両親の期待を裏切るべき理由(TED: Desiree Akhavan) – Nobuyuki Kokai
デジレー・アカヴァン(Desiree Akhavan)さんは、好きな女性がいることをイラン移民の両親に告げたとき、反対するだろうと分かっていました。講演で、本当の自分を知ってもらうことは、大きなリスクを冒す価値があることを説明します。また、イラン社会の「タアーロフ」の表現や態度について、笑いが溢れる講演にもなっています。アカヴァンさんは、2014年映画「ハンパな私じゃダメかしら?(Appropriate Behavior)」や、2018年の映画「ミスエデュケーション」の監督・脚本・女優として知られています。
大西洋の南北循環が、気候変動によって早ければ2037年に停止? – Nobuyuki Kokai
大西洋の海水が表層で北上して深層で南下する「大西洋の南北循環(AMOC)」が、海水温の上昇と気候変動による塩分濃度の乱れによって、早ければ2037年にも停止する恐れがあるとの研究結果が新たに報告されました。この循環は、南半球の一部が極端に暑くなることを防ぐほか、北半球の一部が極端に寒くなることを防ぎつつ、海洋の生態系に命を維持するための栄養素を分配しています。気候変動によって突然訪れた氷河期に混乱する人々を描いた、2004年の米パニック映画「デイ・アフター・トゥモロー」が目に浮かびます。
バンクシーのヤギが象徴しているものは何か?(Goat / Banksy) – Nobuyuki Kokai
英国の覆面アーティスト「バンクシー(Banksy)」が発表した新作が話題を呼んでいます。8月5日、バンクシーは自身のものであることをSNS上で認めましたが、タイトルや注釈はなく、コメント欄でも多くの解釈がなされています。いまにも断崖絶壁から落ちそうな「ヤギ」が描かれていますが、ヤギが象徴しているものは何でしょうか? いま英国では反移民・反ムスリムの暴動が激化、ヤギは暴動の「スケープゴート」を表しているのでは・・・?。
バングラデシュのクオータ制度改革運動から政権崩壊へ – Nobuyuki Kokai
8月5日、バングラデシュのシェイク・ハシナ首相(76歳)が辞任しました。7月以降反政府デモが激化し、8月5日にはデモ参加者数千人が首都ダッカの首相公邸になだれ込み、治安部隊との衝突で50人超が死亡。これまでの死者数は少なくとも計350人に達しています。デモ隊は当初、公務員採用における優遇措置(クオータ制度)の撤廃を要求していましたが、その後ハシナ首相や閣僚の辞任を求めるなどエスカレートしました。ハシナ首相はデモ隊を「テロリスト」と表現していました。
加速する世界の核融合産業と日本の核融合ビジネスの現状 – Nobuyuki Kokai
Fusion Industry Association(FIA)が発行した最新版の「グローバル核融合産業2024」と「核融合産業サプライチェーン2024」があります。70%以上の企業が2030年代に商用化された核融合発電を目指しています。国際熱核融合実験炉(ITER)は、機器の製作と修理で2025年運転開始を9年延期して2034年とする案を検討しています。待ったなしの地球温暖化対策と、脱炭素社会の実現です。国内では3月29日にフュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)が設立されました。
史上最年少の五輪金メダリストは不明の少年(7歳から10歳)? – Nobuyuki Kokai
マージョリー・ゲストリング(Marjorie Gestring, 1922年11月18日 – 1992年4月)さんは米国の元女子飛込競技選手です。1936年ベルリン五輪大会の女子3m飛板飛込競技、13歳268日で金メダルを獲得して、史上最年少の五輪金メダリスト(公式記録)になりました。しかし、1900年パリ五輪大会のボート競技舵手つきペア種目で、オランダペアの舵手(Cox)を務めたフランス人の少年(7歳から10歳)が史上最年少の五輪金メダリストではないかとする説があります。
世界の平均気温が観測史上最高(17.16度)を記録(7月22日) – Nobuyuki Kokai
欧州連合(EU)の気象情報機関コペルニクス気候変動サービス(C3S)は、7月22日の気温が観測史上最高となったと発表しています。独ライプツィヒ大学の気候学者カルステン・ハウスタイン(Karsten Haustein)氏は、「世界平均気温の絶対値として最高記録を打ち立てたかもしれない」と述べ、過去数万年で気温が最も高かった可能性があると指摘しています。エルニーニョ現象の影響がない中で、最高記録が更新されたのは「注目に値する」と語っています。
