さて、集英社オンラインのMastodon記事公開から24時間過ぎたかな。たくさんみてくれてありがとうございます。

ひところであればマストドンつまみ食い日記などがカバーしてくれていた内容ですが、もう報じてくれるメディアもないですよね。

今もWiredの翻訳記事などがあって、さすがに内容はしっかりしているんで、我々はこのへん読めばいいんですが……

検索すると2017年頃の記事ばかり、という問題は、現役の我々が書くしかないんですよね。

まあ今回は機会をいただきましたが、私もまたコツコツやっていきましょう。

そうそう、これは覚えておいて欲しいのですが、2017年の初期の記事、ものすごく有用なものが埋もれています。

日本で一気に広まった直後、有識者によって分析的に書かれた記事がいくつかありますが、いずれも鋭い指摘で、いまも色あせていません。

Mastodon会議の関連記事、Pixiv insideのPawoo関連記事など、貴重なリソースがたくさんあります。

既に参照できなくなってしまった記事で、いまでも指針にしているものも多数あります。

読めるウチに読んどいた方がいいですよ。

Fediverseは、単に爆発的にユーザーが増えるだけではその受け皿がなく、新たなサーバが増え、その中でユーザーが分散し、成長がバランスしていかないと、機能するのは難しいという面があります。

ある程度、巨大サーバが増えることにはなるでしょうが、中規模の独自性のあるサーバや、小規模で無理なくまわせるサーバが多数誕生するような状況が作れると理想です。

また、趣味や有志によるボランティア運営ベースのサーバだけでなく、税金で運営される公共サーバや、ビジネス利用の受け皿となる商用のサーバなど、さらに踏み込んだ運営形態のサーバを開拓していく必要があると思います。

これは、必ずしもMastodonで実現される必要はなく、それに適した新しいSNSを生み出した方がいいかもしれません。

記事中の『臨界点』というのは、これ本気で使っていける、機能するな、と多くの人が判断する段階への到達です。

いずれの場合についても、ここまでFediverseで経験を積んできた面々が何らかの形で関与していくことが望ましく、必要になると考えます。

私も何ができるか考えつつ、貢献できるよう努力したいと思います。

さて、補足です。

これまで経験しているように、ブームはすぐにひいて、アカウントを作った人の多くがすぐ来なくなる、ということも事実ですが、全員いなくなるわけはありません。

今回のイーロンマスク騒動は海外で大きく動き、国内はほとんど動きなしですので、日本にいると実感なしかと思いますが、

騒動前に概ね2万人ほどで推移していたmastodon.socialの週間アクティブユーザー数(WAU)が、かなり落ち着いて来ている先週時点でまだ3万6千人います。

ちなみにピーク時は6万人に達していました。

mastodon.onlineにも5千人ぐらい増えて維持しています。

まだもう少し落ち着いてくるかとは思いますが、恐らくかなりの人数が残るのではないかと思います。

また、Thunderbirdの公式アカウントがFediverseに開設されたり、EUが自ら運営するMastodonサーバ(EU Voice)・PeerTubeサーバ(EU Video)を開設するなどの動きもありました。

執筆依頼があり、集英社オンラインでMastodonについての記事を書きました。
shueisha.online/culture/18417

20〜30代がメインターゲットの、スマートフォンで情報収集している層を想定した媒体だそうです。

皆さんには物足りない内容で至らぬところもあるかと思いますが、お手柔らかにw

ざっくり、

・MastodonはTwitterの代替を目指して作られた

・Twitterの問題を踏まえて、分散の仕組みにした

・Twitterから移行しなきゃと思って選ぶのが別の商用SNSじゃしょうがないから、Fediverseにしとけ

・とはいえTwitterと同じものはここにはないからそれは承知しとけ。あとみんなで来ないと無理

といったことを書きました。

時事は枕なので適当ですが、まだイーロン・マスクさんに振り回されている状況には変わりがないですね……。

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