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ノマキのルスハンのお題は『ありがとう・見つからぬよう・ひとりぼっちは寂しいもんな・デジタル処理不能・告白?いや、独り言』です


shindanmaker.com/35731

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ルスハン 1.奇蹟 

「奇蹟って言うのは、そう何度も起こるものじゃない。だから奇蹟って言うんだろ」
通りすがりに聞こえてきたのは、救世主の声だった。奇蹟の余韻に沸く船内で、けれどもそれはアイツらしくない静かな声だった。いつもの煽り声じゃなく、そんな声も出すんだなと思っていたら、案の定相手はコヨーテで。「お前がそう言うなら、いいけどな」 そう言って溜息を吐く。
そんな声も出すと言えば、甲板で手を握り合った時のハングは見たことのない顔をしていた。
盗み聞きは趣味じゃない。かと言って、シャワーを浴びたいと言う目的も遂げずに回れ右で帰るのも変だ。ちょっと迷ってから、 「あー、込み入った話か?俺もシャワー浴びたいんだが」 と声を掛けて中に入った。脱衣所で中途半端にタオルを被ったまま、二人は話し込んでいたようで。同時に気まずそうな顔を向ける。 その顔で何となく察する。俺の話をしていたんだと。しかも良くない話だ。 「そんな顔すんなよ。何も聞いてない。ボソボソ声がしたから、声掛けて入った方がいいかなと思っただけで」 軽く片手を振って続けろよと示したが、彼らは再び軽く顔を見合わせ、着替えの続きに戻る。なんとなく面白くない。 ロッカーに脱ぎ終えた服と持ってきたを突っ込んでから、仲良く揃って出ようとする彼らの背に声を掛ける。→

トッ腐ガン ルスハンAU 

俺は一体何をしていたんだろう。一体、何を…泣きたくなってきやがる……。
「アタシさ。あの教官の…ハングマンの着艦。生で見たことあんだよね」
機体置き場の地面に体育座りして丸まってる俺に構わずフェニックスはいつもの調子で話しかけて来た。少しは空気読めよ。放っておいてくれオーラ100%だろうが…。
俺は両手で頭を抱えた。けれども彼女は俺の隣で胡座を掻いて「超〜〜〜キレーでさ。正直、あの笑い方がかなりキショいと思ってんだけど。でもホント、アレは美しかった。流石にあそこまでエレガントには一生かけてもならないかもしんない」と続けた。
「ところでアンタ、あの人と何があったの?」
彼女は機体の腹に手をかけて俺の顔を覗き込んでくる。彼女の方が年下だが、まるで立場はしっかり姉さんと手のかかる弟の構図だ。正直、誰にも言うつもりはなかった。なのに俺の唇は勝手に動いた。
「願書を捨てられたんだ」
「ハァ?なんで?」
そう。ずっときっと、誰かにそう言って欲しかった。俺が言わなくても事情を知っているはずのアイスおじさん、それを聞いてるはずのスライダーおじさん。俺を愛してくれる沢山の人達。でも彼らはこうやって一緒に怒ってはくれなかった。
ミンチは俺の大切な人を全て根こそぎ連れていく。勿論ミンチ自身も、だ。

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トッ腐ガン ルスハンAU 

硬質な顔つきで、ただ無言で俺を見つめた。『美人が怒って黙ると怖い』と過って、これはあのクソの言だったなと胸中で打ち消す。
「…聞かなかったことにしてやる。行け」
「はい、サー」
くるりと踵を返して俺は自分の機体に再び足を運ぶ。こんな優秀な連中の中で特殊訓練だなんて、実力を磨くチャンスだと俺は思っていた。ついさっきまでのことだ。そこに嘘はない。
ただ、今は猛烈にムカついていて何も考えられない。本当に何も。
何も考えてねぇので、ギッタンギッタンにしてやりたいと思っていた男に散々コケにされて今日の訓練が終わる。
罰の腕立てをカウントする男の発音が妙に甘ったるくて気色悪い。マブくねぇ。ひたすらムカつく。
「もう終わりだ、ルースター」
頭上で何か言う男を無視して腕立てを続けていると、やがて苦笑と溜息を零して男は立ち去った。
腕立てをやめたくないのはあの男がウザいからじゃない。単に許せなかった。自分を。
この数年間。俺なりに全力を尽くしたつもりだった。あんなクソ野郎よりもずっと素晴らしいアヴィエーターになるのだと。けれども今わかることは、俺はあのミンチの足元にも及ばないという事実だけ。
…薄々、そんな気がしていた。だからきっと、ずっと何処かで、俺は出来損ないだという気分が抜けなかったんだ。→

