2023年のIMD世界人材ランキングは、2005年調査開始以来最低 – Nobuyuki Kokai
9月21日、スイスの国際経営開発研究所(IMD)は、主要64カ国・地域を対象にした2023年版のIMD世界人材ランキング(World Talent Ranking 2023)を発表しています。日本は昨年より2つ順位が下がって43位と、2005年の調査開始以来最低となっています。「語学力」や「上級管理職の国際経験」「外国人材に日本を魅力に感じてもらえているか」などに対する評価が低く、順位を押し下げています。さらに GDP比でみた教育投資の少なさなども順位を下げています。
史上最悪の王:レオポルド2世(ベルギー王)(TED-Ed: Georges Nzongola-Ntalaja) – Nobuyuki Kokai
1904年12月12日、ロントゥル村長(Chief Lontulu)は110本の小枝を調査委員会の前に並べました。1本1本の小枝は、レオポルド2世(ベルギー王)によるコンゴの恐怖政治で犠牲になった彼の村の住人(名士、男性、女性、子供たち)を表していました。彼の証言は、他の何百もの証言に加わり、史上最悪の残虐行為に終止符を打たせました。ジョルジュ・ンゾンゴラ=ンタラジャ(Georges Nzongola-Ntalaja)さんがレオポルド2世によるコンゴの占拠と略奪を解説します。
米国の火山で世界最大級のリチウム鉱床を発見(Thacker Pass Lithium Mine) – Nobuyuki Kokai
米ネバダ州とオレゴン州の州境にある火山跡、マクダーミット・カルデラ(McDermitt Caldera)にあるタッカー・パス(Thacker Pass)には、推定2,000万トンから4,000万トンの「世界最大規模」のリチウムが埋まっているという研究論文が発表されています。これまでの最大のリチウム鉱床は、ボリビアの観光名所でもあるウユニ塩原の約2,300万トンです(下記YouTube参照)。この鉱床発見は史上最大のリチウム埋蔵量となる可能性があります。
リビア洪水で東部デルナは4分の1が消失、死者5,000人超えか、1万人行方不明 – Nobuyuki Kokai
メディケーン・ダニエル(Storm Daniel)に伴う暴風雨によって2つのダムが決壊し、大規模な洪水により壊滅的な被害が出ているリビア東部では、これまでに数千人が死亡し、少なくとも1万人が行方不明となっています。現地テレビによると、東部の当局者は死者が5,000人を超えたと語っています。現地の病院幹部は、人口約12万5,000人の東部デルナ(Derna)の1地区で1,700人、別の地区で500人が死亡したと述べています。
ロシア人スパイ獲得に向け、私がCIAに連絡したのは「自分自身のため」編を公開 – Nobuyuki Kokai
米中央情報局(CIA)が、ロシア人スパイの獲得を積極的に進めており、その一環としてこのほどロシア政府職員を標的に「真実」を明かす大切さを訴えかける動画を公開しています。5月16日に公開した「私の決断」編に次ぐ第2弾「自分自身のため」編です。セットで、「CIAとの安全な連絡を確立する方法」を解説した動画があります。
2023年マラケシュ=サフィ地震、2012人死亡、旧市街の建物被害 – Nobuyuki Kokai
2023年9月8日深夜に、北アフリカのモロッコ中部を震源としたマグニチュード6.8の地震がマラケシュ=サフィ地域を襲いました。モロッコ内務省は少なくとも2,012人が死亡、2,059人が負傷したと発表しています。また、12世紀に遡る世界遺産であるマラケシュの旧市街のいくつかの建物が倒壊しています。
ウォルター・アイザックソンによる決定的評伝「イーロン・マスク」 – Nobuyuki Kokai
世界的ベストセラー「スティーブ・ジョブズ」評伝作家のウォルター・アイザックソン氏だからこそ描けたとしています。期待できる「イーロン・マスク」上下巻です。いま、世界で最も魅力的で、かつ、世界で最も論議の的となるイノベーターの赤裸々な等身大ストーリーとなっています。マスク氏のルールにとらわれないビジョナリーはどこから? 電気自動車、民間での宇宙開発、AIの時代に挑戦、さらに、Twitterを買収して彼はどこに向かうのか・・・。9月12日発売予定です。
FPVドローンレースでAI搭載ドローンがチャンピオンに勝利 – Nobuyuki Kokai
