き方が違うものがある。この時言う性別は決して性自認や社会規範ではない。
で、「存在しない女たち」が参照されてる。

だいぶ間が空いてしまってなに書いてあったか忘れてしまう。

2017あたりから、‘non-prostate owners’(前立腺を持っていない人)‘menstruators’(月経のある人)などという言葉が使われだす。
「女性」や「女性の体」という言葉は一部の人にとってあまりにも侮蔑的で非人間化されているという理由で。

月経のある人とか前立腺を持っていない人、子宮頚を持つ人というジェンダーインクルーシブな言葉はコミュニケーションをややこしくし、医療においてのリスクを生む。女性を枠から追い出している。より馴染みがありわかりやすいfemale やwomanという言葉がある。
社会と繋がりを持たない下層階級の人々を軽視することは今のトランスアクティビズムに珍しいことではない。

男性と女性には身体的なパフォーマンスに大きく差があり、それはアンフェアではなく(シニア、ジュニアや体重でカテゴリーを分けるスポーツもある)ルッキズムでもない。トランスの子供達へのエンパワメントという時、女の子へのエンパワメントは忘れ去られてる。

次、性別による性的指向について

ヘテロセクシャルとホモセクシャルの2つである。ホモセクシャルはさらにゲイ、レズビアンと分かれて呼ばれる。レズビアンは‘faggots’, ‘dykes’など比較的ネガティブに呼ばれることもある。
性的指向は意識的に変えられるものではない。コンバージョンセラピーは今では否定されている。
しかしこの性的指向の概念はトランス活動家によって、性別ではなく性自認によるものと変えられた。レズビアンは今女性のジェンダーアイデンティティを持つ人に惹かれる女性のジェンダーアイデンティティを持つ人と理解されている。身体的な性別は性的指向に関係がないとされる。

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あ、マテリアルガールの英語は知人のイギリス人が「私にとっても難しい」というくらいの本なので、細かいニュアンスは「誤訳上等!」くらいの気持ちでいいんじゃないんでしょうか?(ちな、僕も二回読んで理解したくらいです)

母国語の方でも難しいんだ😓
辞書引きながらなのですが、kindleにデフォルトで入ってる辞書には入ってない単語とか出てきます…
ぼんやり把握できれば無問題くらいの心持ちで頑張ります

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