独創的な 2024年パリ・オリンピックの開会式(ライブ中継) – Nobuyuki Kokai
2024年パリオリンピックの開会式は、7月26日午後7時30分(CEST)からセーヌ川などで行われます。式典はオリンピック憲章に基き行われ、エマニュエル・マクロン大統領が開会を宣言します。芸術監督はトーマス・ジョリー(Thomas Jolly)氏です。史上初めて主競技場以外で式典が行われる予定です。またオリンピック放送機構が130台のカメラと80のスクリーンで中継します。
カマラ・ハリス氏「Kamala is Brat」と「ココナッツ」でミーム化 – Nobuyuki Kokai
米バイデン大統領が次期大統領選から撤退を発表し、同時にハリス副大統領を支持したことを受けて、カマラ・ハリス氏がにわかに注目を集めています。自分の母親に「ココナッツの木から落ちてきたとでも?」と叱責されたと豪快に笑い、歌手のチャーリー・XCXのカマラこそBRAT(Kamala is Brat)発言や「ライムグリーン」の拡散で、ネット上で一気にミーム化しました。bratとは行儀の悪い子供(ガキ)を意味しますが、初の黒人女性、初のアジア系米国人として民主党大統領候補の最有力者に選ばれたこと、つまり彼女が体現する「新しさ」そのものがアイコン的、つまり「Kamala is Brat」なのかもしれません。
世界から絶賛、モンゴル選手団のユニフォーム(パリ五輪) – Nobuyuki Kokai
世界中のメディアとSNSで取り上げられ、絶賛されるモンゴル選手団のパリ五輪ユニフォームです。世界の有名ファッションブランドを押しのけて、ユニフォーム衣装デザインで金メダルを獲得しています。デザインしたのは2013年にウランバートル出身の姉妹で設立されたファッションブランド、ミシェル・アマゾンカ(Michel&Amazonka)です。「モンゴルの伝統と文化の本質」を「現代の光」で表現したクチュールやプレタポルテ(高級既製服)を制作しています。
権威主義国家の中で民主主義を築くには(TED: Tessza Udvarhelyi) – Nobuyuki Kokai
活動家テッサ・ウドヴァルヘイ(Tessza Udvarhelyi)はこう話します。「今日、ハンガリーは独裁と民主主義の中間にあります。これは一夜にして起こったわけではありません」。この熱のこもった講演を通してテッサは、どの国でも簡単に権威主義国家に近づき得ることを気付かせてくれます。そして集中と決意、想像力を通じて民主主義を生かし続けるための、実践的な教訓を伝えます。
史上最大のIT障害「2024年クラウドストライク事件」 – Nobuyuki Kokai
2024年7月19日、米国のサイバーセキュリティ企業クラウドストライク(CrowdStrike)が作成した、セキュリティ・ソフトウェアの不完全なアップデートにより、Windows10 および Windows11 を実行している無数のコンピューターと、仮想マシンがクラッシュしました。世界中の企業や政府が、IT(情報技術)史上最大と言われるの障害の影響を受けました。障害が発生した業界には、航空会社、空港、銀行、ホテル、病院、株式市場、放送などがあり、緊急電話(911)やWebsiteなどの政府サービスも影響を受けました。世界で悪名高いブルースクリーン(Blue Screen of Death, BSoD)が発生しました。
回収プラスチックで Coldplayの最新LPを製作(Coldplay X The Ocean Cleanup) – Nobuyuki Kokai
コールドプレイ(Coldplay)は、グラミー賞を7回受賞(39回ノミネート)しているロンドン出身のロックバンドで、世界の音楽シーンに大きな影響を与え続けています。コールドプレイとオーシャン・クリーンアップ(The Ocean Cleanup)が、初の共同制作製品として、バンドの新アルバム「ムーン・ミュージック」の限定ノートブック・エディションLPの発売を発表しました。このLP盤は、2023年にオーシャン・クリーンアップが世界で最も汚染された河川である、グアテマラのリオ・ラス・バカス(Río Las Vacas)での回収プラスチックを使用して製造されます。現在予約注文が可能で、配送は10月の予定です。
https://kokai.jp/回収プラスチックで-coldplayの最新lpを製作(coldplay-x-the-ocean-cleanup)/
長編児童文学「コタンの口笛」と成瀬巳喜男監督による映画化 – Nobuyuki Kokai
