https://forbesjapan.com/articles/detail/76016
信号待ちで追突されたような、過失割合0の事故を除外すれば、自動運転車が原因となる保険会社への人損・物損請求は、人間運転車に比べて少なかった、という調査らしい。
たしかに自動運転車は、ちゃんと交通ルールを守るだろうから、そうなるだろうな、と思う一方で、人間が普通やらないような運転をしたために誘発される事故、たとえばこの前動画で見たのだが、減速タイミングが遅いことによる追突事故とかが現実に発生していることは事実であり、このことをもって「安全」だというのはどうかな、と思った。
あとちょっと思ったのだが、加害者側も怪我をして、相手側の保険から保険金が支払われるケースも含まれてるのかな。というのも、自動車事故で一番怪我をしやすいのはドライバーだが、自動運転車はドライバーが居ないため、加害者側の怪我というのは発生しない。そのバイアスが考慮されてるかどうかは、ちゃんと原文読まないとわからんな。
まあいずれにしても、自動運転車は、ドライバーが居ない分、怪我をする可能性がある人間がより少ないというのは、普通に自動運転のメリットではあるけども。
LLM、原理的に、思考ができるものとは思ってない。
いくらニューラルネットワークが人間の思考をモデルにしてる、アテンション機構が人間の認識能力をモデルにしてる、と言われても、人間が本当にそのモデルに従って思考してるかは、何も証明されてないわけだしな。
次に、ARC-AGI semi private 100問で75.7%や87.5%という正答率は本当に凄いのか?という点についても再考が必要。
実際やればわかるけど、ARC-AGIの問題は難しくない。難しめの問題でも、落ち着いて考えれば5分もあれば分かる。一般的なIQテストとは全然違う。平均的な(それこそIQ=100程度の)人間が、ちゃんと時間を与えられて、真面目にやれば、ほぼ100%正答できる問題だと思う。
ARC Prizeの言う、平均的な人間の正答率が73.3~77.2%程度というのは、あくまで、Amazon Mechanical Turkのクラウドワーカーに、1問5ドルで委託した場合の平均正答率でしかない。5ドルぽっちの報酬で、しかも間違えても別に罰則はないようなタスク、誰もが真面目に全力でやりますかね、という。
o3 low(tuned)が高得点を得た理由は、以下のように推測できる。
・oシリーズは、長大なChain of Thoughtによる推論を行うようにファインチューニングされたLLMである。つまり、「自然言語により、仮説を立ててその仮説の正しさについて自ら検証を行う、という処理を多数回試行することにより、正答出力の確率を高める」というタスクをこなすことができる。試行回数を増やせば増やすほど、正答の確率が上げられるので、正答率≒AIとしての能力は、推論時間≒計算量≒計算コストをかけるほど上がる。(ちなみに線形に増加するわけではない)
・o3(tuned)は、ARC-AGIの公開問題の75%を使ってファインチューニングしている。どのようにファインチューニングしたのかは非公開ではあるが、ARC-AGIのCoTでの解き方を学習させたと推測できる。
・o3 low(tuned)は、ARC-AGI semi private 100問で75.7%の正答率を達成するために、約2時間、$2000(約30万円)もかけている。
https://note.com/yatima/n/nf1bb8a284777
o3 low(tuned)がARC-AGIをあんなに解けるのは、計算量でカバーしてるだけでは説明できないので、人間と異なる異質な汎用知能なのでは、という考察。
しかしこれには異を唱えたいな。提示された情報を紐解けば、やっぱり計算量でカバーしてるだけだと推測できるので。
https://x.com/gorillataxjp/status/1870420696997954034
1枚の紙だけで、素人に税金の計算をやらせられるの、なかなか凄いと私は思うのだけどな。
まあ、国税庁ホームページの確定申告書作成コーナーみたいなやつを、源泉徴収関係の書類でも用意して欲しさはあるかもしれない。