チューリッヒ大学のロボティクスと知覚グループが開発した自律型AI搭載ドローンのスイフト(Swift)は、人間が操縦するドローンとの直接対決に勝利する能力を持つことが明らかになりました。今回の知見は、移動ロボット工学と人工知能にとって画期的な成果であり、他のAI物理システム(自動運転車や航空機、ロボットなど)への「ハイブリッド学習」を用いたソリューションの適用を促すことになるかもしれません。この研究成果の論文がNatureに掲載されています。
クラゲの海洋支配を抑える一つの方法(TED: Mariela Pajuelo & Javier Antonio Quinones) – Nobuyuki Kokai
過去20年間で、クラゲは私たちの海を圧倒し始めています。このままでは、海全体がクラゲだらけになる未来がやってくるかもしれません。では、このゼラチン状の生物を抑える方法はあるのでしょうか? 海洋生物学者のマリエラ・パジェロ(Mariela Pajuelo)博士とハビエル・アントニオ・キノネス(Javier Antonio Quinones)博士が、クラゲの最も古い捕食者(クラゲの天敵)について考察します。
https://kokai.jp/クラゲの海洋支配を抑える一つの方法(ted-mariela-pajuelo-javier-antonio/
ビンファスト(VinFast)ナスダック上場 ベトナム製EVが世界を目指す。 – Nobuyuki Kokai
ビンファスト(VinFast)はベトナムの自動車およびバイクメーカーです。ベトナム初の億万長者ファム・ニャット・ブオン(Phạm Nhật Vượng)氏が設立したベットナム最大の財閥ビングループの自動車産業を担っています。2017年設立のビンファストの目標は東南アジアでトップになることで、2025年までに年間50万台の製造を計画しています。8月16日に米ナスダック市場に上場し、取引初日の終値で評価した時価総額は、独フォルクスワーゲン、米フォードなどの自動車大手を上回って話題になりましたが、29日には急反落しています。
おもしろい顔? 生き延びるために透明なガラスイカ(Glass squid) – Nobuyuki Kokai
ガラスイカ(Glass squid)は、体が透明であることに由来した呼び名です。10cm程度の小型種から、3mに達するダイオウホウズキイカまでさまざまです。僅かながら日光の届く場所で生活するもの(約60種)が多くて、体の大部分は超透明になっています。不透明な器官は「眼」と消化腺(肝臓)のみであり、さらに、器官の下にも発光器がついて影を打ち消しています。最近 MBARIやNOAAが撮影したクローズアップ動画では、カワイイ大きな眼の顔に見えてしまいます(^^)
国境の壁をモチーフとしたアート「LAND」(Nicholas Galanin) – Nobuyuki Kokai
ニコラス・ガラニン(Nicholas Galanin)さんは、米アラスカ州のシトカ出身で、先住民族トリンギットとアレウト族の複合領域アーティスト兼ミュージシャンです。ニューヨークのブルックリン橋公園(Brooklyn Bridge Park)にあるパフリックアートで、メキシコ国境に建設された高さ9メートルの「壁」に使用されたコールテン鋼で製作された「LAND」が人気になっています。作品タイトルは、英語とスペイン語で「In every language there is Land / En cada lengua hay una Tierra」です。
AIによるサイバーセキュリティ・チャレンジ(AIxCC / DARPA) – Nobuyuki Kokai
DARPAは、26年目となる世界最大級のコンピュータ・セキュリティ・イベント Black Hat USA 2023(8月5日〜10日)において、トップのコンピュータ科学者、AIの専門家、ソフトウェア開発者などに AI・サイバー・チャレンジ(AIxCC)への参加を呼びかけました。これは、AIとサイバー・セキュリティの統合によってイノベーションを推進することを目的とした2年間のコンテストです。新世代のサイバー・セキュリティ・ツール作成を目指します。
見えるか見えないかの悲しい二元論ではなく、多様なあり方を含む視覚障害(TED: Andrew Leland)