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トッ腐ガン ルスハンAU 

「なんのお話か分かりかねます。もう行っても?」
聞き終わらぬ内に、タハ、と彼は顔を伏せて嗤い、己の首に右手を掛けてから顔を上げた。顔を傾けニヤニヤ笑い。煽ってくんじゃねぇよ。犯すぞ?
「あの人、ああ見えて挨拶の時からかなり堪えてるぞ。お前も、もういい大人だろ?絶交だなんて…」
何かを考える前に手が伸びた。彼の胸倉に。
「え、ちょっ?」
随分遠くからフェニックスの引き攣った声が聞こえて、パッと掴み込んだサービスカーキを解放する。
なんだ?と周囲が振り返ってこちらを見やる気配。『マブい教官』とやらは『なんでもねぇよ』と言いたげにシッシッと手を振ってみせる。
「すぐカッとなるとこは親父にそっくりだな?」
顔を伏せたまま、彼の余裕は崩れない。
「…何年ですか?」
「…?」
「あの人と知り合って、何年ですか?サー?」
「4年、5年ってとこか?それが…」
「俺はね、センセイ。あの人が二十代の頃からずっと知ってる。でもセンセイには負けますよね?セックスしてないから?」
完全に不敬だ。懲罰対象ど真ん中。けれどに彼は不快を顕す以前に一瞬で耳まで真っ赤になった。ふ、と知らず俺の口の端から笑いが溢れる。
「なんだよ、アンタの片恋か?」
俺の言に我に返ったらしい。今度はサッと顔を白くして→

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トッ腐ガン ルスハンAU 

二人は知り合いなのだろうと窺える。…寝てるかもなと思った。なんてったって、あのミンチ野郎は片っ端から寝るからな…。しかも顔面が良い相手なら男も女もお構いなしだ。きっとそう。
特別な任務とやらに、浮かれてた心は氷点下に一気に冷え込んだ。いやもしかしたら逆なのかもしれない。烈火のごとく燃え盛るマグマみてぇに熱いのかも。
早速、お手並拝見としようと嗤うミンチに、隣のマブはサングラスを下ろして楊枝を咥える。カッコつけてるニヤリ笑いは、マブだかなんだか知らねぇが、確かにミンチ野郎の隣にしっくりとハマり込んでいた。
フライトスーツに着替えを済ませ、機体に移動すべく事務的に足を運んでいると背後から声をかけられる。
「大尉…大尉!ブラッドショー大尉!」
シカトしようと思っていたのに反射的に足が止まっちまって、仕方なく振り返る。階級章は少佐。サービスカーキ越しでもわかる完璧に鍛えられた身体。もう飛べねぇのにアンタは何を必死になって鍛えてるんだ?健康維持?それとも、魅惑のボディにメンテナンスか何か?
「何か御用ですか、サー?」
サングラスを上げず、憮然と儀礼を尽くす。サングラスを掛けたまま彼はニンマリと笑んで言った。
「話には聞いてたが、小学生並みだな?ルースター?」

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トッ腐ガン ルスハンAU 

ハングが網膜剥離で空を降りてる。ルスは本編設定のまま。ハングはルスの5歳年上。

「マブい教官がいる」
なんて親父と同世代の男どもしか使わねぇような表現で評される教官がいることは知っていた。なんでもスゲェ実力で、敵機撃墜の経験もあるんだとか、しつこく発艦許可を要請して仲間を救った事もあるんだとか。でも目がダメになって空を降りたんだとか。俺はてっきり女性だと思い込んでいた。
訳のわからねぇ招集のされ方で、でも派手な任務なんだろうなって想像はついてたから、らしくもなく俺は高揚した気分だった。海軍のアヴィエーターの思いつく限りのトップクラスをかき集め、「特殊任務のために特別な訓練」をすると聞いていたが、一体誰が教官を?ってのはフェニックスじゃなくたって、困惑と期待を隠せなくもなるってもんだったから。
それでウォーロックの雰囲気たっぷりの紹介の後、登場したのは、脳内でとっくにミンチにして無かったことになっていた元養父。それから…。
「例のマブ…って、アレか…」
誰ぞが噂のフレーズを呟いたのを耳が拾う。確かにマブかった。やけに得意気な顔で、肉塊になっているはずの男が分厚いマニュアルを捨て、それを伏せ目で笑んで受け流すマブい男。その顔つきに、この任務で合流する以前から→

