さて、補足です。
これまで経験しているように、ブームはすぐにひいて、アカウントを作った人の多くがすぐ来なくなる、ということも事実ですが、全員いなくなるわけはありません。
今回のイーロンマスク騒動は海外で大きく動き、国内はほとんど動きなしですので、日本にいると実感なしかと思いますが、
騒動前に概ね2万人ほどで推移していたmastodon.socialの週間アクティブユーザー数(WAU)が、かなり落ち着いて来ている先週時点でまだ3万6千人います。
ちなみにピーク時は6万人に達していました。
mastodon.onlineにも5千人ぐらい増えて維持しています。
まだもう少し落ち着いてくるかとは思いますが、恐らくかなりの人数が残るのではないかと思います。
また、Thunderbirdの公式アカウントがFediverseに開設されたり、EUが自ら運営するMastodonサーバ(EU Voice)・PeerTubeサーバ(EU Video)を開設するなどの動きもありました。
Fediverseは、単に爆発的にユーザーが増えるだけではその受け皿がなく、新たなサーバが増え、その中でユーザーが分散し、成長がバランスしていかないと、機能するのは難しいという面があります。
ある程度、巨大サーバが増えることにはなるでしょうが、中規模の独自性のあるサーバや、小規模で無理なくまわせるサーバが多数誕生するような状況が作れると理想です。
また、趣味や有志によるボランティア運営ベースのサーバだけでなく、税金で運営される公共サーバや、ビジネス利用の受け皿となる商用のサーバなど、さらに踏み込んだ運営形態のサーバを開拓していく必要があると思います。
これは、必ずしもMastodonで実現される必要はなく、それに適した新しいSNSを生み出した方がいいかもしれません。
記事中の『臨界点』というのは、これ本気で使っていける、機能するな、と多くの人が判断する段階への到達です。
いずれの場合についても、ここまでFediverseで経験を積んできた面々が何らかの形で関与していくことが望ましく、必要になると考えます。
私も何ができるか考えつつ、貢献できるよう努力したいと思います。