視力を失うことが「目が見えない」に変わる瞬間はいつだろうか? 作家、音楽制作・編集を手がけるアンドリュー・リーランド(Andrew Leland)さんが、徐々に視力が失われていくことで「目が見えないこと」の逆説的な真実が明らかになったと話します。そして、そこには、どんな人の世界の見方も変えうる含蓄があると、彼が確信している理由を説明します。
AI 飛行機雲回避マップによる温暖化軽減策を実証(Google, American Airlines)
Google Researchは、アメリカン航空(American Airlines)および、ブレイクスルー・エネルギー(Breakthrough Energy)と提携して、衛星画像、気象データ、飛行経路などの膨大なデータを収集し、AIを活用した「飛行機雲回避マップ」を作成し、地球温暖化に大きな影響を及ぼすとされる飛行機雲の発生を回避するルートを、パイロットが選択できるかどうか実証テストをしました。
ウクライナの有名女性スナイパーの戦争と日常そして覚悟
ウクライナ軍特殊部隊でスナイパーを務めていたアンドリアナ・アレクタ(Andriana Arekhta)さんは、昨年12月に南部ヘルソン州で地雷で負傷して、いま前線に戻るためリハビリに励んでいます。その「勇気」に対してたびたび表彰されています。そして、ウクライナのジャンヌ・ダルクと異名を持つエフゲニア・エメラルド(Emerald Evgeniya)さんが、戦争中に結婚して有名スナイパーから献身的な新米ママへと変貌した物語があります。ウクライナの有名女性スナイパーの戦争と日常、そしてその覚悟をお聞きください。
溶けてしまいそうな暑さを表現した有機フラックス(Organic Flux)
熱波(heat wave)の世界気象機関(WMO)の定義では、日中の最高気温が平均最高気温を5度以上上回る日が5日間以上連続した場合をいいます。熱波の定義は地域によって異なります。この高温な気塊が波のように連続して押し寄せてくる現象を表現したショート作品「有機フラックス(Organic Flux)」は面白いです。
動物は死に対する悲しみを感じるのか?(TED-Ed: Barbara J. King)
2018年、タレクアという母シャチが子どもを産みましたが、その子どもは1時間以内に死んでしまいました。しかし、タレクアは子どもの傍から離れようとしませんでした。その後17日間、子どもの亡骸(なきがら)を1,600キロもの距離を自身の頭部で運びました。摂食や回游パターンが変わり、タレクアの行動は確かに異常でした。しかし、母親のタレクアは悲しかったのでしょうか? それともただ死に困惑していただけなのでしょうか? 人類学者で作家のバーバラ J・キング(Barbara J. King)氏が、人間以外の動物に悲しみはあるのかを探求します。TED-Edのアニメ版とYouTube版で内容が異なりますが、どちらもお勧めです。
地球温暖化は終わり地球沸騰化の時代が到来した(UN: 国連)
7月27日、世界気象機関(WMO)とEUのコペルニクス気候変動サービス(C3S)は、2023年7月は観測史上最も暑い月となる公算が「極めて大きい」と発表しました。この発表を受けて、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は「地球温暖化は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と警告し、世界各国に気候変動対策を強化するよう訴えました。
風力と水素を活用したゼロエミッション事業(Wind Hunter : 商船三井)
商船三井グループが取り組む「Wind Hunter」プロジェクトは、無尽蔵にある海洋資源(風力エネルギーと海水)を活用した水素生産プラントとして機能する水素生産船です。Wind Hunter号は、風の強いエリアを探索して風力で航行しながら水中の発電タービンを回して発電、電気分解により「水素」を生産します。水素はメチルシクロヘキサン(MCH)という物質のかたちでタンクに貯蔵され、風が弱いときにはその水素を使って燃料電池で電動スクリューを回して推進します。複数の帆を備えた全長60~70m級の水素生産船を2024年以降に建造する予定としています。
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