トッ腐ガン ルスハン R18 

親父は早くに逝っちまったし、母さんとも思春期には死別してるから、パッとそれだけ聞くと多分俺は「不幸な子供」だろうと思う。でもそんな過去を知らない連中の方がよほど的確に俺のことを評価する。
例えばフェニックス。
養成学校で出会って数ヶ月、何がきっかけだったか割とよく話すようになって彼女が言った。「あんたってさー。わかりやすく甘やかされて育ちましたって感じ?」と。俺は一瞬呆気に取られ、思わず破顔した。そう、俺はデロデロに甘やかされて育った。愛情のシロップ漬けみたいな感じで。そして不死鳥のよく当たる当てずっぽうは続く。「そんでアイツは超厳しく躾けられましたって感じ」視線の先は、ピッと無駄に背筋を伸ばして飯を食うハング。
なるほどな。俺がシロップ漬けなら、お前はタバスコ・ファウンテンか?
気が合わないのは当然だ。
…違う。本当は知ってる。お前に腹が立つのは、生育環境の違いなんか関係ない。
空に向かう姿勢。熱っぽく語る航空工学。ドヤ顔のマウント。僚機を見捨ててでも勝つ合理主義。誰も追いつけない速さ。ムカつく誰かさんに似ているからだ。
甘えん坊の雄鶏君は、甘やかされた挙句にここぞと言う時に裏切りをくらって捻くれた。けど、それももう克服したと思ってたんだ。
お前が思い出させるまでは。

さわマルでお申し込みいただきました本たちは、無事に発送を終えております〜

ピクスクが重すぎて画像差し替えができないよーん!ってなってるので、もしかしたら開場時に床画像とか間に合ってないかもです。店舗の調整は終わってます〜

さわマル2410 R18 ルスハン 

さわマル様で頒布予定のものを一覧するページを作りました。
店舗ページのメンテナンスはこれからでござる。なんとかして大尉と刑事も間に合わないかなーと思っているけど、色々バタバタして無理そう。
pixiv.net/novel/show.php?id=23

腐滅。縁巌。R18。 

そのうちカニバが入ってしまうので、何でも許せる方向けです。

pixiv.net/novel/show.php?id=23

MP45 テパ新刊サンプル R18 

ツイスター●のタイラー受でMTxタイラーです(??)

サンプルはこちらから‼️
よろしくお願いします〜!

pixiv.net/novel/show.php?id=23

MP45 ルスハン他 

MP45のお品書きですー!どうぞよろしくお願いします。
ルハ、タイラー受、ルスアイ、マヴェハン、グマグ、ルマなどあります。
どうぞよろしくお願いします〜!

pixiv.net/novel/show.php?id=22

大尉と刑事ルハ(R18)更新しました! 

[R-18] アンラッキー露出と、セフレと鍵 | nomaki pixiv.net/novel/show.php?id=22

R18 ルスハンAU 

大尉と刑事さんの続編です〜!

[R-18] 当面の、最適解 | nomaki pixiv.net/novel/show.php?id=22

レカペ4にて拙サークルに注文してくださった方へ 

通頒処理は明日(火曜)の夜からになります。今しばらくお待ちください。

しごおわしてリンク繋ぎました!!テパ無配作品をお楽しみいただけます〜!!

ルスハンAU R18 

マシュマロなど頂けてめちゃくちゃ励まされております〜!
雄鶏吊男も続き楽しみにしてると書いてくださった方々ありがとうございます!あっちも続き書いてるのをそろそろ投下せねば…!

pixiv.net/novel/show.php?id=22

ルスハンAU R18 

連載更新されてます!グレ●さんにこういう役やって欲しい〜!最近流れてくる色っぽいワンショットやGIFの仕草色っぽぉーーい!という一心です…😂文字なので伝わらないかとは思いますが💦💦

pixiv.net/novel/show.php?id=22

ルハAU R18 

今回はRあります!!相変わらず意味不明な大尉さんですけどご容赦ください😂

pixiv.net/novel/show.php?id=22

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