石森 延男(いしもり のぶお、1897年6月 – 1987年8月)氏は、札幌市出身の児童文学作家です。1957(昭和22)年、アイヌを主人公とした全2部の異例の長編「コタンの口笛」東都書房がベストセラーとなり、第1回未明文学賞、第5回産経児童出版文化賞を受賞しました。この「コタンの口笛」を原作として、1959年に成瀬巳喜男監督により同名で映画化されました。千歳川の畔にあるコタン(アイヌ集落)に暮らす貧しい姉弟は、アイヌだというだけで言われのない嫌がらせを受けます。逆境と闘いながら精一杯に生きてゆく姿を描いています。
中国関与の「APT40」へ対抗、日米豪など8カ国連携へ – Nobuyuki Kokai
APT40(Advanced Persistent Threat 40)は、米国、カナダ、欧州、中東、南シナ海地域、日韓など、さらに中国の一帯一路構想に含まれる地域のバイオメディカル、ロボット工学、海洋研究などの幅広い政府機関や企業、大学を標的にしています。オーストラリア主導の勧告である「APT40 Advisory」には、中国国家安全部に支援された悪意あるサイバー攻撃が詳述されており、その脅威に日本を含む8カ国で連携して対処するものです。
ウクライナのマフチフ、走り高跳び世界記録を37年ぶりに更新 – Nobuyuki Kokai
世界最高峰のダイヤモンドリーグ(Diamond League)・第8戦のパリ大会が7月7日に行われ、女子走高跳でヤロスラワ・マフチフ(Yaroslava Mahuchikh,ウクライナ)選手が2m10cmの世界新記録を樹立しました。これまでの世界記録は、1987年の世界選手権でステフカ・コスタディノヴァ(Stefka Kostadinova,ブルガリア)選手が跳んだ2m09cmで、実に37年ぶりに1cm塗り替えました。避難生活も経験したマフチフ選手、いつもウクライナの人々を喜ばせたいと思っているそうです。
短編アニメ NIght Bus(夜車):裏切りと贖罪の探求(Joe Hsieh) – Nobuyuki Kokai
台湾のジョー・ウェンミン・シェイ(Joe (Wen-Ming) Hsieh)監督の2D短編アニメ作品「Night Bus(夜車)」が全編公開(20分)されています。6人が乗った深夜バス、不当な告発と復讐、そして不幸な出来事によって、深い秘密を抱えた乗客の人生が崩壊していきます。映画のテーマは、暴力ではなく複雑な人間の感情と相互作用とシェイ監督は言います。
トランプ氏リード拡大、バイデン氏高齢不安。全米世論調査(NYT and WSJ) – Nobuyuki Kokai
7月3日、ニューヨーク・タイムズ(NYT)とウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が発表した全米の世論調査で、6月27日夜の大統領選討論会以降、トランプ前大統領がバイデン大統領に対してリードを拡大させたことが分かりました。WSJ調査でトランプ氏が6ポイント差でバイデン氏をリード、NYTと米シエナ大学による調査では、登録有権者の間でトランプ氏の支持率が49%と、バイデン氏(41%)を8ポイント上回っています。背景には、バイデン氏に対する高齢不安の高まりがあリます。
ナイスアンティーズの奇妙で素敵なアート(TED: Niceaunties) – Nobuyuki Kokai
アンティバース(Auntiverse)にようこそ。この場所はアーティストのナイスアンティーズ(Niceaunties)が、女性たちがお互いや家族を思いやる精神からインスピレーションを受けて作った「おばちゃん文化」に捧げるシュールな賛辞です。スシで飾った脚の生えた車やラーメンどんぶりのバスタブなど、ナイスアンティーズは生成AIと想像性が融合した楽しいビジュアルを提供し、畏敬の念を持って奇妙で活力に満ちた「おばちゃんの世界」を讃えます。
クロアチア新興EVメーカーの自動運転タクシー「ヴェルヌ」 – Nobuyuki Kokai
6月26日、リマック・アウトモビリ(Rimac Automobili)は自動運転車を用いた配車サービスであるヴェルヌ(Verne)を、クロアチアの首都ザグレブで発表しました。未来を予測した作品を残した小説家ジュール・ヴェルヌにちなんで名付けられたこのサービスは、先ず2026年にザグレブで、次いで英国のマンチェスターで開始予定です。ヴェルヌは欧州と中東の他の9都市とすでにサービス提供契約を結んでおり、さらに世界の30都市での展開に向けて交渉を進めています。SF作家ヴェルヌさんの夢が実現しそうです。
デジタルコンテンツ全般とクリエイティブに興味があります。